■最終回もハッピーーエンドにならない?

 最近は“ワンコ系”キャラの演技で注目を浴びるジャニーズ俳優が多いが、永瀬は闇落ちしそうな陰のある演技を見せ、彼らとは一線を画した新境地を開いたようだ。King & Princeでのキラキラとしたアイドルだけでなく、今後のドラマや映画での活躍に期待したい。

 また、最終回に向けて、未知と亮の幸せな展開を期待したいところだが、気になるのは、今回、亮の本音を引き出したのは百音だったこと。2人きりでなく、姉の職場で話そうとしたのは、百音が亮の心を開く“引き金”になることを期待したのかもしれない。

 それは、12日放送の第107話、亮とのクリスマスイブのデートから帰ってきたときの、未知の言葉からもうかがえる。未知は百音に「新次さんのこととか、船買ってこれからどうしたいとか、誰と一緒にとか。亮くん、お姉ちゃんになら話すと思う」と、亮に踏み込んだ話を聞いてほしいと頼んでいるのだ。

 これから推測されるのは、亮にとって“大事な人”は未知だが、“心が通じ合っている”のは姉の百音であることを、未知が受け入れたうえで最後に亮の手を取ったということ。そんな“残酷な覚悟”が、未知の恋の行方に影を落としてしまわないか心配だ。(ドラマライター/ヤマカワ)

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