日本球界で大活躍し、太平洋を渡った男たちは、世界最高の舞台でも、実力を証明してくれた。知られざる激闘譚!!
ア・リーグMVPに輝いた大谷翔平に続き、この春からは我らが侍ジャパンの現役4番・鈴木誠也も満を持して渡米。来季も目が離せない大リーグ。
「MLBはオーナー側と選手会との労使交渉が難航し、ロックアウト(施設閉鎖)。ただ、鈴木への期待はすこぶる高い。諸問題がクリアになれば、難なくメジャーリーガーの仲間入りとなるはず」(スポーツ紙MLB担当記者)
今回は、そんな歴代日本人メジャーリーガーたちの“伝説プレー”を大特集。本場アメリカに、その名を刻んだ侍たちの活躍と、その舞台裏を振り返ろう。
いの一番に挙がるのは、米誌『タイム』の『世界で最も影響力のある100人』にも名を連ねた“2021年の顔”大谷翔平だろう。
「最大の衝撃は、今季初登板にして、初の“リアル二刀流”解禁ともなったホワイトソックスとの開幕第4戦。第1打席で飛び出したあの初球本塁打でしょう。全米でも大勢を占めていた二刀流への懐疑的な見方を、あの一発で自ら、ねじ伏せた。本人も、あれで“やれる”と確信したはずです」(前同)
自身も大リーグ経験者で、解説も行う元ロッテ・薮田安彦氏も、こう感嘆する。
「どんな起用をするんだろうと思っていたら、本当の意味での“投げて打って”の二刀流。最終的には全日程の95%超、155試合に出場した。それだけを取っても、投手専業の僕らには考えられない驚異的な偉業ですよ」