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【武豊】鼎談(ていだん)から生まれた有馬記念「公開抽選」

[週刊大衆01月5・12日合併号]

人生に役立つ勝負師の作法 武豊
鼎談から生まれた有馬記念「公開抽選」


2014年は、やけにイベントやトークショー、対談に駆り出される回数が多かったような気がします。
ダービーの直前には、フジテレビ『ボクらの時代』に、伊集院静先生、とんねるずの石橋貴明さんと一緒に出演。ちょっと前には、JRA60周年として開催された『馬と歌舞伎』で、市川海老蔵さんとトークイベント。香川照之さんとの対談は、JRAのホームページに掲載されています。
結婚式などのお祝い事や祝賀パーティに加え、日本騎手クラブ会長としての務めも重なり、スケジュールはもう目一杯。「ちょっと疲れているなぁ」と思うこともありますが、"競馬界のために"と言われると、やっぱり断ることはできません。

あれは2014年、春のことでした。
JRAの馬主の方は、各競馬場ごとにある協会に所属されています。その中の一つ、中山馬主協会の会報誌に収録するための鼎談(ていだん)で、土川健之・前日本中央競馬会理事長、西川賢中山馬主協会会長とお話をしていたときのことです。
公開抽選に話が及び、ぱっと頭に浮かんだ、ドバイでの公開抽選について話をしたところ、土川前理事長の目がパッと輝き、「それは面白い。インパクトもあるし、話題性もあるし……そのアイディアをいただこうかな」とおっしゃったのです。

いただくもなにも、もともと僕が考えたものじゃないし(笑)、本当に実現したら面白いだろうなぁくらいに思っていたのですが。ナント、「有馬記念」でその公開抽選が実現することになるとは。ちょっと、いや、かなり驚きました。
最初に選んだ瞬間駆け引きが始まる

抽選が行われるのはレース3日前の12月25日。ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手と松山康久・元調教師が交互に抽選を行い、選ばれた馬名の陣営から順に、欲しい枠を選ぶというもの。ドバイではボールを使っていましたが、日本ではプロ野球のドラフト会議と同じく封筒になりました。

内か外か?奇数番か偶数番か――最初に枠を選ぶ陣営は最良の枠を選びますが、次の陣営は、なぜ最初の陣営がそこの枠にしたのかも考慮に入れなければいけません。ここからすでに駆け引きが始まっていて、それが最後の枠が決まるまで続くわけですから、面白くないはずがありません。

多数頭を出走させる陣営が有利なのでは、など問題もあったと思いますが、決断したJRAには張本勲さんばりに、「あっぱれ!」を贈りたいと思います。
東京・お台場のフジテレビをセンターに、美浦と栗東を回線でつないで行われる史上初のイベントは、BSフジで、午後1時から生中継されるそうなので、皆さんもそのチームの一員になったつもりで、ドキドキ、ワクワクしながら思いっきり楽しんでください。

もし、僕と藤原英昭厩舎のトーセンラーが一番最初に枠を決めることになったら、どの枠を選ぶか。
答えは……もちろん"勝てる枠"です。


■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算3500勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】鼎談(ていだん)から生まれた有馬記念「公開抽選」

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