武幸四郎厩舎のウォーターナビレラをパートナーに挑んだ、2022年牝馬クラシックへの第一歩、G3ファンタジーSを快勝。また一つ、“兄弟での重賞初制覇”という新しい勲章を手にすることができました。きっと、僕ら以上に母親が喜んでいると思います。

 幸四郎が生まれたのは、43年前の11月3日、文化の日で、このとき、僕は10歳。文化の日に生まれたんだから、名前は「文化」がいいとか、直後に行われた菊花賞で、父が3度目の制覇を成し遂げたことから、「菊三」にしようとか、あれこれ意見が飛び交って。さすがに、それはかわいそうだと反対したのが僕でした。もしも、あのとき、僕が、菊三案に賛成していたら、新聞には“武豊&菊三兄弟、重賞初制覇!”という大きな見出しが出ていたかもしれません(笑)。今年、種牡馬デビューしたシルバーステート産駒のウォーターナビレラは、これで無傷の3連勝。スタートのセンスもいいし、さらに強くなってくれそうな気がしています。

 幸四郎が調教師になると言い出したときは、兄として、ちょっと心配もしましたが、“いい馬を育てる、いい調教師”になってきたなぁと、いつも以上の喜びを感じています。幸四郎センセイ、これからも、ジョッキー・武豊をよろしくお願いします。

 この日は、3歳以上1勝クラスをレッドブロンクスで勝ち、計2勝。翌日曜は、ポットボレットで2歳未勝利戦、クロデメニルで2歳新馬戦、ラヴネヴァーエンズで3歳以上2勝クラスを勝って3勝。2日間で5勝の固め打ちで「今日はおいしいお酒を飲めるぞ」と思っていたところに、さらに、うれしいニュースが飛び込んできました。アメリカ競馬の祭典、ブリーダーズカップに参戦していた日本馬2頭が、歴史的な快挙を成し遂げてくれたんです。

 1頭は芝2200メートルのBCフィリー&メアターフに参戦したディープインパクト産駒のラヴズオンリーユー。矢作厩舎の馬で、ジョッキーは川田将雅騎手。日本馬、日本人調教師、日本人ジョッキーによる完全なる勝利です。ゴール後、両コブシを突き上げた川田騎手の気持ちは、海外の競馬に挑戦し続けてきた僕にも、よく分かります。後輩に一歩先を行かれてしまいましたが、僕も後に続きます。

 もう1頭も、同じ矢作厩舎の馬で、O・マーフィー騎手が騎乗したオルフェーヴル産駒のマルシュロレーヌ。ダート1800メートルのBCディスタフでした。1つ勝つだけでもすごいのに、いきなり、2つも勝つとは……同じ日本のホースマンとして誇らしい気持ちです。矢作先生、本当に、おめでとうございます!

 さぁ、僕も負けてはいられません。全力騎乗で、最高の競馬を。週末は日本の競馬に注目してください。

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