■番組に華を添えた殿の名曲

 前出のお笑いプロ関係者は続ける。

「直接的な要因とは言えないかもしれませんが、番組内で使われたビートたけしさん(74)の名曲『浅草キッド』の効果もあるのでは、との声が聞こえてきますね。今回の放送の終盤、仲直りを果たしたおぼん・こぼんさんの2人が、東洋館に入ったシーンから後輩芸人や家族たちを集めてネタをやるシーンまで『浅草キッド』がBGMに使われていました。

 特に、これまで別々の衣装で舞台に出ていた2人が、お揃いの赤いタキシードに身を包んでステージに立った場面でたけしさんの歌声が流れてきたときは、歌詞の内容が完全にシンクロして、涙を誘われてしまいましたね」

『浅草キッド』は1986年4月にリリースされたたけしの代表曲。たけしの東京・浅草のフランス座、現在の東洋館での下積み時代を描いた楽曲で、福山雅治(52)や竹原ピストル(44)ら名だたるアーティストがカバー。2019年大晦日の『NHK紅白歌合戦』では、たけし自らがこの曲を歌った。

「『浅草キッド』は今回の企画にこれ以上合う曲はない、というほどのぴったりな選曲でしたし、仲直りしたおぼん・こぼんのカッコよさを引き立たせてくれていました。

 視聴者からも“浅草キッドの歌が心に染みました”“浅草キッド流すの反則だわ。泣くわ”など声が寄せられて、ネットでも評判になっていました。スタジオで観ていた麒麟・川島と柳沢可奈子、伊集院光は涙を流し、ダウンタウンの2人もグッと来ているのが見てとれましたね」(前出のテレビ誌ライター)

 仲直りをはたしたおぼん・こぼんは、東洋館で10月7日から11日まで5日連続でステージに立つ。

『おぼん・こぼん THE FINAL』でにも登場したお笑いコンビ・コンパスの中島和彦(40)は、10月7日の公演の様子について「ひーさしぶりに満員 勿論おぼんこぼん師匠のおかげ お客さん喜んでたなー」とツイッターで報告している――。

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