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プロ野球「2014年オフ戦力補強」大異変!

[週刊大衆12月1日号]

大変動がささやかれた今季のストーブリーグだったが、蓋を開けてみれば凪状態。だが、ついに動き出した!

「FA宣言すると決めました。すべての可能性を考えたいなと思ったので」
11月11日、日米野球の日本代表として兵庫県鳴尾浜で練習中だったオリックスの金子千尋投手(31)が、報道陣を前に高らかに「国内FA」を宣言。これに球界は色めき立った。直前まで、金子はFA宣言はしない、と確実視されていたからだ。
「来年、海外FAの権利を取ってメジャー挑戦。もしくは今オフ、ポスティングでメジャー移籍のどちらかになると言われていました。なので、獲得を目指していた巨人、阪神、中日、ソフトバンクも最近では、すっかり諦めムードだったんです」(スポーツ紙記者)

ところが、今回の急転直下の国内FA宣言で、各球団は「やっぱり金子を獲れ」と一斉に動き始めたのだ。
とはいえ、金子獲得に最も熱心だったはずの巨人の動きは鈍い。
「安定した先発投手が菅野智之しかいない巨人にとって、金子は喉から手が出るほど欲しい選手だが、この1年、完全に彼に振り回されましたからね……」
こう語るのは専門誌ベテラン記者だ。実は当初、金子争奪戦で巨人は一歩も二歩もリードしていたという。
「金子自身、"優勝できる球団に行きたい"と話していましたし、奥さんも巨人ファン。そして何より、"金子はメジャーには行かない"という読みが巨人の首脳にはあったんです」(前同)

金子は2004年のプロ入団前に肘の故障が発覚し、一時は入団撤回を報じられたこともあった。
「11年にも肘を痛め、手術に踏み切っています。メジャーの中4日のローテーションでは、すぐにパンクするとささやかれていましたし、彼自身も周囲に"肘には不安がある"と漏らしていました」(球界関係者)
そうした情報をいち早く入手していた巨人は、関係者を介して"金子を獲れる"という感触を得ていたというのだ。
「それが、8月に入って急に雲行きが怪しくなったんです。理由は、金子がメジャー志向を明らかにしだしたため。巨人が彼の意向を探ると、"野球人生の最後はメジャーで終えたい"という考えであることがわかり、撤収の様相になったんです」(前出・ベテラン記者)

しかし、ここにきて、またしても異変が発生。
「今回の国内FA宣言は、オリックスに今オフのポスティングでのメジャー挑戦を認めさせるためという見方もできるし、純粋に日本の他球団に移りたいという見方もできる。金子に入れ知恵をしている人物がいるのか、彼自身が揺れているのかは不明ですが、正直、意味がわからないですよね」(前同)

実は、金子と同時に、今オフの巨人には、もうひとつの"誤算"があった。
「楽天の嶋基宏捕手(29)の獲得失敗です。昨年の更改で嶋は複数年契約しているため、当初は今年のFAはないと目されていたんですが、実は"FAについてはフリーハンド"という契約内容であることが明らかになった。そこに"大久保新監督就任"のニュース。大久保と折り合いの悪い嶋がチームを出るのは確実との憶測が流れたんです」(前出・スポーツ紙記者)
阿部慎之助捕手を一塁にコンバートしようとしている巨人にすれば、嶋はうってつけの存在のはず。
「原監督は嶋獲得を熱望したが、フロントは嶋を評価していなかったんです。嶋の希望は全試合でマスクを被ること。当初、巨人移籍に傾いていたようですが、巨人内の不穏な空気を感じて残留を選んだんです。それで巨人は、やむをえずヤクルトの相川亮二捕手(35)に切り替えたわけです」(専門誌ベテラン記者)

巨人は横浜DeNAの金城龍彦外野手(38)の獲得にも動いているが、「当初、今オフのFAで予定していた金子、嶋が、相川、金城になったわけですからね。ショボいのひと言ですね」(前同)と言われる始末だ。

「落合VS谷繁」で失敗した中日

巨人以外で、嶋の獲得に動いていたのが中日だ。
「監督業に集中したい谷繁は、嶋を高く評価し、獲得に動こうとしたんですが、落合GMが待ったをかけた。彼は、"嶋より炭谷銀仁朗(27=捕手=西武)だろ。キャッチャーは打てなくていい"と言ったそうです。対立しているうちに、嶋、炭谷は残留を表明。結果、両者を逃すハメになりました」(専門誌編集者)

一方で、中日はFA流出の危険性のあった山井大介投手(36)の残留を成功させているのだが、実は、嶋や山井と同様に、能見篤史投手(35=阪神)、平野佳寿投手(30=オリックス)など、今季権利を得たほとんどの大物選手は、FA宣言をせず、所属チームにとどまる選択をしている。
野球解説者の江本孟紀氏は、この動きについて、
「FAを取得するような選手は、選手寿命のピークを終えた選手がほとんどで、新しく環境を変えてやっていく自信がない。現実的には、FAは、所属球団との年俸闘争の道具として使われているわけです」
と語る。結局のところ、金子以外でFA宣言したのは、ロッテの成瀬善久投手(29)、日ハムの小谷野栄一内野手(34)と大引啓次内野手(30)、そして、前述の巨人入りが濃厚なDeNAの金城、ヤクルトの相川など、当初の予想よりは「小粒」なメンツに。

そんな中、珍しく積極的なのが、成瀬や大引の獲得に動いているヤクルトだ。同球団は広島を退団したストッパーのミコライオ投手(30)も、ほぼ獲得したと言われている。
「これまでヤクルトは独立採算を求められていたため、資金面の制約がかなりあったんです。しかし、今年は本社から補強費が出るそうですよ」(前出・専門誌編集者)
そのヤクルトの何十倍も金を使えるのが今年日本一になったソフトバンクだ。
「松坂大輔投手(34=元メッツ)はほぼ決まりと言われていますね。DeNAなども獲得に動いているようですが、ソフトバンクは出来高を含めて3年20億円を用意しているといいます」
件の金子にも20億円以上を提示する用意があるという同球団。まさに"孫マネー"恐るべしだ。

中島裕之内野手(32・元アスレチックス)の獲得にご執心なのは阪神。4年12億円という大型オファーを出していると伝えられているが、
「阪神は"元メジャーリーガー"であれだけ失敗しててるのに、なかなか懲りませんねぇ」
と前出・江本氏はあきれ顔をする。この中島獲りの理由は、主将の鳥谷敬内野手(33)が海外FAの書類を提出し、阪神退団が濃厚であることにある。
ちなみに、鳥谷について江本氏は、「鳥谷? メジャーでは通用しませんよ」とバッサリ。
いずれにせよ、頼れる主将を失い、今年は3Aにすら上がれなかった選手に多額の投資をしようとしている阪神の大敗は間違いなしか……。

最後に、今オフの目玉になるかもしれないのが、キューバ選手だという。
「キューバ選手はキューバ野球連盟の意向で、選手の"派遣先"が決まるんです。だから、今年DeNAで活躍したグリエル内野手(30)の来季の所属チームも、今は白紙。巨人が本腰を入れると聞きましたが……」(専門誌ベテラン記者)

大異変連発のストーブ戦線だが、ここでの勝敗が来季のペナントを左右することは確実。各球団の動向から目が離せない!

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