■ツッコミとボケの両方を演じている菅田将暉

「菅田はイケメン俳優ですが、お笑いをテーマにした作品と縁深く、今年も4月クールに『コントが始まる』(日本テレビ系)で売れないコントトリオのツッコミ、17年には映画『火花』で同じく売れないコンビのボケを演じていることから、より加藤を連想させるのでしょう。『コントが始まる』では、パンツ一丁になるシーンもありましたからね」(前同)

 また、志村さんの急逝を受けて、沢田研二(73)にメインキャストが交代したが、今年8月6日に公開された映画『キネマの神様』で、菅田は志村さんの役であるかつて映画マンを志していた老人・ゴウの若かりし日を演じるはずだった。

 完成披露舞台あいさつで、菅田は志村さんについて、

《志村さんの本読みを見学して撮影に入ったので、志村さんが演じるゴウを想定してのお芝居でした》《山田さんが書き直した脚本を読んだときに、(志村さんのことは)すごく残念なことなんですけど、違うパワーが生まれている感じがして、公開の日が楽しみになりました》《沢田研二さんが演じたゴウを見たとき、勝手に志村さんを感じました》

 と話している。

「何より、福田監督は気に入った俳優を何度も起用する傾向にあります。菅田についても、17年の『銀魂』で“メガネが本体”と茶化されるツッコミ担当の志村新八を演じたほか、ドラマではすでに売れっ子にもかかわらず16年放送の『勇者ヨシヒコと導かれし七人』(テレビ東京系)や17年の『スーパーサラリーマン左江内氏』(日本テレビ系)に、それぞれ1話限りのちょっとした端役で出演したり、“福田組”の一員ですからね」(前同)

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