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第44回 結婚できない、風俗にも行けない中国のオトコたち…男女比の不均衡が世界で最も深刻化

ボートレース戸田
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世界で一番多い人口をこれ以上増やさないため、中国が今から36年前に始めた「一人っ子政策」は日本でも広く認知されている。ただ、夫婦が1人の子供しか生めないというこの政策がもたらすデメリットはそれほど知られていない。

中国の国家衛生・計画生産委員会は先日、中国の男女比の不均衡が「世界で最も深刻で長期化している」という懸念を示した。中国の男女比は女100に対して男が118。結婚相手が見つからない男性の割合が15%にも達する。男100人のうち、なんと6〜7人が一生独身で過ごさなければならないのだ。

ここまで男女比の格差が広がったのは、家の後継者として男児を望む意識がまだまだ強いから。特に農村ではその意識が強く、女の子と分かったとたん中絶したり、酷い場合には捨てるなどという許し難いケースもある。

いびつな男女比をなんとか改善するため、中国政府はこれまで夫婦の双方が一人っ子の場合、2人目の出産を認めるといった緩和策を取ってきた。ただ、ここまで広がった格差はそう簡単には縮まらない。
都市部では、適齢期の女性の晩婚化も進んでいる。要は生活レベルが上がって男の選り好みが激しくなったのだが、適齢期の男女の年老いた父母たちが、互いの子供の写真を公園に持ち寄って熱心に「お見合い」する様子が中国のあちこちで繰り広げられている。

もっと深刻なこともある。結婚しない/できない男たちが増えた結果、中国では少子高齢化が加速度的に進んでいるのだ。中国の60歳以上の人口は約15%。65歳以上の人口が25%を占める日本には及ばないが、まだ国民1人当たりの経済力で先進国に遠く及ばない中国が、猛スピードで「老化」するのはかなり深刻な事態だ。

最近は、中国政府による汚職・風紀対策で性風俗も次々と摘発されている。結婚できない中国のオトコたちのため息が聞こえるようだ。


李 小牧(リー・シャム) プロフィール
1960年8月27日
中国湖南省長沙市生まれ
バレエダンサー、文芸新聞記者、貿易会社などを経て、留学生として来日。東京モード学園に入学する。ファッションを勉強する傍ら、新宿・歌舞伎町に魅了され、「歌舞伎町案内人」として活動。ベストセラーとなった『歌舞伎町案内人』(角川書店)などを上梓し、執筆や講演活動を展開している。マスコミ登場多数。

第44回 結婚できない、風俗にも行けない中国のオトコたち…男女比の不均衡が世界で最も深刻化

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