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『恐怖の心霊報告書』読者投稿6 突然

[恐怖の心霊報告書]

『恐怖の心霊報告書』読者投稿6 突然

向かいのマンションから強い視線を感じる!?

夜、僕のアパートで彼女と映画のDVD観ていたんです。

春だというのに暑くて、ベランダのサッシを開け、カーテンだけ締めてました。ベッドを背もたれにして座った時、ベランダは僕の右手側になります。

映画が佳境に入る頃でしょうか。そのとき、彼女が訝しげな顔でこちらを見るんです。

え? なに? って聞くと、
「ベランダから変な音が聞こえてくる!」

って。停止ボタンを押して、耳を澄ませました。確かになにか………こう、ゴミ袋を漁るような音がしていました。空き缶を入れていた不燃物の袋かなにかだろうって、カーテンを開けたんです。

なにもありませんでした。

確かにゴミ袋はあるけれど、音は出ていない。でも、強烈な視線を感じる。探すように視線をあちこちに巡らせたら、わかりました。

道路一本挟んだ向かいのマンションからでした。

こちらよりも上の階、多分、5階くらいでしょう。そこのベランダからです。

でも、人ではありません。猫などの動物でもないんです。

おそらく、真っ白なワンピースです。

細かいディテールはわかりませんが、それが風に揺られている。おかしな言い方ですが、そこから強い視線が確かにあるんです。そんなものを感じることなんておかしいんですけど。

磨りガラスの向こうに 白いワンピースが!

じっと見ていたら、彼女が後ろから声を掛けてきて、我に返りました。なんでもない、と部屋に戻ったんです。さすがにこんなことを話したところで馬鹿にされそうでしたから。でも気持ち悪かったので、窓はぴったり閉じました。

それから映画の続きを再生しようと、元の場所に座り、リモコンに手を伸ばしたときです。

ふっと右側が気になりましたので、顔を上げて、そちらを向いたんです。

声を上げそうになりました。

ベランダ側の窓、磨りガラス越しに白いワンピースらしきものが浮かび上がってるんです。そんなものは干していません。

さっき、カーテンを閉めていなかったことを思い出し、しまったと思いましたが後の祭りです。どうしてよいか判断できず、おろおろしていると、ワンピースはすーっと窓から離れて小さくなっていきます。

彼女が震えた声で呟きました。

「今の、女の………人?」

僕に見えなかった「頭」らしきものを彼女は目撃していました。それはセミロングくらいの茶髪だったようです。
ただガラス越しだったので、どんな顔だったのかまではわかりません。

向かいのマンションにあったはずのワンピースは、いつの間にかなくなっていました。

『本当に体験した! 恐怖の心霊報告書』¥700(税抜)双葉社

『恐怖の心霊報告書』読者投稿6 突然

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