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突然死を招く!重大病の「危険なサイン」

[週刊大衆01月19日号]

家族に何も言い残さずに死別する――。そんな悲劇を回避すべく、2人の医師に命を守るための兆候を教えてもらった!

まだまだ正月気分が抜けず、仕事始めを迎えたかと思えば、連日の新年会。この時期くらいは、と思って酒席に足を運ぶ読者も多いだろうが、実は、この行動が脳卒中や心筋梗塞などの重大病を引き起こしかねないことを、ご存じだろうか。

ただでさえ冬場は血圧が高くなりがちで、最も突然死が多い季節と言われるのに、大量のアルコール摂取は血管の収縮を招き、血圧を上昇させるからだ。

こうした病気は突如、表面化するイメージを持たれがちだが、さにあらず。実は、前兆現象や傾向があり、それに気づいて速やかに対処すれば、命が助かるケースは少なくないのだ。
タレントの磯野貴理子(50)の場合もそう。昨年11月、いつもは素早く歩く彼女がつまずいたり、フラつく姿に夫が気づき、救急車を呼んだ。結果、脳梗塞と診断され、即座に治療。一命を取り留めたのだ。

そこで、今回は重大病から命を守るための"知識"を専門家に徹底取材。その内容を公開しよう。
まずは脳卒中による突然死から。脳卒中とは脳梗塞や脳出血の総称で、脳の血管が詰まるなどして脳組織が壊死(梗塞)するものを脳梗塞、脳内の血管が、なんらかの原因で破れて出血することを脳出血と呼ぶ。『「隠れ脳梗塞」の見つけ方・治し方』(講談社)などの著書がある眞田クリニック(東京・大田区)の眞田祥一院長が、脳卒中の前兆について解説する。

「脳のどこに障害が起きているかで、前兆は変わります。筋肉を司る部分に異常があれば、運動面で問題が起きますし、言語を司る部分で異常があれば、会話がスムーズにいかないといった具合です」

前兆の中でも代表的なものの一つが、顔や手足などの痺れだと眞田院長は言う。
「右手といっても、右の手先から肩までのように比較的、広範囲に、数時間かけてジワジワと広がっていくのが脳卒中のサイン。痺れが収まっても、放置すると、数週間後により大きな発作を招くことがあります」
就寝中の大イビキには要注意

眞田院長によると、40歳以上であれば、日常のささいなことにも脳卒中のサインが隠れているという。
「40~60歳の人は、脳卒中の前兆として極端な筋力低下が起こります。たとえば、コップを落とす、箸がうまく使えない、スリッパを履こうと思っても、なかなか履けないなどです」
パソコンや携帯電話の使用時に打ちたい字を入力できなくなるケースも、これらと同じ兆候だそうだ。

このほかにも、まだまだ前兆はある。
「立った状態で靴下を履けるか試してみてください。体がやたらとよろけて、履けなければ危険。脳卒中の初期には、バランスがうまく取れなくなることがありますから」(眞田院長)

また、頭や意識がボーッとするのも重大なサイン。
「トイレの便座に座っていて、立とうとした瞬間や、風呂場の浴槽の縁に腰をかけているときなどに、頭がボーッとなると危険。当院の患者さんでも、銭湯に行った際、頭がボーッとして、そのまま浴槽に突っ込んでしまった人がいました。幸い、近くにいた方に助けられて大事には至りませんでしたが」(前同)

排便や入浴中だけでなく、赤信号が出されているのは就寝中も同じ。きっかけもなしに大きないびきをかくことも、脳卒中の前兆である場合があるそうだ。
「また、右と左の区別がつかなくなる左右失認や、スムーズに言葉を発せられなくなった場合にも注意が必要ですし、人や物に対して急に攻撃的になることもあります」(同)

むろん、このような異変であれば、周囲の誰かが気づく可能性は高いが、
「年齢に関係なく、しかもほかの体調不良と勘違いしやすい前兆があります。それが、目まいや耳鳴り。通常は脳卒中と無関係と思われて、別の診療科に行きがちですが、気をつけていただきたいですね」(同)
一方、日本心臓財団公表の統計によると、脳疾患より圧倒的に突然死に至ってしまうケースが多いのが、心臓疾患だ。健康体の人で2.4倍、なんらかの病気を抱える人においては3.4倍にも達するという。

心臓疾患とは急性心筋梗塞、狭心症、不整脈、心不全などで、まとめて心臓病と呼ばれる。なかでも突然死に至ってしまうもので、前兆がわかりやすいとされていたのが、狭心症が元で起こる心筋梗塞だ。ここからは、循環器の専門医である大阪樟蔭女子大学の石蔵文信教授に解説してもらおう。

「狭心症の状態では、心臓の冠状動脈が狭くなっているため、体を動かすと血中酸素が不足し、胸部が激しい痛みや圧迫感に襲われます。それが心筋梗塞の前兆だと言われてきました」

ここで注意したいのは、心臓に問題を抱えているからといって、胸部周囲だけが痛くなるわけではないということ。「放散痛」といって、背中や腕や足、歯などといった心臓から離れた部位に痛みを感じることもあるのだ。この場合、心臓病の患者が整形外科や歯科にかかり、その間に症状が進行することもありうる。
男性が注意すべきは週の前半

これまでは、こうした点に気をつければよかったが、実は、ここ最近で新たな問題が表面化している。
「狭心症とは関係のない、突発性の心筋梗塞=急性冠症候群があることがわかってきたんです。これは前兆現象がなく、心電図が正常でも引き起こされます」

しかも、急性冠症候群が、実はかなり多く発生していることも判明しているため、せめて、日常生活のどういうときに発作が起きるのかを把握しておくことが、命の防御策となるという。
「激しい運動をしてはいけないとよく言われますが、それよりも危険なのがストレス。意外にも、ゴルフのパットを決めるときや、会社の重要な会議で発表する前もストレスがかかっている状況。急な用事ができて、慌てて出かける準備をしているときも危険です」

このストレスでいうと、男性は週の前半に、女性は週末に突然死するケースが多いという。
「男性は、休日が明けて仕事へ切り替わる瞬間にストレスを喚起しやすい状況にあり、女性は、夫が休日で家にいることがストレスになっているようです」

ストレスだけでなく、血圧も心筋梗塞の大きな要因で、特に冬場の入浴中に心臓発作を発症し、命を落とすケースは後を絶たない。
脱衣場には暖房がないことが多く、冬季は気温が低め。この状況から熱い浴槽で体を温めることで、血圧が何度も変化し、心臓に大きな負担をかけるからだ。

さらに怖いのが就寝中の心筋梗塞。日本心臓財団公表のデータでも、入浴中に突然死する人の3倍以上もの人が亡くなっている。
「特に朝方は危険。就寝中に汗をかくなどして体が脱水症状を起こしていることや、自律神経のバランスが変化することが一因です」

この場合でもそうだが、命を守るためには家族の目が重要になってくる。
「排便で力んだ際に発作が起きることもあり、知人の医師は病院のトイレで亡くなっています。発作後3~4時間以内では助かるケースが多いので、家族に"トイレに行くよ"と一声かければ、異変があっても気づいてもらいやすい」

家族とのコミュニケーションが円滑であれば、体に重大な異変が起きても、"生還"しやすいのだ。
そのため、最も身近な家族である妻を裏切ると、怖い目に遭うかもしれない。
「セックス時の心臓にかかる負荷は、3~5キロの荷物を3階まで運ぶ程度ですが、妻と違う相手となると興奮度が高く、心臓への負荷はより高まります。セックス関連の突然死では、自宅以外での死亡例が圧倒的というデータもありますから」
つまりは、愛人との関係は身を滅ぼすということ。重大病で突然死しないためには、家族や夫婦関係の良好さが不可欠のようだ。

突然死を招く!重大病の「危険なサイン」

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