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仰天!「トンデモ裁判」大爆笑公判記

[週刊大衆11月17日号]

裁判といえば、どこかお堅いイメージ。
だが、実際に司法の場を覗いてみると抱腹絶倒の珍場面が目白押しだった!


「裁判は基本的に真実発見の場ではなく、国家の威信や治安を守るためのものです。真面目な場所ですが、ハタで聞いていると、とんでもない言い分や発言が飛び出すことも多いんですよ」
こう語るのは、12年間でおよそ5300件以上の裁判を傍聴してきた交通ジャーナリストの今井亮一氏。
その今井氏が最近、驚かされた裁判があったという。

●ケース(1) 被告は40歳男性。容疑は女性に対する強盗致傷など

衝撃の事態が発生したのは、東京高裁で裁判長が控訴棄却(1審は懲役5年)を言い渡し、判決理由を述べ始めた直後のこと。
証言台の後ろの椅子から突然、すくっと立ち上がった被告。そのまま体を水平にして、マグロのごとく真横に大ジャンプ!検察官席を飛び越え、検察官に"人間ミサイル"を敢行したというのだ。
「検察官も何となく予測していたのか、瞬時に逃げました。男は誰も座っていないイスに着地となったんですが……」(今井氏)
この男、未明の路上で女性から下着を奪い取り、さらに、わいせつ行為をしようと押し倒した。女性にケガをさせたうえ、逃げ出した卑劣漢だった。
「男が逮捕されたきっかけは、女性の下着を盗もうと入ったコインランドリーで下半身を露出させていたため。張っていた女性警察官に捕まっています。逮捕後、くだんの女性を襲った事件が発覚したんです」(前同)
警察が張り込んでいたことが頭に来たのか、公判で男はしきりに「汚い!」と叫んでいたという。その怒りが、人間ミサイルへとつながったのだろうか……。

●ケース(2) 被告は宇多田ヒカルの実父。容疑は制限速度50キロの首都高速を133キロ(!)で走った道路交通法違反(スピート違反)

法廷には、有名人が登場することもある。被告は、歌姫・宇多田ヒカルの実父に当たる男。真夜中に83キロオーバーで首都高をブッ飛ばしていたスピード違反の罪に問われた。
「今年9月22日の東京地裁での公判で、"大型車が接近して来たので避けるために加速した"と。"自分は車のA級ライセンスを取得しており、周囲の車の動きに応じて体が勝手に反応してしまう。ああいう場合は減速より加速したほうが安全"と得意気に語っていましたね」(今井氏)
体が勝手に反応するなら、逆に怖い気もするが……。
そんな言い分が通るわけもなく、判決は懲役3月・執行猶予2年の有罪だった。
結婚指輪代金80万円を払え!

●ケース(3) 被告は中年男性。容疑は道路交通法違反(飲酒運転)

一審判決(懲役5月・執行猶予2年)を不服とし、東京高裁に控訴した男の裁判。
「男は、運転する直前、車内で日本酒を1合イッキ飲みしたそうです。家はすぐ近くだから酔う前に帰れるだろうと思った、と自分の行為を正当化していました。運悪く(?)、運転して2分後に警察に呼び止められ、呼気検査でアルコールが検知された。しかし、被告はそのデータは信用できないと主張したんです」(今井氏)
この裁判では、なんともアホらしい"実験"が行われた。酒をイッキ飲みして数分でアルコール反応が出ることを証明するため、検察は公費を使って80名もの被験者を使った鑑定を専門家に依頼したという。
「しかも、この鑑定、被験者は被告のように日本酒をイッキ飲みできず、飲み終わるまでに1~2分かかったという。それでは、証拠にならないのでは、と思うんですが……。あんな主張に、税金の無駄使いをしていることに腹が立ちますよ!」(前同)

●ケース(4) 原告は暴力団組員。式場を相手に損害賠償請求

数年前、ホテルで結婚式を挙げようとした男は、組員であったために式場から契約を破棄された。ほかの場所を探したが見つけられず、結局、その日に式を挙げられなかったという。
「夫婦は結婚式当日の日付が刻印された結婚指輪を用意していたが、契約解除により使えなくなったことに激怒した。それで、その指輪相当額の80万円を支払えと訴えたんです」(大阪地裁担当記者)
暴力団排除の風潮も後押しし、ホテルの契約解除は適法で、損害賠償義務なしの判決。そりゃ無理もない。

ここまで見てきたように、人間の罪を裁く法廷では、悲喜こもごもの人間ドラマが日々、繰り広げられている。
「なかでも、"濃度の高さ"で言えば、性にまつわる犯罪でしょう。わいせつ系裁判では、傍聴人がブッたまげるような話がバンバン飛び交っていますよ」(前同)
99年から実に1万件以上傍聴し、「裁判ウォッチャー」として知られるお笑い芸人の阿曽山大噴火氏が、仰天のトンデモわいせつ裁判実例を挙げてくれた。

●ケース(5) 被告は32歳男性。容疑は東京都迷惑防止条例違反

女性が書店で本を選んでいるところを、背後からスマホでスカートの中を盗撮。それを店長に目撃され御用になった男は公判で、これまでにも7件ほどの余罪があると認めた。
だが、「すべて撮影直後に消去していた!」と証言したことから、法廷はおかしな方向に……。
弁護人「え、せっかく撮ったのに?」
検察官「そういうのって、見て楽しむものじゃないの?」
被告「いえ、10分以内に消していました」
裁判官は、被告が盗撮動画を見始めたことを犯行動機と供述していたことから、盗撮動画は繰り返し見ないのかと質問する。
被告「気に入ったのは何度か見ることも……」
裁判官「だったら(盗撮画像も)パソコンに保存しとかないと!」
なぜか、裁判官からパンチラ写真の保存を勧める発言が!
「どうやら、この被告は自分で盗撮した映像を後で楽しむというより、盗撮するスリルから犯行を重ねていたようでした」(阿曽山氏)

オシッコの音が聞きたかった

●ケース(6) 被告は30歳男性。容疑は都内デパート女子トイレへの建造物侵入

この男、女子トイレに侵入した理由が強烈。なんと「女性がオシッコする際の音を聞くため」だったのだ。
「ちょっとかわいそうなんですが、被告は中学時代、いじめに遭い、人づきあいが苦手になってしまったそうです。大人になっても自殺願望があり、せめて死ぬ前に趣味のAVで好きだった放尿モノを生の音源で聞きたいと、女子トイレに忍び込んだと言っていました」(阿曽山氏)
法廷では、この"放尿音"に質問が集中した。
裁判長「AVと実際の音は違いました?」
被告「あまり変わりませんでしたね」
裁判官「違いなくて、がっかりしました?」
被告「いえ、あまり……」
だったら、AVでガマンしてなさい!

●ケース(7) 被告は65歳男性。容疑は窃盗

65歳の男が盗んだものは、なぜかベランダに干してあった布団。
検察官「被告は前にも布団の盗み3件で起訴されている。その際、情状証人として出てくれた娘さんが、今回はいないじゃないですか。また、やったんですか!」
なんと、偶然にも同じ検察官が事件を担当するサプライズ! そもそも、なぜ何度も布団を盗んでいたのだろう。
「裁判官の発言でわかったんですが、被告は思春期の頃に布団の上で性的な行為が行われることに興奮を覚えて以降、盗んだ布団の上で、いろいろ想像して性的欲求を満たしていたようなんです。なかなか奥深いと言うか、人間の業の深さと言うか(笑)」(阿曽山氏)

●ケース(8) 被告は44歳会社員。容疑は東京都迷惑防止条例違反

最後は、中央線の通勤電車内で、1年以上前から一人の女性(27歳)だけを執拗に狙った卑劣な痴漢男の裁判。
裁判官「なぜ、彼女だけ狙ったんですか?」
被告「結婚したいと思っていたからです」
裁判官「……その女性と話したことはあるんですか?」
被告「彼女の気分が悪くなって途中下車した際、自分も降りて"大丈夫ですか?"と声をかけたことがあります」
裁判官「気分が悪くなったのは、あなたに触られたからでしょう!」

まさにトンデモ発言だらけの法廷劇場。前出・阿曽山氏は、こう語る。
「たぶん、表に情報が出なかっただけで、昔からトンデモ裁判はあったはず。結局、人間がやることだから、そういうとんでもないケースが出てくるのでしょう。そこに人間くささがよく出ているから、私は興味を引かれます。当事者は真剣な分、思わず笑ってしまうことも多いんです」
罪を憎んで人を憎まず……でも、他人に迷惑をかけちゃダメですよ!

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