■若い女性視聴者からの支持はテレ朝『グッド!モーニング』以下……

 スーパーエースの安住アナと人気実力派俳優の香川がタッグを組むということで、業界関係者は『THE TIME,』に大いに注目していた。

「番組の注目ポイントは、安住アナの存在感に加え、スタジオを立体的に使った演出、列島をつなぐ中継、SDGs関連の取り組みなど多岐にわたります。ただ、放送開始から1週間にして、伸び悩む全体の視聴率以上に気になることが……。それは、『THE TIME,』が圧倒的に女性から支持されていないことが明らかになってしまったことです」(前出の制作会社関係者)

 テレビ各局は、世帯視聴率や個人視聴率、コア視聴率をはじめ、どの世帯や性別、年齢層の人がどの番組をどれぐらい視聴したのかなど、細かなデータを持っている。

「10月6日の放送に関しては『THE TIME,』を視聴した20歳以上の女性は3.5%。ライバル番組の『ZIP!』(日本テレビ系)は5.3%、『めざましテレビ』(フジテレビ系)が6.5%、『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)が5.4%だったんです。

 これが20~34歳の女性の数字になると、トップが『めざましテレビ』の4%強、それに次ぐのが『ZIP!』で『グッド!モーニング』が1%中盤という結果でした。そんな中、『THE TIME,』は0.4%と圧倒的に低いんです」(前同)

 全体の視聴率がニュースを放送する民放の4番組の中で最下位のため、女性の数字も低いのも仕方がないとも言えそうだが、20~34歳の若い女性の数字が抜けて最下位の“ほぼ0%”というのはたしかに驚くべき数字だ。

「特に『グッド!モーニング』はシニア層に支持されている番組ですが、『THE TIME,』の20~34歳の女性の数字は、それのさらにさらに下ですからね。

 ただ、冷静に考えてみたら安住アナももうすぐ50歳、香川さんも55歳のベテランです。安住アナと、教育学者で明治大学文学部教授の齋藤孝氏(60)の共著『話すチカラ』(ダイヤモンド社)は、局アナの本としては異例の12万部を超える大ヒットとなりましたが、こちらも購買層は男性が中心でしょう。

 安住アナはいろいろなところで「すごい実力」「最強アナウンサー」と評され、人気もあるイメージですが、アラフィフの彼が若年層、特に女性に人気かと言われると、そうではないのかもしれないですよね」(同)

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