■“バランサー”の坂上忍を横目におぎやはぎ・小木博明は言いたい放題!

 2020年のコロナ禍、『バイキング』でコメンテーターを担当していた元宮崎県知事の東国原英夫氏(64)と元経済産業省官僚の岸博幸氏(59)は当時、後手後手に回っていた政権の新型コロナウイルス対策を厳しく批判していた。

「政府や官邸が特に問題視していたのが東国原氏と岸氏だと報じられていましたよね。根拠のある、正しい政権批判はいいのですが、そればかりになってしまうと“公共の電波を使っているテレビ局が放送する番組としては偏り過ぎている”となってしまう。

 偏った意見ばかりを放送するというのはたしかに問題で、『バイキング』は一時期、手厳しい政権批判に終始することがたびたびあったため、問題視されていたようです」(前出の制作会社関係者)

『バイキング』時代には、MCの坂上の発言が炎上することも頻繁にあった。

「ただ、ここ最近の坂上さんは“バランサー”に徹していました。たしかに、何かと噛みついているイメージが強いですが、『バイキングMORE』にリニューアルしてからはそういう感じでもなく、バランスを取るように努めていたようです。そんな坂上さんを横目に言いたい放題だったのがおぎやはぎ小木博明さん(50)ですよね」(制作会社ディレクター)

 2月10日放送の『バイキングMORE』で、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗元会長(84)の女性蔑視とも取れる発言を取り上げた際、小木は「男女平等とか言ってますけど、女性のほうが今はもう上だから、怖いんですよね、女性のことをちょっと言ったら……女性ってピラニアじゃないですか。女性の池にちょっとでも足が入ったら、あっという間に骨しか残らない」と持論を展開し、共演者らから抗議される場面があった。

 案の定、小木の発言に対し、ネットには「プロの芸人なら言っていいことと悪いことくらいわかってんだろ。まして気をつけてるんならよ。本当プロ失格だわコイツ」「小木の発言を許してしまうなら、バイキングがこれ以上森の件を報道する資格はないよ」といった批判が殺到し、炎上してしまった。

 また、12月8日放送の番組では、10月末に行われた衆議院選挙で自民党の泉田裕彦衆院議員(59)が同党の星野伊佐夫新潟県議(82)から「裏金を要求された」と告発した問題を特集。

 政治と金の問題について小木は「岸田(首相)さんが党改革をする、と。あんなに言っていたんだから、こんなチャンスないじゃないですか、党改革するのに。是非やってほしいですね。これでできないようだったら岸田さんはおしまいです」とコメントした。

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