2021年度NHK紅白歌合戦は、番組が2部制になった1989年以来、番組史上最低である34.3%(世帯視聴率すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。視聴者離れが明確な極めて厳しい結果となってしまったのだが、
「そのなかでも、藤井風さん(24)だけがひときわ目立ちましたよね。大トリのMISIAさん(43)は藤井さんが提供した楽曲『Higher Love』を歌い、藤井さんがピアノの伴奏をしました。その視聴率は、2021年度の紅白で歌手別で最高記録である39.2%をマークしました。視聴率が低かった今回の紅白では、藤井さんに一番注目が集まったことは間違いないでしょうね」(ワイドショー関係者)
『NHK紅白歌合戦』で大活躍を見せた藤井の人気は凄まじく、連日のように彼の話題が報じられている。
「1月11日発売の『FLASH』(光文社)では、藤井さんがブレイク後も郊外の家賃8万円の部屋に住んでいることが報じられていました。その暮らしぶりは至って質素なもので、遊びでの外出はほとんどないそうです。ビルボードジャパンのストリーミングで曲が1億回以上再生されているアーティストの生活とはとても思えませんよね」(前同)
そんな今、大注目の藤井は、岡山県出身の24歳。4人きょうだいの末っ子で、実家は喫茶店。音楽があふれる環境で育ったという。2019年ごろから徐々に知名度を高め、YouTubeでの楽曲発表やストリーミング配信を中心に再生数を伸ばし、若者の間で人気が上昇していった。
『NHK紅白歌合戦』に出演時、着用していた緑色のファーのスリッパは新進気鋭のデザイナー、細川雄太氏が手掛けるブランド「READYMADE」のもの。30800円と高価にもかかわらず、オンラインショップで完売するほどの人気ぶりとなっている。
音楽誌ライターは話す。
「藤井さんは、YouTubeに投稿している泰葉さん(60)の名曲『フライディ・チャイナタウン』の弾き語りでは、冷凍食品の中華丼をピアノの上に置いて撮影しているんです。そういう遊び心を持っているのも面白いですよね。心から音楽活動を楽しんでいることが伝わってきます。そういう彼には音楽ファン、そして女性ファンをメロメロにする4つの魅力があるんです」