■「ありえない!!」日本シリーズ勝利試合での“囲み取材ナシ”!

 コロナ禍でのルール変更により、球団サイドの取材対応が急激に悪くなったという。

「もちろんコロナですし、とても難しい部分はあるのは重々理解できます。しかし、“A選手が大活躍だったのでインタビューお願いします”と言っても、“ちょっと難しい”とあっさりNGを出されるなど、とにかくマスコミ対応が雑になっていったんです。

 プロ野球の現場などでは、取材するほうとされるほうでの“貸し借り”というのはよくあって、球団から“この情報出してほしい”と言われると、新聞社は希望に沿って記事にしてあげる。一方の新聞社も“じゃあ代わりにB選手のインタビューお願いします”とアプローチをし、それに応えてもらう。

 ただ、今シーズンは新聞社サイドが貸しを作ったところで球団サイドは借りを返してくれない、そうした、取材や交渉の常識的な話も通じないということがたびたびあったんです」(前出の夕刊紙デスク)

 高橋投手の、妻・板野を絡めた記事に高津監督が苦言を呈したという件についても、

「たしかに、監督にも“高橋投手に野球に集中してもらいたい、変なプレッシャーを感じてほしくない”という思いから、“野球と芸能、プライベートを絡めてほしくない”という考えはあったはずで、周囲にそれを伝えていた可能性は高い。ただ、監督自身がそれを報道陣に直接お願いするということは、これまでなかったといいます。

 その監督の意向を広報幹部が“拡大解釈”して、報道陣に強いていたというのが真相ではないかと関係者の間ではもっぱらですね」(前同)

 そして、日本シリーズでは、高津監督が囲み取材に応じてくれない場面もあったという。

「負け試合で、高津監督の気持ちの整理がつかないとかなら分かりますが、ヤクルトが勝った2戦目にも囲み取材がなかったんです。全野球ファン、そして多くの国民が関心を寄せる日本シリーズで、勝利監督の囲み取材がないというのは、普通に考えればありえない。チームの勝利をアピールし、チームや応援してくれるファンを喜ばし、鼓舞する絶好のチャンスでもあるわけですからね。

 ただ、球団広報と報道陣はこの1年間ずっと揉めてきた。そのため、日本シリーズでの非常識な一幕も“またやっているな……”といった感じだったそうです」(同)

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