■『古畑任三郎』DVDにも「SMAP回」の収録はナシ
しかし、そうした声にもかかわらず、いまだにSMAP回の再放送は実現していない。
そのことに不満を抱くファンも少なくないようで、ネットには「NHKは香取慎吾のSMAP時代のドラマを流せるのに、SMAPのプロフェッショナル仕事の流儀は流さない(流せない?)」「SMAPの香取慎吾は再放送できてもSMAPは再放送できないのか なるほど 5人になると魅力がヤバいもんね」といった声も上がっている。
2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』のスタートを前に、脚本を手掛ける三谷幸喜氏(60)の初大河ドラマ作品で香取が主演を務めた『新選組!』のスペシャル番組『新選組!スペシャル』と『新選組‼土方歳三最期の一日』が1月2日と3日にアンコール放送された。
「香取さんがSMAP時代に出演していたドラマは放送できるにもかかわらず、『プロフェッショナル』のSMAP回が放送できないことに疑問を呈する声が上がっているんです」(前出のテレビ誌ライター)
デアゴスティーニ・ジャパンが1月11日に発売する『古畑任三郎 DVDコレクション』に、SMAPが出演した回が収録されないことが明らかになった際にも、ファンからは「キムタク回は良いのにSMAP回はだめなんだね。ジャニーズが許可しなかったのか忖度したか。まあ前者でしょう」「ジャニーズもそれくらい協力してよと思うよね」といった批判的な声が上がった。
芸能プロ関係者は話す。
「ジャニーズ事務所の“圧力”からSMAP回が収録されなかったと勘繰る声も多かったのですが、そういうことではなく、実際は、権利関係やメンツの問題などが複雑に絡み合いすぎているからだという話ですね。
SMAPの肖像権や音楽の権利を保有しているのはジャニーズ事務所の関連会社『ジェイ・ドリーム』なんですが、元SMAPチーフマネージャーのI氏が退社し、SMAPが解散してからも会社は解散せず、“幽霊会社”として放置されている。そのせいでSMAPの権利関係の扱いが難しくなっていると言われています」
2005年6月に設立された「ジェイ・ドリーム」の取締役にはジャニー喜多川氏(享年87)のほか、元SMAPチーフマネージャーで新しい地図の3人が所属する事務所の社長を務めるI氏の名前もあった。
「『ジェイ・ドリーム』はいま現在、会社としてはほとんど機能していないようです。ただ、I氏が退社したあとも会社は解散していない。会社を解散・清算した場合、残された財産、内部留保は株主であるI氏や元SMAPメンバーにも分配しなければなりませんからね」(前同)