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シニア世代は要注意!「最新悪質サギ」狡猾手口

[週刊大衆11月17日号]

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シニア世代は要注意!「最新悪質サギ」狡猾手口

「騙されるヤツが悪い」とうそぶいて、一般市民から何度も金を巻き上げる――
そんな悪党どもの最新手口を暴露する!


振り込め詐欺に代表される特殊詐欺の被害が過去最悪のペースで増えている。
特殊詐欺とは、面識のない不特定多数の人に電話などの通信手段を用いて、対面せずに現金やその他の金品を騙し取る詐欺の総称で、「警察庁によると、全国の警察が今年上半期に把握した特殊詐欺の被害総額は268億2950万円で、過去最悪だった昨年同期より56億円(27%)も増加。しかも、近年は詐欺の手口がますます多様化、巧妙化しており、堂々と被害者と対面して詐欺を働くケースもかなり出てきているんです」(全国紙社会部記者)
自分には関係ない、と思っているお父サン方もいるかもしれないが、意外な落とし穴が身近にあることは知っておいたほうがいい。

そもそも警察やマスコミが、世を挙げて振り込め詐欺に警鐘を鳴らしているというのに、なぜ、被害は減らないのだろうか。
「今の時代、裏社会の人間のシノギといっても覚醒剤の密売か、詐欺しかないんです。結果、切羽詰った彼らは、あらゆる機会を利用して詐欺を働こうとする。少し前には、パチンコ・ロト詐欺というのがありました。登録すれば、極秘情報を教えます、出る台を教えますと謳って、被害者に5~20万円を支払わせるわけです。ものすごい大金ではなく、それくらいなら払ってもいいかと思える金額を設定するあたりが、実に巧妙なんですよ」

こう話すのは、『「隠れ不良(ヤクザ)」からわが身を守る生活防衛術』(双葉社)などの著書があり、詐欺事情に詳しい上野友行氏だ。同氏が、さらに続ける。
「ほかにも、昨今の電力事情に関連してソーラー発電詐欺が横行しています。リフォーム客などの名簿をもとに、家庭用ソーラーパネルの営業をかけるんですが、脈がありそうな客には"公共事業のメガソーラーに出資しませんか"などと持ちかけるんです。いわゆる出資詐欺ですが、普通のサラリーマンでも、銀行預金の金利を少し上回るくらいの利子、たとえば2~3%つくと言われれば、真実味があるうえに利益もあるから心が動きますよね。それで意外に簡単に引っかかってしまうんです」
サラリーマンでも都合がつきやすい10万円程度の金を、まさか詐欺師が狙うとは思わない――そこが彼らの狙い目というわけだ。

詐欺被害に気づかず死んで…

身近な詐欺のひとつに架空請求もある。ありがちなのが、アダルトサイト閲覧による不当請求だ。この場合、"家族や会社に知られたくない""恥ずかしいから誰にも相談できない"という弱みを突いたもので、「なかにはヤバイと思って、慌てて数万円も支払ってしまう人がいる。でも、これは絶対にしてはいけないことなんです」
と、『詐欺の帝王』(文春新書)などの著書があるノンフィクション作家の溝口敦氏が言う。
「一度、金を払うと、彼らのリストに名前が載ってしまい、同じ詐欺集団が別会社を名乗って、また金を奪おうとして接触してくることになる。彼らは"一度、詐欺に引っかかった人間は何度でも引っかかる""根こそぎ奪ってやる"と、本気で思ってますからね。そういう場合は、堂々と"来るなら来い。アダルトサイトぐらい誰でも見る"と言い返さないとダメです。彼らが来ることは絶対にない。もし来たら、一緒に交番に行けばいいんです」(前同)

実は、この"根こそぎ奪い取る"のが、「最近の主流」と言い放つのが、詐欺師グループ幹部の中知氏(仮名)だ。そのため、組織的に動くことが多いという。
「組織的詐欺」をわかりやすい例でいえば、以下がそうだ。Aが紹介した商品を、Bが"私が買い取りたいので、ぜひ購入を"と依頼してきたので大金をはたいて購入したところ、実はAとBはグル。その後、Bと連絡が取れなくなってしまったというパターン。
そして最近は、さらに巧妙なやり口も存在する。
「たとえば、ある"獲物"に"富士山噴火にも耐えられる防護マスク"を売りつけようとしたとする。そしたら、獲物の出勤時や食事時などに、その周りにサクラを配置し、"御嶽山被害者の9割が即死だった""防護マスクがあれば助かったらしい""富士山噴火の噴石や噴煙は東京にも来るんだって"などと会話をさせるんだ」(前同)

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この結果、刷り込み効果で獲物はマスクに対して警戒心が薄らぎ、むしろ、マスク購入の機会をラッキーとすら思い込むのだという。
「テレビや新聞、雑誌にも"御嶽山検証""富士山が噴火か?"なんてニュースはたくさん組まれてるでしょ。それが、獲物に余計に真実味を与えているんだ。そのマスク、その辺で1万円で買ってきたものなんだけど、20万とか30万とかで獲物に売る。獲物が騙されたと知るのは、噴火に直面したとき。つまり、彼は自分が詐欺に遭ったと気づかずに死んでいくんだ」(同)

狙った獲物からは搾り取る!

しかも、それだけで終わらないのが、先に言った"根こそぎ奪う"というヤリ口の真の怖さなのだ。
「一度、騙すことができた人間は、その後も繰り返し騙せる可能性が高い。だから、そいつには2~3か月を経て、また別の詐欺で接触するんだ。刷り込みをさせるサクラの顔なんて覚えていないから、そいつらには話し方や服装を変えさせるだけで十分。だから、売りつける人間だけ代えればいいし、場合によっては、同じ人間に"今度はこんなにいい話を、ぜひ、お客様だけに"と再度、行かせる場合もある」(同)

仮に、一人の人間が平均20万円を3か月に1回取られれば、年間で80万円の被害額となる。しかも、騙されたと気づかないうちに、繰り返し、金を取られるのだから、タチが悪い。
「もし、対象者から通帳やキャッシュカードを入手したとしても、一気に全額引き落とすなんてことはしないのが、この世界のプロのやり方だ。少しずつ、何度にも分けて、被害者が被害に遭っていると思わないようにしなくちゃいけない。"あの日、コンビニで5万円下ろしたっけ"って思うのが関の山。不審に思っても、その額なら警察や銀行に届け出る人間は、まずいないからな」(別の詐欺師)

前出・溝口氏も、"非表面化"が進む詐欺の最新傾向に警鐘を鳴らす。
「詐欺師たちは毎日、ニュースを見て、話題の人や、ものを次の詐欺に使えないかと熱心に考えています。デング熱やエボラ出血熱、東京五輪でさえ詐欺の材料になりかねない。毎日、新手の詐欺が生まれていると肝に銘じるべきでしょう」
まさに、浜の真砂(まさご)は尽きるとも、この世に詐欺のネタは尽きないようである。

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