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人道支援団体代表が激白「我々は非道イスラム国に攻撃されたらやり返す!」

[週刊大衆03月09日号]

国家を名乗るならず者集団に対し、憤りを感じている団体が“過激な行動”に打って出ようとしている――。

極悪非道集団「イスラム国」の蛮行が世界中を震撼させている。
2月1日に、日本人ジャーナリストの後藤健二さんを殺害する映像をインターネット上に流したことは記憶に新しいが、その後もイスラム国の卑劣な手口により、世界各国の人々が命を奪われている。
「後藤さん殺害動画のわずか3日後には、同じくイスラム国に拉致されていたヨルダン人パイロットのカサスベ中尉を、生きたまま檻の中に閉じ込め、火をつけ殺害する動画が配信されました」(全国紙外信部記者)

さらに、15日にはリビア国内で拉致した21人のエジプト人をリビア首都近くと見られる海岸で殺害する動画を公開。動画には、エジプト人を跪(ひざまず)かせ、覆面姿の男が「すべての(キリスト教徒の)十字軍よ、我々はお前たちと戦う」などと述べたあと、全員を殺害する様子が映されていた。

ほかにも、イスラム国が捕虜にしていたクルド人兵士17人を檻に入れて、市中を引き回す映像を公開。その後、全員を焼き殺したとの報道や、イラク治安部隊兵士45人を焼殺したとの情報もある。
「殺害されたかどうか未確認の情報も含めれば、イスラム国は、このわずか半月の間で100人近くの尊い命を奪っています。もはや、人間の所業とは思えぬ数々の悪行に、国際社会でも報復の機運が高まっています」(前出の外信部記者)
実際、パイロットを殺害されたヨルダンは、8日に報復として、イスラム国の拠点56か所を空爆したと発表した。"テロリストを地上から一掃する覚悟だ"と軍司令官は述べ、今後、さらなる空爆を実施する意向を示した。

「一方の21人を殺害されたエジプトも、シシ大統領が"しかるべき方法とタイミングで、殺人者に対し、復讐する権利がある"と述べ、17日、リビア東部にあるイスラム国の軍事関連施設を空爆。これにより、40~50名のイスラム国兵士が死亡しました」(前同)
まさに、暴力が暴力を呼び、負の連鎖が止まらない状況に陥っているのだ。
こうした中、欧米各国からシリア、イラクに入るキリスト教徒の「義勇兵」が増えてきているという。
民兵組織『Dwekh Nawsha』という組織名で、"自己犠牲"を意味するという。

私は"殺される前に殺す主義"

その流れは、日本にもあるようだ。実は、日本で密かに民兵組織のようなものが結成され、しかもすでに、そのメンバーがシリアに向けて出国しているという情報を本誌は入手した。
ジャーナリストの後藤健二さんがイスラム国に殺害されたことに憤りを感じ、結成されたという。組織名は「国防団結同士会」で、対外的には人道支援団体を名乗っているという。
本誌が、この「国防団結同士会」の存在を知ったのは、イスラム国に関するある講演会の席で、同組織の代表と称する人が"爆弾発言"をしたことが契機になっている。
その講演は、2月9日、「博友会」なる団体が東京・四谷の貸会議室で開いたもので、講演したのは東京財団上席研究員の佐々木良昭氏。「日本は中東諸国と如何に付き合い、『イスラム国』にどう対処すべきか」というテーマだった。
その講演のあと、質疑応答の場で代表が立ち上がり、こんな演説をしたというのだ。本誌はその講演会の様子を録音したデータを入手。

要約すると、以下のような内容となっている。
「後藤さんを殺害したあと、イスラム国は今後、日本人も殺すと言った。久しぶりに腸(はらわた)が煮えくり返った。"殺される前に殺す"のが私の主義だ。同じ志の人を集めようと思っている。彼らを率いてヨルダンもしくはトルコに入る。もう、独自のネットワークを使い、募集しています。死に場所探しです」
こうした発言を受け、講演会の出席者から、シリアに入っても何のためにもならない旨の発言が出た途端、その代表の口調が変わった。
「そんなに言うんなら、(シリアに入って)大和魂を試して来ますよ!」
これに対し、誰も発言する者はいなかった。

その後、その代表が、この講演会のことを「ただのお茶飲み会」と揶揄するような発言もあったという。
「博友会」を主宰している犬塚博英氏は、理論派として著名な右翼活動家で、その関係から、参加者の中には右翼関係者が多く、国防団結同士会の代表には、そこでメンバーを募る狙いもあったと思われる。
この講演会参加者の一人は、代表のこの"檄"に頷く参加者が少なからずいたと言うが、「民族革新会議」議長も務める犬塚氏の感想は手厳しい。
「確かに質疑応答の際、一人の男性がそういう旨の発言をしたのは事実です。純粋な気持ちで言っている感じは受けました。私だってイスラム国の行為には強い怒りを感じています。しかし、事は国際問題であり、子どものケンカではないんです。暴力に暴力で返せばいいという単純な話でもありません。正直、彼は勉強していない。何を言っているんだと思いました」
いずれにしろ、イスラム国に対し、民兵組織を作るような発言があったのは紛れもない事実だったのだ。

そこで本誌は、その組織の代表を東京都内の事務所で直撃取材した。
――あなたは本当にシリアに潜入し、武力でイスラム国に一矢報いるつもりなんでしょうか。
「誰に、そんなことを聞いたんですか」
――ある講演会で、その旨の発言をされたという証拠のデータがあります。その場で、あなたが配ったという人道支援団体「国防団結同士会」と書かれた名刺のコピーもあります。
「その名刺にも書いているように、私たちは、あくまで人道支援団体です。その一環として、シリア国境周辺国の難民キャンプに関係者を派遣しているのは事実ですが、それだけのことです」
――しかし、講演会での発言は、人道支援活動だけにとどまる内容ではありませんでしたが。
「もう、言うことは何もない。そんなに言うなら、お前らの好きなようにしたらええんじゃないの!」
最後はこう言い放ち、代表は本誌の取材に口を閉ざしてしまった。

だが、本紙は別のルートをたどり、国防団結同士会のある中心的メンバーから話を聞くことができた。
――本当に人道支援だけを目的とした団体なんでしょうか。
「もちろん人道支援が目的ですよ。後藤さんらの殺害以降、たとえばトルコとシリア国境の街・アクチャカレの難民キャンプのスタッフが200名も減ったと聞いています。そういうときほど、行くべきでしょう」
――すでに、現地にメンバーが飛んでいるとも聞いています。
「2月9日に、10人を派遣したのを皮切りに12日までに(取材日は16日)計75名出国しています」
――しかし、シリアに渡航しようとしたジャーナリストがパスポートを強制返納させられたように、出国できないのではないか。
「それは取材などと、目的をハッキリ言うからでしょう。たとえば、トルコのイスタンブールは観光の名所。そこへ渡航するのも、空港では、すでに自粛要請をされますが、イスタンブールはトルコ北部に位置し、シリア国境とも遠く離れており、"後藤さんらの事件以前から旅行の計画をしていたのに……"などと言えば、国も強制阻止はできません。もちろん、メンバーは三々五々、さまざまな周辺地域から向かっており、隠密に行動すれば、やり方はいくらでもあるんです」
メンバーには血気盛んな者も

――難民キャンプがあるシリアとの国境付近では、状況次第でイスラム国に襲われる可能性も高いのではないか。
「だからこそ、自警団のようなものが必要なんです。我々は、普段は難民キャンプでボランティア活動をしていますが、向こうが攻撃をしてきたら、そのときはやり返すことは厭いません。わが国の警察も自衛隊も役に立たないんですよ。それとも、献身的に現地で、ボランティアとして働いている人に対して犬死にしろと言うんですか?」
――しかし、武器などは、どう調達するのか。
「現地では、いくらでも調達する手段はあります」
――代表は、防衛するためだけでなく、戦いを仕掛けるかのような発言までしているが。
「メンバーの中には、元自衛隊の特殊部隊にいた人間や、政治結社のメンバーなど、血の気の多い者が少なくない。イスラム国に日本人がナメられたままの状況を放っておけないという者もいる、ということだけは言っておきます」
講演会での発言が事実だとすれば、彼らの行動がイスラム国を刺激し、関係のない日本国民まで巻き込む事態に発展する恐れもある。

中東に、そんな心配のない平和が訪れることを祈るばかりだ。

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