■麻生太郎氏を「まず何様?」と批判

 前出の制作会社ディレクターが続ける。

「正論ではあるのかもしれませんが、首相に“おしまいです”というのはちょっとキツイですよね。ただ、小木さん以上に自民党や政府に厳しいのが薬丸裕英さん(55)とも言われています」

 7月15日放送の『バイキングMORE』では、自民党の岸田文雄首相(64)が同月8日、岸田派の所属議員らと衆院選の必勝を期した政治資金パーティーを開いたことを取り上げ、パーティの最後にマスクを外して登壇しことを映像とともに伝えた。

 これに薬丸は「やっぱり政治家の方々は違うんだなという特別感を持っている国民は多いと思う。その政治家の方々を選んだのも我々国民。やっぱり選挙というのは本当に大切ですよね」とし、「政治家の方々が思っている以上に、我々が本当に(選挙を)大切だと思わないといけないですよね。判断はそこしかないわけですから」と選挙の重要性を訴えた。

「薬丸さんの発言は、次の選挙では自民党に入れてはいけない、とも取れるもの。これはかなりマズかったようです。9月30日の放送でも、自民党総裁選で岸田首相と高市早苗政調会長(60)が手を組むことに“信念がないのかな”とチクリと言ったり、2020年8月には記者会見で悪態をついた麻生太郎財務大臣を“まず何様? って思います”と厳しく批判したこともありました。

 こういったコメンテーターの過激な政権批判などもあり、官邸は『バイキング』と『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)を要マーク番組としていたといいますね。

 また、『バイキング』の問題は政権批判だけではありません。番組には芸能プロダクションからも相当、苦情が入っていたようですからね」(前同)

『バイキング』や『バイキングMORE』では、芸能スキャンダルも積極的に取り上げ、問題を起こした芸能人にコメンテーターが苦言を呈する場面もよくあった。

アンミカさん(49)が、東出昌大さん(33)との不倫が報じられた唐田えりかさん(24)を厳しく批判したこともありました」(同)

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