旺盛な創作欲とお笑いへの過激にして真摯なる姿勢。齢を重ねても衰えぬスターの言葉で奮い立とう!
『新・情報7daysニュースキャスター』を今年3月いっぱいで降板するビートたけし。すわ引退かと騒がれたが、たけし自身は「まだまだ、やりたいことがある」と意気軒昂。折しもネットフリックスにて、自伝的小説の映画『浅草キッド』がヒットし、たけしに対する関心は高まる一方だ。そこで今回は、たけしの名言・毒舌から“たけしイズム”と、その生涯現役を貫く姿勢を学んでいこう!
「人生に期待するな」
「夢はかなわない」
冒頭から読者を思い切り突き飛ばすような言葉だが「よく言われた言葉なんですが、たけしさん的な逆張り」と語るのが浅草キッドの水道橋博士。86年にビートたけしに弟子入りし、浅草フランス座で修業、そして『ビートたけしのオールナイトニッポン』(81〜90年)の全音源を所持する博覧強記な“たけしマニア”だ。
「“夢はかなう”ほど人を励ますメッセージはないですよ。でも、たけしさんは“夢を言い訳に使うヤツが多くて、ロクに努力してねえじゃねえか”と」
期待や夢がかなうほど人生は甘くない、という思いが、たけしにはある。博士は「たけしさんほど努力する人はいない」と言う。
「映画『座頭市』を撮ると決めて、3年間、毎日タップを踏み続けました。イメージする映像があって“タップが必要だ”となると、絶対諦めない。弟子全員がそのゴールを知らないから“なんで殿は急に熱心にタップの練習をするんだ?”と思ってました」(同)
「人生は死ぬまで暇つぶし」
これぞ、たけしイズムだと博士は語る。
「“明日、死ぬことがある”と、重々分かっている生き方をしているのが、たけしさん。それが“遊ぶのも一生懸命”という姿勢につながっている。睡眠時間を削って勉強したり遊んだりする師匠の姿に、弟子として触発されました。売れてない自分は、もっともっと頑張ろう、と」(同)