醤油、味噌、豚骨スープに縮れ麺、太麺、極細麺…。各地でこんなに違う庶民のグルメを全力で調査した!
ラーメンのありがたさが身にしみる季節が到来。そこで今回、本誌は冬に味わいたい全国各地のご当地ラーメンをリストアップ(最終ページの表を参照)。
さらに、ここからは識者の声を集め、定番の逸品から売り出し中のユニーク麺まで、本誌が熱い議論の末、選定した「ご当地ラーメン」ベスト10を発表しよう!
まず、第10位に輝いたのは北海道の札幌ラーメン。「意外な低順位」だと思う人も多そうだが、北海道には魚介と豚骨などのダブルスープで知られる旭川ラーメン、塩で人気の函館ラーメンなど、激ウマご当地ラーメンが多く、票が割れた結果だ。
「札幌ラーメンはバターやコーンがトッピングされた味み噌そのイメージが強いですが、当初は醤油スープで広まり、のちに味噌が開発された歴史があります。また、塩の札幌ラーメンも捨てがたい」(大衆食研究家の本橋隆司氏)
昭和の時代から絶大だった札幌ラーメンのブランド力は今も健在だ。
「名店で食べる一杯は格別。特に冬場こそ札幌ラーメンのうまさが際立つ季節だといえます。スープに多めのラードが用いられますが、あれはもともと、気温の低い時期でもスープを冷めにくくするための工夫なんです」(地元紙の文化部記者)
第9位は、全国区の知名度はないものの、塩ラーメン派に支持された兵庫県の播州赤穂塩ラーメンだ。
「忠臣蔵で有名な赤穂は、江戸時代に塩作りシステムが確立された土地。それだけに、地元では塩ラーメンのレベルが高い。塩のうま味が際立つアッサリスープが一般的です」(グルメサイト編集者)