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GⅠ競馬開幕!怒濤の5ページ特集!!

[週刊大衆10月13日号]

「タイム&ラップ比較」 ― 毎日新聞本紙担当 丹下日出夫
"絶対的王者"に黒星をつけたハクサンムーンが能力格上!


新潟で施行される本年のスプリンターズSは、平坦・約360メートルの直線の短い内回り。中山のスプリンターズSや中京の高松宮記念なら、最後の坂やゴール前で激しいファイトも見られるだろうが、タイトな内回りの新潟6Fは直線を向いたところで先団があっという間に後続を引き離し、気が付けばゴール……。先行力なくしては語れない。

ならば、ハクサンムーン。昨年のセントウルSではロードカナロアを一蹴、アイビスSDを上がり3F31秒9で逃げ切ったこともある当代きっての韋駄天。イライラ感が募り、出遅れを喫した高松宮記念時とは体調も一変。セントウルSは栗毛の馬体が赤銅色に輝き、返し馬では旋回癖も出さずに心身ともに健やか。自己最高体重の486キロを叩いて、ひと絞り。

32秒台のラップに楽々と対応するスプリント能力も前回で確認。新潟に変われば内目の枠さえ引き当てれば、なんとかなる。鞍上の戸崎も前走で手応えをつかんだ。

対抗はストレイトガール。1番人気で臨んだ高松宮記念は望外の不良馬場。内か外か、先行策か後方待機か。諸々の選択を余儀なくされ3着に終わったものの、続くヴィクトリアマイルでは優勝馬に0秒1差と猛追。GⅠ級の能力は確認できた。函館SSは馬群に押し込められ11着に終わったが、小回りのインにこだわる岩田なら、新潟1200メートルに活路を見出すことができる。

コパノリチャードは浜中とのコンビで阪急杯を楽勝。「坂」のある阪神で1200メートル通過が1分7秒9なら、1分7秒前後の時計決着にも対応可。京王杯SCでの不良馬場激走の反動もあったが、疲れは癒えている。

惑星はガルボ。函館SSの時計やレース運びに、スプリンターズSの諸々の要素が詰まっている。

ローブティサージュも前2戦で1200メートルに自信。セントウルS上がり32秒9のマヤノリュウジンは一か八かのイン強襲か大外一気。


「レース傾向分析」 ― 競馬評論家 須田鷹雄
前走キーランドC組を信頼!短距離慣れRティサージュ◎


過去10年のスプリンターズSでは、前走で好走している馬の活躍が目立つ。前走4着以下からもローレルゲレイロなどの好走馬は出ているが、全体としては前走好走組が優勢だ。前走で大敗した馬の巻き返しがあるとしたら、すでに実力の裏付けが十分ある馬だ。

ただGⅠともなれば、前走好走馬は多く、絞りきれない。問題はどのレースから来た馬を重視するかだ。

そこで重要になるのが、新潟競馬場で実施されるという点。本レースは12年前も新潟連続開催の最後に行われ、その時は人気上位馬がそのまま好走する順当な結果だった。脚質的にも前に行った馬が強かった。

ただ、今年は当時に比べ、馬場が荒れているように見える。芝自体は改良が進み、タフな使われ方にも耐えられるはずなのだが、傷みが目立つ。騎手も秋開催の初めあたりから、どこを進めばよいか苦慮している印象。

本レースはAコースを3開催引っ張った最終週に行われるが、最終ステップレースのセントウルSは阪神の開幕週に行われた。新潟の馬場が荒れれば荒れるほど、検討の中心にする馬と、本番で適性を発揮できる馬の間にズレが生ずる。せっかく特殊な年だけに、この点を活かしたい。

状態が良く時計の出る馬場で走ってきたのがセントウルSや北九州記念組ならば、時計のかかるタフな競馬をしてきたのは、キーンランドCやCBC賞組。ここでは後者を狙いたい。

◎はローブティサージュ。スプリント戦初挑戦だった函館SSでは後方に置かれたが、それでも2着。キーンランドCでは道中の位置取りも進歩し、見事優勝。今回はさらに短距離への慣れが見込めるし、新潟のほうが差し脚を伸ばしやすい可能性もある。前走同馬の2着だった○レッドオーヴァルにも期待したい。

▲には函館SSでイン詰まりしたストレイトガールの巻き返しに期待したい。高松宮記念は特殊な馬場に泣かされたが、常識の範囲内の「荒れた馬場」ならば、この馬の地力が活きてくる。


「「中間調教報告」 ― 日刊ゲンダイ大阪記者 薮中泰人
坂路調教で自己ベストを更新ストレイトガール仕上げ抜群


岩田とストレイトガールが勝つ。前走の函館SSは能力の半分も出せなかった。4角3番手からインを狙ったが、完全に前が詰まり11着という結果に。その後、スプリンターズS一本に狙いを定めての仕上げだが、敗戦ショックどころか、中間の気配がすこぶるいい。放牧から帰厩して初時計が9月2日の坂路61秒0。4日に55秒9、10日に53秒7とトーンを上げ、2週前追い切りの18日は岩田騎乗で51秒8、上がり1F12秒1の素晴らしい動きを披露。これまでの坂路自己ベスト(52秒4)をも大幅に更新した。春とは違う攻め内容にも注目したい。コース追いから坂路に特化して瞬発力に磨きをかける調教。

これは藤原英厩舎が昨秋のトーセンラー(マイルCS)で成功させたパターンでもある。体もいい意味のふっくら感があるし、何よりも気持ちが前向きなのがいい。最終追い切りで上がりをシャープにまとめれば、最高の仕上げでレースに臨めるだろう。泥んこ馬場に泣いた春の高松宮記念、前走の雪辱を、ここで果たす。

取捨が難しいのがハクサンムーン。前走のセントウルSは春とは一変、張りのある素晴らしい体になっていたが、高松宮記念に続いてスタートで出負けした。外枠ですぐさま位置を上げられたが、これが内、中枠だとどうなっていたか。癖になっている感じもあり、外枠限定での狙いになる。

相手本線はレッドオーヴァル。スプリント路線に切り替えて素質が開花中。札幌から帰厩後、すぐ時計が出せたように今季は体調がいい。1週前追いでは坂路53秒0- 12秒5の素軽い動き。鋭い決め手が怖い。

あとローブティサージュにも連下の期待。春の覇者コパノリチャードは乗り込み不足で1週前追い切りはラスト13秒6もかかった。

それなら安田記念より仕上がりがいいグランプリボスセイコーライコウマヤノリュウジンが上位。


「厩舎&関係者取材」 ― 目黒貴子
ベテラン騎手が手放しに絶賛Sライコウ初GⅠ制覇に期待


昨年の勢力図は通用せず、抜けた存在がいないメンバー構成に加え、今年は左回りの新潟コース。秋第1弾から悩ましい一戦だ。しかし、その中で◎に推したいのは、世界のロードカナロアと互角に渡りあってきたハクサンムーン。ロード引退後のスプリント界を引っ張る存在であるべきだが、その後はさっぱり。だが、前走のセントウルSで復活の兆しを見せた。勝ったリトルゲルダが54キロで、こちらは57キロ。ハイペースで先行馬が失速する中、唯一の粘りで0.2秒差の2着。戸崎騎手も「休み明けの分で仕方ない。でも、すごく力を感じる馬」と本番への手応えをつかんでいた。

陣営も「春とは全然違う」と体調の良さをアピール。これまで逃げ一手だったが、2番手からの競馬で結果を出したことで幅が広がった。戸崎騎手が「行くつもりがなかったけど、馬が速くて」と言うように、逃げにこだわらない思い切りもプラスに作用する。

新潟ならこの馬、○セイコーライコウ。アイビスDを完勝。外枠有利と言われる中2番枠での圧勝で、柴田善騎手も「枠なんて関係ない。自信があった」と余裕の振り返り。直線競馬が得意なだけとの懸念の声もあるが、左回りの1200メートルの実績も。「今回はサマースプリントではなく、あくまでもスプリンターズSが目標」という鈴木助手の言葉も心強い。GⅠ初挑戦で、いきなり大仕事をやってのける可能性は高い。

▲はローブティサージュ

「短い距離にシフトチェンジしたのがよかった。行きたがる面が出てきたのでスプリントが合う」という北村助手の言葉どおりに今夏、結果を出してきた。函館SSの2着も「枠順の差」とし、力差ではないと強調する言葉を信じたい。

△には春の王者コパノリチャード、例年より涼しい気候がプラスになりそうなガルボ、一発もあるハナズゴール。そして長期間開催で馬場悪となれば、浮上するスノードラゴンまで。ただ、枠が大きく作用する馬もおり、ギリギリまでチェックが必要だ。


「今週の決断」 ― 本誌
スプリント戦連対率100%Rティサージュの末脚炸裂!!


絶対的王者・ロードカナロアの引退で、今回のスプリンターズSは混戦模様だ。その中で本誌が本命に推したいのは、ローブティサージュ。一昨年冬に2歳女王に輝いてからは、パッとしない成績が続いたが、今夏からスプリント路線に転向すると、才能を瞬く間に開花させた。

函館SSで2着になると、続くキーランドCでは鋭い差し脚で見事、1着に。現時点では、1200メートル戦で、連対率100%[1100]と抜群の安定感だ。しかも、今回は荒れた馬場の新潟最終週での開催。同馬の父は、ダートでの活躍馬を多く輩出するウォーエンブレム。力のいる馬場は、同馬にとっては持ってこいの状況だ。

対抗本戦は、マヤノリュウジン。地方競馬出身から這い上がってきた同馬だが、バーデンバーデンC、UHB賞をともに最速の上がりで勝利。続くセントウルSでは、5着に敗れたものの、上がりはメンバーで唯一の32秒台(32秒9)を叩き出した。3走連続で最速上がりの豪脚を披露。馬場状態のいい大外から一気に突っ込んでくる可能性が大いにある。

さらに、鞍上の池添は3年連続、同レースで馬券に絡んできており[1110]、信頼できる存在だ。この軸2頭のほかに、春のスプリント王者の▲コパノリチャード、重賞3勝で実績十分の△ハクサンムーン。そして、大崩れしにくい△ストレイトガールを抑えておきたい。

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