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『恐怖の心霊報告書』読者投稿2 河原でのキャンプ

[恐怖の心霊報告書]

『恐怖の心霊報告書』読者投稿2 河原でのキャンプ

高校生活最後の思い出 仲間とキャンプを満喫

今から5年前のこと。高校3年の夏休みに、仲間4人でキャンプへ行くことになりました。高校生活最後の思い出作りってやっです。

夏休みも半ばを過ぎて、いよいよキャンプの出発日になりました。駅で落ち合った4人は、みな嬉々とした表情を浮かべています。みんな、この日がくるのを待ち焦がれていたのです。

2時間ほど電車に揺られて無人駅で下車。あらかじめ目星を付けておいた河原にテントを張りました。

目の前の川ではしゃぎ、バーベキューを楽しみ、焚き火を囲んでバカ話に花を咲かせます。

まだまだ話は尽きなかったのですが、
「そろそろ寝ようよ! 続きは明日にしよう」

リーダー格であるA君のひと言で、火の始末をしてテントに潜り込みました。時刻は深夜0時を回っていたでしょう。

しかし、気分が高揚しているのか、疲れているはずなのに眠れません。左隣にいるA君も同じようです。あとの2人は寝息を立てて気持ちよさそうに寝ています。

テントの外からは川の流れる音、虫の鳴き声、風で木の葉がこすれ合う音が聞こえます。

テントに近づく石を踏みしめる音と声

「また一緒に来れたらいいね」

A君にそう言った瞬間、
「しっ! テントの外に誰かいるみたいだ」

A君が小声で言いました。

耳を澄ましていると、ジャリッ、ジャリッ……

河原の石を踏みしめる音が聞こえてきました。さらにうなっているような声も聞こえます。

どう考えても普通ではありません……。この河原には自分たちしかいないし、こんな深夜に河原にやって来る酔狂な人間などいないでしょう。

うわ~! なに、これ!?

石を踏みしめる音と声が、徐々に近づいてきます。それと同時に声の正体がわかりました。お経を唱えているのです。

声の主を確認するため、勇気を振り絞り、A君と一緒にテントから顔を出します。そして声の方向を見てみると……真っ暗な河原に托鉢僧の姿がぼんやり浮かび上がっているではありませんか。この世の者ではない!

とっさにそう思いました。

頭を引っ込めて必死に声を押し殺します。ちらりとA君の顔を見ると、彼もまた唇を噛んで声を出すまいとしています。

そして、石を踏みしめる音がテントの前で止まりました。間違いなく托鉢僧です。

はあ、はあ……うっ!

お経を聞きながらいつの間にか気を失ってしまいました。

翌朝、テントを畳むと……首のないお地蔵さんが倒れていました。あの托鉢僧は、このお地蔵さんと何か関係があったのかもしれません。

『本当に体験した! 恐怖の心霊報告書』¥700(税抜)双葉社

『恐怖の心霊報告書』読者投稿2 河原でのキャンプ

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