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『恐怖の心霊報告書』読者投稿13 セカンドハウス

[恐怖の心霊報告書]

『恐怖の心霊報告書』読者投稿13 セカンドハウス

セカンドハウスとして借りた激安アパート!

飲んでいて終電に乗れなかった……なんて経験、ありますよね。自宅が近ければタクシーを利用するでしょうが、自分の場合は約8000円もかかってしまいます。必然的に朝まで飲み続けるか、ネットカフェやサウナなどで眠るという選択を迫られるわけです。

月に数回なら問題ないけど、自分の場合は軽く10回を超えてました。これはさすがに考えますよね。安いセカンドハウスを借りよう……と。

そこで借りたのが……普段、飲み歩いている繁華街から徒歩15分の距離にある、家賃2万1000円の激安アパート。敷金・礼金がないのは10カ月後に取り壊すからとのこと。

6畳ひと間でキッチン&トイレは共同ですが、基本、寝るだけなので問題ありません。

自宅で余っていた布団を部屋に運び込んだ翌日、いつものように飲んで終電を逃した自分はそのアパートに向かいました。

すでに住人は眠りについているようで、アパート内は静まり返っています。共同玄関で靴を脱いだ自分が歩を進めるたびに「ギッ、ギッ……」。床のきしむ音が廊下に響きます。

隣室から喋り声と何かを燃やす臭いが!

部屋に入ってスーツとワイシャツをハンガーにかけたところで、布団に倒れ込んで眠りについたのですが……。隣の部屋から聞こえてくる喋り声と臭いで目を覚ましました。

話の内容までは聞き取れないけど、どうやら4~5人いるようです。ベニヤ板1枚で仕切ったような薄い壁ですから、喋り声や臭いが入ってくることも承知してます。が、今の時刻は深夜3時半過ぎ。非常識です!

そう思いましたが、隣人とのトラブルは避けたいものです。それに今日はたまたま友達が集まって、話が尽きないのかもしれない。そのうち静かになるだろう、と放っておいたところ15分ほどして喋り声は止みました。

しかし、それは1回だけではありませんでした。毎回、同じ時刻に隣室の喋り声で目が覚めるのです。さすがに5回目ともなると我慢できません。

コン、コン!
優しく壁を叩きましたが、喋り声は止まりません。気づかないはずはない、無視か……と、
どんっ!

今度はカを込めて壁を叩きましたが、それでも喋り声は止まりません。そこで直接文句を言おうと、廊下に出てドアをノックしましたが応答がありません。頭に血が上った勢いでドアノブに手をかげると、静かにドアが開きました。が、誰もいません。空き部屋です。

自分の部屋は廊下の1番奥。角部屋なので隣室は1つだけです。狐につままれたような気分のまま自室のドアを開けようとしたとき、全身が硬直しました。

先ほどまでの喋り声が、自分の部屋のドアの向こうから聞こえてくるではありませんか。

4つの人影の正体……練炭自殺した霊!

ドアの鍵穴から部屋を覗くと、輸になって座る人影が4つ。

けっして見間違いなどではありません。と同時にドアの隙間からは、なにかを焼くような臭いが漏れてきます。

自分が部屋を出た後、数秒で人が入り込むことなど絶対に不可能です。

生きている人では……ない!

それを察した自分は、恐ろしくなってドアの前から離れました。部屋に戻る気になれず、玄関に腰掛けて朝になるのを待ちました。

いつの間にか眠ってしまったようで、
「どうしたの? こんなところで寝ちゃって」

おばあさんに声を掛けられて目を覚ましました。同じアパートに住んでいるとはいえ、いくらなんでも初対面の人に幽霊が出たとは言えません。
「いや、あの……昨晩へンなことがありまして」

と言葉を濁すと、おばあさんはそれだけで察したようです。
「奥の右? 出たの?」
そう言いました。

コクンと額いて、どういうことなのかを尋ねると、おばあさんは奥の部屋を見ながら話してくれました。

話をかいつまむと、5年ほど前、ネットを通じて知り合った4人の男女が、あの部屋で練炭自殺をしたとのこと。その後、何人か入居したけど、自分と同じ経験をして1週間もしないで出て行ったそうです。

スーツだけを持ち出した自分は、その日のうちに部屋を解約。残した荷物は不動産屋に処分するよう頼みました。

1年以上経った今でも、練炭の臭いが鼻から離れません。

『本当に体験した! 恐怖の心霊報告書』¥700(税抜)双葉社

『恐怖の心霊報告書』読者投稿13 セカンドハウス

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