■フジの「月9ドラマ」再興に『深イイ話』が追い詰められた

 紳助氏が出演していたレギュラー番組で現在まで続いているのは『深イイ話』と『行列』、そして『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京系)の3本だ。

「『鑑定団』はテレ東を代表する番組で、老若男女に愛されていますから今後も終わることはなさそうです。ただ、来春終了予定の『深イイ話』、そして『行列』はそう長くはないのかもしれませんね」(前出の芸能プロ関係者)

『深イイ話』が終了するのは「裏番組が力をつけてきているから」という要因もあるようだ。

「月曜午後9時といえば、かつてフジテレビの月9ドラマが隆盛を極めていた時間帯。ここ数年は月9でも視聴率2桁台をなかなか超えられず、苦戦が続いていた月9ドラマですが、ここにきて調子を上げてきているんです」(民放キー局関係者)

 窪田正孝(33)が主演を務めた『ラジエーションハウスII〜放射線科の診断レポート〜』は12月13日に最終回を迎えたばかりだが、平均視聴率10.7%と好調をキープ。また、2022年4月29日に『劇場版ラジエーションハウス』が公開されることも発表された。

 2021年の月9ドラマでは、2020年末から2クール連続で放送された上野樹里(25)主演の『監察医朝顔』、竹野内豊(50)主演の『イチケイのカラス』、波瑠(30)主演の『ナイト・ドクター』と、いずれも平均世帯視聴率が2桁を超え、続編が期待されている。

「『イチケイのカラス』も映画化されることが決定していると報じられています。また、2022年1月クールには菅田将暉さん(28)主演の大注目作品『ミステリと言う勿れ』も控えている。

 最近の月9ドラマは若年層も見ていて、『ラジエーションハウス』のコア視聴率も堅調でした。また、TVerなどでの再生回数も高い。あらためてドラマのコンテンツ力が見直されてきているんです。月9によって『深イイ話』の存在感が薄れた、というのはあるでしょうね」(前同)

 長らく低視聴率に苦しんだフジテレビの月9ドラマだが、『深イイ話』後の番組も蹴散らして、再び全盛期を迎えるのだろうか――。

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