卒業シングルは一般的に卒業メンバーのパーソナリティが歌詞やサウンド面に反映されることが多い。深川がセンターを務めた『ハルジオンが咲く頃』も深川をなぞらえたような歌詞や別れを思わせるワードが並んでいる。まさに深川のために作られた楽曲といったところだ。

 『乃木坂46 真夏の全国ツアー2016 ~深川麻衣卒業コンサート~』で披露された際には、明るく送り出すメンバーとそれに笑顔で応える深川の姿、そしてファンの声援とこれまでのライブでは名状しがたい一体感が会場を包んでいた。

 あの空気感は何事にも真摯に向き合ってきた深川とメンバーそしてファンとの関係性があったからこそ生まれたものだった。

 深川の卒業後も同曲はライブやコンサートでも披露されており、単なる卒業シングルを超えて乃木坂46を象徴する楽曲となっている。それは深川がいかに愛されていたのかを実感させるものであり、この先も長きに渡り歌い継がれていくはずだ。

 乃木坂46の成熟とともにグループを去っていった深川。現在の乃木坂46の隆盛があるのも、みんなのお姉さんとしてグループを支えてきたからに他ならない。乃木坂46がこの先どれだけ歴史を刻んでいこうとも、深川がグループに残した“やさしさ”は多くの人の心に刻まれていくことだろう。

(文=川崎龍也)

アイドルセンター論

あわせて読む:
・嵐・松本潤もハマる!「ラ・タベルナ」薄切りステーキのジャンクな魅力!
・元「ゆるめるモ!」あのが『あのちゃんねる』で見せた“規格外のリアクション”に芸人もタジタジ!?
・“トップモデルで女優”中条あやみは恋愛にはまったく不自由しない運気の持ち主!
・桃月なしこ、アンジェラ芽衣、林ゆめ他、ゼロイチファミリアの地上波冠番組がスタート!
・アンジェラ芽衣「スギちゃんとダンス」GMOコイン新テレビCMで競演!【画像4枚】

  1. 1
  2. 2
  3. 3