日テレ『笑点』林家三平「電撃降板」のウラ事情と新メンバー桂宮治「5人抜き真打」素顔の画像
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 国民的お笑い番組『笑点』(日本テレビ系)の大喜利メンバー、林家三平(51)の“卒業”が波紋を呼んでいる。

「三平は、2016年5月29日に、新メンバーとして番組に初登場しました。06年に加入した、現司会者の春風亭昇太以来、10年ぶりの新メンバーでしたが、5年半後の12月26日をもって降板となりました。出演すると“終身メンバー”になる傾向が強かった近年では異例のパターンで、さまざまな臆測を呼んでいます」(夕刊紙記者)

 お笑い評論家で江戸川大学教授の西条昇氏は、こう分析する。

「『笑点』の大喜利は、林家木久扇のバカキャラ、三遊亭円楽の腹黒キャラなど、各メンバーが確立した自分のキャラを生かしながら、互いに、いじり、いじられのチームプレーで盛り上げていくことに面白さの秘密がある。途中でレギュラーに加わった落語家は、皆、独自のキャラを定着させるまで時間がかかりますが、三平さんは5年やって、自分のキャラが確立できなかった。これが降板の一番の理由ではないでしょうか」

 一見、個々のスタンドプレーで成り立っているように見える『笑点』。だが、一門の違いや先輩、後輩といった目に見えない壁がありつつも、実際は互いがあうんの呼吸で協力して番組を作り上げているという。

「番組加入当初、笑いが取れない三平に舞台裏で師匠方がアドバイスを送ることもあったそうです。ただ、三平さんも気負いがあったんでしょう、アドバイスをあまり聞かなかったとか。それで孤立してしまった面もあったようですね。こうなると、掛け合いが大事な『笑点』では、厳しいものがあります」(落語関係者)

 番組制作側にも、メンバーの入れ替えを考えざるをえない焦りがあったようだ。

「『笑点』の視聴率は、16年5月22日に昇太が6代目司会者になってから下落傾向にあります。かつては20%近くありましたが、近年は14%前後で、10%を切った回も何度かあった。その危機感が、今回の降板劇につながった点は否めないでしょう」(テレビ誌記者)

 日本テレビにも三平降板の理由について尋ねたが、期日までに回答はなかった。

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