■「こんなに魅力的なキャラを書いた覚えはない」と脚本家も絶賛した三浦春馬さん

 三浦さん演じるジェシーは、実はすべて長澤演じるダー子の手のひらの上で踊らされていたが、さわやかな笑顔と茶目っ気たっぷりな詐欺師っぷりで、劇中でも現実でも多くの女性をトリコにしていた。

 ちなみにラストでは「ダー子らに騙されたとに気づいたヤクザ・赤星(江口洋介)にゲシゲシと暴力的ではなくギャグっぽい雰囲気で蹴られ情けなく“顔は止めて!”と許しを請う」カッコ悪いシーンがあるが、これは三浦さんの提案だったと、同作が地上波初放送された20年7月18日に本作の脚本を手掛けた君塚良一氏が追悼の意も込めてツイッターにて明かしている。

《思えばジェシーの配役、Pは苦労されてました。僕がかなりナサケナイ役にしてしまったし。三浦さんがやってくださることになり、完成品を観た僕の感想は、こんなに魅力的なキャラを書いた覚えはない、でした。才能ある俳優とはこういうものかと》

《当初台本ではジェシーは赤星に怒鳴られて終わりだったのをボコボコに蹴られた方がいいのではと提案してくださったのも三浦さんでした。おかげで人気キャラになり、新作でも大活躍。今後も計画していることがありました。僕にできることは作品世界で活躍させ続けることなのかなと今は思っています。感謝》

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