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【武豊】完璧な勝利だったフェブラリーS

[週刊大衆03月16日号]

人生に役立つ勝負師の作法 武豊
完璧な勝利だったフェブラリーS


「よしっ! いこう!!」
2月22日、東京競馬場で行われた2015年、最初のGⅠレース、「フェブラリーS」――これが、最後の直線を向いて、コパノリッキーにかけた言葉です。
先頭を切ると思われたコーリンベリーがスタートで出遅れ。コパノリッキー自身も、やや出遅れ気味……馬主のDr.コパさんは、少しヒヤッとしたようですが、僕も馬も終始、落ち着いていました。

想定した中に、こういうパターンがあったのかどうか、そこは企業秘密ですが(笑)、大外に入ったノリさん(横山典弘)とアドマイヤロイヤルがハナを主張し、僕とコパノリッキーは、2番手から。悪くない流れでレースは進み、最後の直線は手応え十分でした。

早めに先頭に立つのか。
それとも、後続が来るのを待って仕掛けるのか――選択肢は2つに1つです。
もしかすると、どっちを選んでも結果は同じだったかもしれません。しかし、僕が選択したのは前者でした。この手応えなら、押し切れる――コパノリッキーの強さを知っていたからこその決断でした。

力と力の真っ向勝負。僕のこの想いに応えてくれたコパノリッキーは、本当に強い競馬をしてくれました。この勝利は、僕自身にとって、通算102個目のGⅠ勝利で、JRAでは、13年の「マイルCS」以来69個目の勲章。コパノリッキーにとっては、昨年に続く連覇――昨年はシンガリ人気、今年は堂々の1番人気での勝利で、これまでどの馬も成しえなかった「フェブラリーS」史上初となる連覇の達成となりました。
春の舞台に向け期待の馬が登場

しかし、馬も僕も、これで満足してはいません。レース後、骨折が判明したコパノリッキーですが、最大のライバル、ホッコータルマエと雌雄を決する暮れの「チャンピオンズC」には十分に間に合いそうです。

昨年は、JRAのGⅠに手が届かず、消化不良の一年になりましたが、今年は2つ、3つ……チャンスがあるレースは、すべて取るつもりで、積極的に臨みたいと思います。
まずは、今週末の競馬からです。7日は阪神で、桜花賞の前哨戦「チューリップ賞」が、8日は中山で、「皐月賞」に直結する「弥生賞」が行われます。
僕のパートナーは、「チューリップ賞」が、ブチコ。「弥生賞」が、グァンチャーレ。どちらも、この春期待の一頭です。

特に、白毛馬のブチコは昨年10月にデビューすると、アッという間にネットで情報が拡散し、競馬ファン以外の方からも、「かわいい!」と大注目されている女の子。サラブレッドとしては、このレースが大きな試金石となります。

白毛に斑模様でブチコ。オーナーは、ディープインパクトと同じ金子真人さん。ディープのときは、聞いた瞬間、かっこいいと思いましたが、ブチコと名付けるセンスはさすがです。ブチコ、グァンチャーレともに、ここを勝てば、一気に春の主役ですから、僕も力が入ります。どうか期待していてください。


■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算3500勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】完璧な勝利だったフェブラリーS

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