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『恐怖の心霊報告書』読者投稿11 棟上げ

[恐怖の心霊報告書]

『恐怖の心霊報告書』読者投稿11 棟上げ

すぐ人が死ぬ家だね…2人が不吉な言葉を!

自宅アパートから少し離れた場所に新しい家が建つことになったんです。

作業が順調に進んでいくのを、帰宅するとき横目で見ながら通っていました。

ある日のことだったんですけど、買い物帰り、彼とその建築現場の前を通りがかりました。人が沢山集まっていて、棟上げが始まる様子です。

参加せずに通り過ぎて少ししたとき、彼氏とほぼ同時に口を聞きました。

「ああ、あそこ、すぐ人が死ぬ家だね」

2人顔を見合わせました。

そんなことを考えていたわけではありません。ただ、ふと口をついて出ただけです。
それなのに、彼もまったく同様な状態で、同じ言葉を言ってしまった、と。

ぞっとしたことは言うまでもありません。

家の完成から1年経つか経たないあたりでした。
その家で葬式が出されているのを見ました。亡くなったのは男性のようです。

彼に教えながら、私は血の気が引きそうになりました。あの棟上げの日にあった、あの「あそこ、人がすぐ死ぬ家だね」と2人同時に言った出来事を思い出したからです。

目の前で消えてしまった奇妙なスーツ姿の男!

それから間もなくそこは売り家になりました。

もしかしたら、亡くなったのはその家の大黒柱だったのでしょうか。
だとすれば当然ローンを支払っていくのが難しくなったのでしょう。売るしかないはずです。

彼にこのことを話してみると、なにか訝しけげな表情を浮かべました。
「父親の保険金で払えなかったのかな」

そう言いますが、それはその家庭の事情がありますからね。なんともいえません。
ただ、その家はなかなか買い手が付きませんでした。

空き家になって1年が過ぎようとした頃、彼がそこでおかしな物を見ました。

スーツを着た男性らしき人が玄関先に立っていたので「ああ、不動産屋か買いたい人が様子を見に来たのだろう」と思ったらしいんです。

でも、そのスーツの人は彼の目の前ですーっと消えてしまった……と。

スーツの男を目撃して以来、彼は幻聴や幻視に悩まされるようになりました。どれも私にはまったく感じないものばかり。

しかし、とてもイヤでした。あんな話を聞かされていますし、そもそも棟上げの日のこともありますから。

後に私は彼と別れ、引っ越したので、後がどうなったのか知りません。

薄情かもしれませんが、聞きたくないんです。

『本当に体験した! 恐怖の心霊報告書』¥700(税抜)双葉社

『恐怖の心霊報告書』読者投稿11 棟上げ

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