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ズバリ本音で美女トーク☆杉野希妃

[週刊大衆12月8日号]

ズバリ本音で美女トーク☆杉野希妃

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「女優の三津谷葉子ちゃんに秘められた"激しさ"を感じて彼女で性描写を撮るって決めました」

第19回釜山国際映画祭で最優秀新人監督賞を受賞した新進気鋭の女流監督・杉野希妃さん。女優としても活躍する"美人すぎる映画監督"の素顔にズームイン! 現在公開中の最新作『欲動』『禁忌』の見どころや、映画にかける人一倍のこだわりを、たっぷり語ってもらいました!

――最初にお聞きしたいのは、なぜ女優でありながら、映画監督もやろうと思ったのですか?

杉野 私は21歳の時に女優デビューしたんですね。当時はまだ大学生で、韓国に留学していた頃です。その後、事務所に入ったのですが、日本の役者さんって有名無名問わず、"仕事を待つ"だけなんです。

――確かに仕事のオファーを待つ感じですよね。

杉野 はい。オーディションを受けて、合格したとしても、それは与えられた役であって、本当に自分のやりたい仕事でないことも多いんです。ところが、ハリウッドの役者なんかは自分のしたい役をするために、製作に携わっているんですね。

――それで杉野さんも自分でやってみよう、と?

杉野 そうですね。自分のやりたい役や面白い作品を作りたいなら、自分が製作に携わったほうが"効率"がいいんじゃないかと。

――スゴイですね。大抵の人は与えられた仕事をまずこなそうとするのに、杉野さんはそこをすっ飛ばして、自分で作ろうとした。

杉野 まあ、私は失うものが何もないんで(笑)。周りに"生意気だ"とか思われても、関係ないかなぁ、と。

――格好いいですね!

杉野 いえいえ(笑)。本当に私は何も持っていないんで、怖いものなしなんです。もちろん、女優を始めた当初は、まさか自分が監督をやるなんて思ってもいなかったですけどね。

――そもそも女優になったキッカケは?

杉野 私は宝塚歌劇団に入りたかったんですよ。ただ、両親に大反対されて、受験もさせてもらえず、諦めざるを得なかったんです。それで大学に入ったのですが、父親が大の映画好きで、私も一緒に映画を観ているうちに、"映画女優になりたいな"と思い始めたんですね。

――なるほど。映画女優としては、12月6日から上映される映画『禁忌』で主演を務めていらっしゃいますが、凄まじい話ですね。

杉野 私も初めて台本を読んだとき、衝撃を受けましたね。今まで私が演じたことのない難しい役で……果たして、どう演じればいいのかと。

――内容はタイトルどおり、同性愛、少児性愛、レイプありとまさに禁忌の世界。

杉野 私が演じるサラは高校教師でありながら、女子生徒と関係を持っているんですね。そんななか、幼い頃に離別した父が暴行事件に巻き込まれてしまう。実はその父は、ひとりの少年を監禁して、性的な関係を持っていたんです。

――この時点でかなりヤバい(笑)。

杉野 そこでサラは父の犯罪がバレないように、少年を連れ出して、同棲を始めるのですが……彼女もまた、少年に対して異常な性欲を覚えてしまうんですね。

――杉野さんはこのサラの気持ちはわかりますか?

杉野 そうですねー。人間ってなにかしら人と違う部分があると思うんです。私ももしかしたら、何かのキッカケで"女性しか愛せなくなる"、という可能性も秘めているかもしれない。

――確かに人間の根底にある欲望について、深く考えさせられる作品でした。

杉野 今の時代、多くの人が抑圧されて生きていると思うんです。私もそうです。いろいろなものに抑圧されて、自分を押さえ込んでいる……でも、人間としての"野獣性"もあるから、ちょっとした拍子に、すべてをめちゃくちゃにしてやりたいとか、何もかも破壊してやりたいといった衝動にも駆られてしまう。

――杉野さん演じるサラが、少年を風呂場で犯すシーンなんかも、そうですか?

杉野 はい。サラも父親のこと、もっといえば"家"にずっと抑圧されていたんです。それが解放された瞬間、衝動を抑えきれなくなるんですね。

――不謹慎ながら、あのシーンはとてもエロチックでした。少年の両手を拘束した状態で、サラは切羽詰まったように下着を脱ぎ捨てるや、跨って、腰を振る。

杉野 アハハ。あれこそ、"本能"ですよね。

――女性にも、そういう本能はある、と?

杉野 あるかもしれません。女性に限らず、人間は誰しも、自分で気づいてないだけではないでしょうか。追い詰められたとき、初めて気づくことってあると思うんです。そのときは理性などなくしてしまったように、欲望のまま、貪ってしまうのではないでしょうか。

――なるほど。そんな人間の欲望を『禁忌』で演じられた杉野さんが、メガホンを取った監督作品『欲動』が、現在上映中です。これはバリを舞台にした作品なんですね。

杉野 はい。簡単にストーリーを説明させていただくと、心臓に重い病を抱える夫を持つ妻が、リゾート地のバリで長期休暇を過ごすんです。しかし、余命わずかの夫と些細なことで口論になり、妻はナイトクラブで知り合った地元の男性と意図せずして関係を持ってしまうんです。

性行為とは何かを残すこと!

――この作品を手がけようと思った理由は何ですか?

杉野 もともとは今から6年ほど前に、自分の表現方法に悩んでいる歌手が、バリで性的に解放される物語を考えていたんです。というのも、その頃の私は"表現者"として壁にぶつかっていたんですね。そんなとき、漠然ながらも、バリに行けば、何か打破できるのではないかという憧れがあったんです。

――どうしてバリだったんですか?

杉野 とても美しく神秘的な国だと思うんです。今回の映画でも、バリ島の美しい景色をはじめ、ガムラン(東南アジアの民族音楽)ケチャ(バリ島で行われる男声合唱による呪術的な踊り)などのシーンも沢山取り入れています。それらがすべて、当時悩んでいた私の心を揺さぶる何かがあったのです。

――杉野さんの心の葛藤を投影した作品なんですね。

杉野 はい。だから最初は私がヒロインを演じようと思っていたのですが、監督と兼任はやはり難しいと思って。そうこうしているうちに、(『欲動』で主演を務めた)三津谷葉子ちゃんと知り合って、"彼女でバリの作品を撮ってみたい"と思い、ストーリーも変更しました。

――杉野さんから見た三津谷さんの魅力とは?

杉野 素晴らしい女優さんです。葉子ちゃんと出会って、"彼女だったら、私の描きたい女性像を、繊細かつ激しく演じてくれる"と……彼女の中にまだ表に出ていない激しさが潜んでいると思いました。撮影前から葉子ちゃんとは一心同体で作りました。お嫁さんにしたいぐらい、好きですね(笑)。

――もしや、禁忌の関係?

杉野 いやいや、そんなわけないじゃないですか!

――とはいえ、『欲動』では、三津谷さんのダイナミックなベッドシーンがあることでも話題になっていますね。

杉野 少し話がそれるかもしれませんが、最近の日本映画は性描写が"男目線"というか、その行為だけを描いている感じがするんですね。それは女性の"性"が軽く扱われてすぎているような感じがして、そういう作品にはしたくなかったんですね。

――女性監督が考える、女性の性とは?

杉野 女性にとっては"何かを残す"こと、そして"何かを託す"ことが、性行為に結びついていると思うんですね。特に映画というジャンルは娯楽であると同時に、人生であったり"生きている意味"なんかも考えさせてくれると思うんです。それは性描写にしても同じで、そういうことをちゃんと伝えられるシーンにしようと……。わかっていただけますか?(笑)

――いえいえ。わかりますよ。単にエロチックなシーンを観たいだけなら、AVでいいわけですからね。

杉野 アハハ。そういうことなのかなぁ(笑)

好きな人の前ではツンデレ

――話は変わってしまいますが、杉野さんって、普段はどんな人なんですか?

杉野 どんな人かぁ(笑)休みの日はほぼ映画を見て過ごしているし、ほんと、映画漬けの毎日ですからね。

――女優になる前は、どんな感じでした? 優等生?

杉野 いえいえ。結構、ツンデレかもしれません(笑)仲の良い子の前ではデレデレ油断しているんですけど、あまり知らない人の前では、クールというか冷たい態度を取ることが多かったかも。

――男性の前でも?

杉野 そうですね。昔から気になる男の子がいると、"全然、好きじゃない!"みたいな態度をとっていましたね。で、そんな態度を取ってしまう自分が嫌になるみたいな。ウフフ、自分のプライベートを聞かれるのって、恥ずかしいですね。

――意外な一面が見られて、得した気分です。では、最後にこれからの抱負を教えてください。

杉野 私は監督にせよ、女優にせよ、作品を作るとき、"何かを超えていきたい"んですね。性別も人種も超えて、人々が共有出来る何かを伝えたいんですね。そして、その映画が上映されることで、そこで観た人同士の交流が生まれて、一つのドラマも生まれると思うんです。そういう映画を作っていきたいですね。

表現者とあって美しい言葉でインタビューに答えてくれた杉野さん。丁寧な口調の中にも映画への熱い情熱がひしひしと感じられました。それでいて、女性としての色気もムンムン! 記者は終始ドキドキでした。


ズバリ本音で美女トーク☆杉野希妃

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