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闘将VS三木谷オーナー“対立の内幕” 「星野監督は事実上解任だった!」

[週刊大衆10月27日号]

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契約を2年残し、体調不良でチームを去る名監督。だが、その退任劇の裏には美談では済まぬドス黒暗闘があった!

さる10月7日のオリックスとの今季最終戦(コボスタ宮城)。招待された東日本大震災の被災者をはじめ、大勢のファンが見守る中、今季限りで勇退する東北楽天イーグルス・星野仙一監督( 67)の引退セレモニーが盛大に行われた。

このような監督の引退セレモニーは球団史上初のこと。加えて、星野監督の背番号「77」を永久欠番とすることも検討されている。

「球団初のCS進出を果たした野村克也・元監督の"19"、24勝無敗という金字塔を打ち立てた田中将大(現ヤンキース)の"18"も、永久欠番にはなっていません。それだけに、悲願の優勝と日本一に導いた星野監督の功績に報いようとする球団の気持ちが表れています」(スポーツ紙デスク)

9月18日の引退会見でも、楽天の三木谷浩史オーナーは「全力で慰留を続けましたが、本人の辞意が固く、本日、正式に受理しました」と悔しさをにじませていた。

まさに涙の球界美談……と思わせる話だが、この勇退劇の舞台裏で、ドロ沼の暗闘が繰り広げられていたというのだ。

楽天球団の内部事情に詳しい球界関係者は言う。「昨季暮れに星野監督は楽天と3年契約を結び、まだ契約は2年残されています。表向き監督辞任の理由は健康問題ということになっているんですが……」

星野監督は、難病の「胸椎黄色じん帯骨化症」に「ヘルニア」などを併発し、激痛で歩けない状態となったことから、手術のため、5月26日から休養に入った。

その間、闘将を失ったチームは低迷。星野監督は7月25日から現場復帰したものの、勢いは戻らず、昨季の日本一から一気に最下位へ沈んだ。星野監督も9月の会見で 「勝負師として、シーズンを離れることがあってはならない。そういう思いで決意した」と、辞任の背景に、自身の健康問題を上げた。

難病の胸椎黄色じん帯骨化症は、背骨付近のじん帯が硬くなって神経を圧迫する病気。このため激しい腰痛に襲われるわけだが、同じ病気を患っていたソフトバンクの大隣憲司投手は治療の末、今季、見事にカムバックを果たしている。

「腰痛を訴えるなど、星野監督がシーズン前から健康問題に不安を抱えていたのは事実。それでも、3年という長期契約を球団と結んだのは監督自身の"できる"という判断があったから。実は、監督には楽天を最後の花道にしようという決意があったんですよ」(前出・球界関係者)

星野監督は腰の痛みと闘いながら、3年間、現場の指揮をまっとうするつもりだったというのだ。

それが急転直下、なぜ契約途中での辞任となったのか。そこに至るには、星野監督と楽天・三木谷浩史オーナーの長きにわたる"暗闘"があったという。

今季、楽天は投打の要が抜けた状態でシーズンをスタートせざるをえなかった。「田中将大のメジャー移籍はやむをえないにせよ、内野手のマギーが家庭の事情もあって昨年いっぱいで辞めたのが痛かった。実は星野監督のマギーへの評価は高く、あんな外国人選手は見たことない。打つだけじゃなく、ピンチでもサードから率先してマウンドへ行ってピッチャーを励ます"と絶賛していたんです」(スポーツ紙楽天担当記者)

そのマギーの穴を埋めるべく、元ヤンキースの強打者ケビン・ユーキリスを獲得したのだが……。

「だが、そのユーキリスは不振に喘いだあげく、4月末に踵を痛めてさっさと帰国。星野監督も"なんで、あんなヤツを獲ってきたんだ!"とオカンムリでした。星野監督は"勝つためには金をかけるべき"という哲学があり、出費にシビアな三木谷オーナーに対し、もともと不満を溜め込んでいた。それが爆発した形です」(前同)

確かに今季の楽天には、田中のヤンキース入りに伴い、球団側に20億円とも言われる移籍金が入ったはず。

「楽天は、独立採算にこだわる球団として知られていて、プロ野球参入1年で黒字を達成するほどシビアな経営をしているんです。かつては球団は宣伝媒体と見なされ、親会社が球団の赤字を補塡すればいいと考えられていた。しかし、三木谷氏は、地元で長く愛される球団になるには、球団経営そのもので黒字化する必要があると考えているんです」(球界に詳しいコンサルタント)

現代の企業経営者としては、実にまっとうな考え。球界に新風を吹き込んだと言われるのも納得できるところだ。

「結局、どちらが正しいとかではなく、つまるところ、星野監督と三木谷オーナーの考え方は水と油。それが今シーズンになって溝が深まり、犬猿の仲になってしまった」(楽天OB)

チームの低迷も、両者の対立に拍車をかけていったという。

逆襲の闘将が狙う"巨人監督"

そんな中、三木谷氏サイドが慌ただしい動きを見せたのが、星野監督の長期離脱中だったという。

「三木谷オーナーの意を汲んで、安部井寛チーム統括本部長が現場に、あれこれ口出しするようになったと言うんです。たとえば、監督代行の交替。成績不振を理由に、佐藤義則投手コーチから大久保博元二軍監督へ監督代行が交代した際、星野監督へは事後報告があっただけ。その前のコーチ陣の入れ替えの際も、同じく事後報告だったようです」(前同)

もちろん、これに黙っている"闘将星野"ではない。「さすがに三木谷オーナーへ面と向かっては憚(はばか)られますが 、身内の前では、かなり激しい言葉でオーナーを非難していました」(星野監督に近い球界関係者)

こうした中、"勇退"へのレールが着々と敷かれていったという。「直に星野監督の口から聞いたわけではありませんが、病気療養中、球団が監督へ、契約変更を申し入れてきたというんです。球団側は1億5000万円とも言われる年俸のダウン提示をしてきたといいます。それが事実だとしたら、異例の話です」(前同)

"年俸ダウン提示"は現時点ではあくまで噂話だが、星野監督の周辺からは、こんな話も漏れてきた。

「本人の性格を熟知した話の進め方だ、と。星野監督は、金よりメンツを重んじる古いタイプの球界人。病気療養中にそんな話をされたら"それなら、こっちから辞めてやる!"となるのは明らかだからです」(同)

美談の陰に隠れているが、実は闘将の性格を読んだ、球団側による"事実上の解任劇"だったと言うのだ。

とはいえ、三木谷オーナーは、星野監督を招聘する際、星野監督の後ろ盾であるトヨタ自動車の奥田碩(ひろし)相談役に頭を下げている。「その義理もあって、契約期間中の解任はできない。一方の星野監督も、解任されて晩節を汚したくありませんからね。互いの利害を考えて、"勇退"という落としどころになったんでしょう」(前出・楽天OB)

しかし、これで"闘将星野"の炎が消え去ったわけではない。むしろ、新たな闘志を燃やしているというのだ。ベテラン野球記者の江尻良文氏は、こう語る。

「まず、3年契約の残り2年は阪神時代のようにSDなどの肩書で、とりあえずフロントとして残ることになるでしょう。その2年間で、プロ野球界が大きく変わる可能性はあります。阪神もCSの成績いかんで和田(豊)監督の続投はありうるし、そうなったら2年後、"ポスト和田"として、声がかかるかもしれません。巨人も今季、原(辰徳)監督が2年連続で日本一を逃せば、来年の成績次第によって"星野巨人"の芽も出てくるわけです」

さらに、こんな話も。「現在の熊崎勝彦・日本野球機構コミッショナーは星野監督の明治大学の大先輩。しかも、熊崎氏は大の中日ファン。そのラインを通じ、コミッショナー顧問から球界トップの座を狙う可能性もあります」(前同)

枯れるには、まだ早い。闘将の逆襲に期待したい。

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