坂口健太郎「亡くなった父との思い出」がつまった田無のもつ焼き店の画像
坂口健太郎

第93回 中華「正栄」&もつ焼き「だるまさん」

 アイドルだって飯を食う。10月いっぱいで終了したNHK連続テレビ小説おかえりモネ』。期間平均の世帯視聴率は16.2%と、前作『おちょやん』に比てやや振わなかったが、朝ドラにしては斬新な作りで、賛否両論喧しかった。

 滑り出しからしばらく、ヒロインがあまりにも陰キャなのがしんどく、「もどかしい」「イラつく」との意見もあったようだが、変わり者で不器用な医師、菅波健太朗を演じた坂口健太郎の存在が際立ち出してから、「俄然面白くなった」と評価もうなぎ上りになった。清原果耶演じる主人公、永浦百音の幼なじみ、「りょーちん」こと及川亮を演じた「King&Prince」の永瀬廉が見せた意外な演技力も後押ししたろうか。

 自分に輪をかけてぶきっちょな百音が気象予報士を目指すのを、菅波はよそよしく振る舞いながらも懸命にサポートする。そして、都度都度に吐くクールな名台詞は、Twitterで『#俺たちの菅波』と銘打たれて何度もトレンド上位入りしたほどだ。そんな坂口を「セカンドブレイク」と評する芸能ライターもいる。

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