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2015年プロ野球 今季は「オヤジ選手が盛り上げる!!」

[週刊大衆03月09日号]

「ベテラン」と言われる35歳の選手でも彼らからすれば青二才。若造には真似できない職人技を見せてくれ!

「最後の一球は、カープのユニフォームを着て投げたいと思った」
ヤンキースから8年ぶりに古巣・広島に戻ってきた黒田博樹(40)の、このひと言にシビれた!というプロ野球ファンは多いだろう。
昨年、ヤンキースをFAになった黒田は、ヤ軍を含む複数のメジャー球団から推定約21億円と言われる巨額の契約オファーがあったにもかかわらず、日本球界復帰を決断。広島と推定年俸4億円プラス出来高で契約した。

「07年オフにFAでドジャースに入団したときも"日本に帰るとしたら広島しかない"と明言していた黒田ですが、目の前の21億円を蹴って年俸が5分の1の広島に戻る決断をすることは、誰もができることじゃありませんからね。そこまでして"カープ愛"を貫いた黒田の選択に、メジャーリーグ関係者や米メディアも驚きを隠せなかったようです」(スポーツ紙デスク)
世の中、金がすべてではないことを、身をもって証明してみせた黒田の決断が、ちょっとした"男気ブーム"を巻き起こしているのも、むべなるかな。

広島の沖縄キャンプに合流した黒田は2月18日、ブルペンで初投球。直球、ツーシーム、カーブ、カットボール、スプリットなど、スライダー以外の5つの球種を計37球、感触を確かめるように投げ込んだが、
「本人は"あまり考えずに投げた"そうですが、まずまずの手応えを感じたようで、表情も満足そうでしたね」(広島番記者)

メジャー7年間で79勝、5年連続2ケタ勝利と抜群の安定感を誇った黒田は、日米通算200勝まで、あと18勝。今シーズン中の達成は厳しいかもしれないが、黒田が今季の目標として掲げる「2ケタ勝利」を挙げれば、夢の実現もそれだけ近づくことになる。
「黒田が見せた男気、カッコよすぎですよ。いまどき、まだこんな男がいたのかという新鮮な驚き。広島の選手も、意気に感じてプレーしなきゃいけません」
と前置きして、野球評論家の金村義明氏が言う。

「黒田はコントロールの良い投手ですが、メジャーの広めのストライクゾーンに慣れたせいで、日本の狭いストライクゾーンに戸惑うかもしれません。また、メジャーの打者は膝元から落ちるボールに簡単に手を出してくれますが、日本の打者はしっかり見送ってくる。そのへんを、どうアジャストするかが課題でしょうね」
とし、こう続ける。
「でもまぁ、黒田はたとえ2ケタ勝てなくても、存在自体が広島にとって大きいですよ。前田健太も黒田に比べればヒヨッコ同然。若手投手にとって、これ以上のお手本はありません」

黒田に限らず、選手寿命が伸びたせいで、今のプロ野球界はオヤジ選手の宝庫。現役最年長の中日・山本昌(49)は、その代表格だ。
なにしろ山本昌は41歳でノーヒットノーラン、43歳で通算200勝を達成した遅咲きの名投手。
「体が頑丈で大きなケガをしなかったことが、ここまでやれた要因でしょう。40歳になってからは"キャンプは二軍スタート"を直訴し、首脳陣も山本昌に限ってはスロー調整を容認。落合元監督も"マサは投手がバテバテになる8月に出てきてくれればいい"という考え方でした」(スポーツ紙中日担当記者)
最年長勝利投手ほか、8つのプロ野球最年長記録を持っている山本昌。8月で満50歳になる今シーズンも、記録を更新することは間違いなさそうだ。

中日は山本昌以外にも、オヤジ選手が多い。通算最多セーブ402を誇る守護神・岩瀬仁紀(42)も、その一人。
「全盛期のスライダーのキレが抜群で"消える魔球"という形容がピッタリでした。ただ昨年は力の衰えを感じさせたのも事実で、8月には左ひじの張りで登録を抹消。そのままシーズンを終えています」(前同)
沖縄キャンプ中の2月17日にも、左ひじの違和感を感じた岩瀬はブルペンの投球を16球で中止。開幕に向け不安を感じさせるが、彼抜きで中日のV奪還がありえないことは確かだ。

6月で43歳になる和田一浩は通算2000本安打まで、あと15本。早ければ4月中にも達成できそうだ。
「和田は西武時代の05年には首位打者を獲得。プロ18年間で314本塁打、打率・303は立派な数字。ここぞというときの勝負強い打撃も光ります」(同)
メジャーから中日に戻って4年目の川上憲伸(39)、巨人から移籍して2年目の小笠原道大(41)も、もうひと花咲かせてほしい。
中日は監督兼捕手の谷繁元信(44)が、野村克也の持つ通算最多出場試合数3017を更新するまで、あと26試合に迫っているが、
「昨年オフの中日OB会では会長の木俣達彦氏が"そろそろ監督に専念を"と要望。ノムさんの記録を抜いた時点で、谷繁が監督だけに集中する可能性は高そうです」(スポーツ紙デスク)
高橋由伸の掌は「マメだらけ」

今年から一軍打撃コーチ兼任となった巨人・高橋由伸も4月で40歳。打撃タイトルこそ獲っていないが、プロ17年間で1716安打、316本塁打は、一流選手であることを証明している。
「由伸は口では"2000本安打は諦めた"と言ってますが、まだまだ外野のレギュラーの一角を奪う気でいますよ。長嶋さんをして"松井(秀喜)は努力の人、高橋は天才"と言わしめた天性のバッティングセンスは健在です」(巨人担当記者)
ケガの多さに泣かされてきた高橋だが、昨年8月には右手中指を脱臼して戦線離脱。シーズン中の復帰は叶わなかった。それだけに、
「ケガなくフルシーズンを戦い抜くことが由伸の悲願なんです。それができれば結果はおのずとついてきますからね」(前同)

前出の金村氏が言う。
「今年から打撃コーチ兼任になったのは、明らかにポスト原監督を睨んだ人事。帝王学を学ばせようという球団の意図を感じます。ただ、私も巨人のキャンプを見に行きましたが、由伸の掌はマメだらけで相当バットを振り込んでいるのがわかった。本人もヤル気満々。今でもツボにハマれば軽々とスタンドに放り込む力は持ってるし、今年の高橋由伸は要注目です」

中日から巨人に移籍して2年目の井端弘和(39)も、宮崎キャンプでは絶好調。
2月13日の紅白戦では4打数4安打、2打点と気を吐き、開幕スタメンを猛アピールした。
「井端は内野はどこでも守れるうえ、ライト打ちは職人芸。狙ってファウルを打つ技術は中日の新人時代に二軍監督に言われて身につけたものです」(前出・スポーツ紙デスク)

巨人で注目されるオヤジ選手の一人が、ヤクルトから獲得した捕手の相川亮二(38)。阿部慎之助の一塁コンバートで正捕手争いが激しさを増す巨人だが、
「2年目の小林誠司は強肩ですが打撃は非力、リード面も課題が多い。原監督は相川を"守備も落ち着いているし、打撃も見事"と高く評価。現時点では相川がリードしているでしょうね」(前出の巨人担当記者)

ハマの番長、DeNAの三浦大輔(41)も投手コーチ兼任となって2年。今では98年の横浜日本一を経験した唯一の生え抜き選手になってしまったが、22年連続勝利の日本記録を更新中。
「徐々にコーチに軸足を移しているのかな。沖縄キャンプで彼と話をしたときには"自分を含めウチには真のエースがいない。若手の中からエースと呼べる投手を育てたい"と熱く語ってましたからね」(金村氏)
"二日酔いの豪傑"が消えた!?

阪神の中継ぎ、抑えとして活躍してきた福原忍(38)は、昨シーズン、呉昇桓(オスンファン)がクローザーに固定されたためセットアッパーに専念。42ホールドで最優秀中継ぎ投手の初タイトルを獲得したのは、あっぱれだろう。
9回2死までのノーヒットノーランが2度、9回まで完全試合を達成するも延長10回にヒットを打たれたことが1度ある悲運のエース、西武・西口文也(42)は200勝まで、あと18勝。
そして、オリックスの谷佳知(42)は2000本安打まで、あと77本だ。

若い頃のような数字は残せなくても、チームリーダーとしてリスペクトされるオヤジ選手も少なくない。
ロッテの井口資仁(40)、楽天の松井稼頭央(39)と斎藤隆(45)は、その典型。くしくも3人ともメジャー帰りという共通点があるが、
「野球に取り組む姿勢が素晴らしいのが、3人に共通してますね。山あり谷ありの野球人生を経験したことが彼らの財産になっている。特に今季から外野手登録になった松井は慣れないポジションで苦労しているのに"この年で新しいことにチャレンジできるのが嬉しい"と前向きです」(民放スポーツ局ディレクター)

最後に金村氏が、こう締めくくる。
「今の選手はトレーニングコーチが的確なアドバイスをしてくれるし、自己管理も徹底してます。昔のように二日酔いのまま球場に来るような豪傑はいなくなった(笑)。選手寿命も伸びるわけです」
今年は、ペナントレースのカギを握るアラフォー戦士から目が離せない!

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