プロ入り以来、常識を覆す活躍を続け、史上最年少で四冠達成を果たした藤井聡太竜王(19)。名実ともに将棋界のトップになった天才棋士は、その人気ぶりも凄まじい。
「最近では、2021年9月の叡王戦で藤井さんが注文したオヤツ『コロコロしばちゃん』(不二家)というケーキが、叡王戦直後に不二家のほぼ全店で完売の大ヒットを記録しました。また、藤井さんの活躍を見てプロ棋士を志す少年・少女が激増中など、すでに将棋界に盛況をもたらしている。
この人気は、かつて数々の新記録を打ち立てて将棋界のスターになった羽生善治九段(51)に通ずるものがありますね」(専門誌記者)
ここまで国民的人気を獲得した理由は、やはり藤井竜王の“圧倒的強さ”だろう。
「藤井さんのすごいところは、デビュー時から完成された強さを誇っていたこと。 “ひふみん”こと加藤一二三九段(81)と対局したプロデビュー戦では、中学生ながら、大先輩である加藤九段の戦型に真っ向から立ち向かう“横綱相撲”のような指し方をして勝利しました。それから現在まで一貫して、どんな局面にも応じる“強い将棋”を指し続けています」(前同)