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第45回 酎ハイが効く!? 花粉症ビジネスの行方は…

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須田慎一郎が徹底予測!中高年のための「とっても大事なオカネの話」
酎ハイが効く!? 花粉症ビジネスの行方は…


酎ハイファンにはお馴染みのCMソング、「わ、る、な、らハイサワ〜」で知られる飲料メーカーが、この2月に新商品を発売した。

この新商品、一言でいってしまえば焼酎の割り材なのだが、その最大の特徴は「赤しそ」に由来する成分を使っているところにある。実はこの「赤しそ」には、ロズマリン酸という成分が豊富に含まれており、このロズマリン酸は、なんと花粉症に効果があるとされているのだ。

酎ハイを飲んで花粉症対策、というのも、健康なんだか、そうじゃないのか、よくわからないが、いずれにしても、こうした花粉症ビジネスは、各方面に大きく広がっている。

厚生労働省の調査によれば、現在、日本国民の約30%が花粉症にかかっているとされている。つまり、日本国内に3000万人を超える花粉症患者がいる計算になるのだ。

そうした人たちが、仮に年間に3000円程度を花粉症対策費に使ったとすると、花粉症マーケットは実に1000億円にも達することになる。
しかもこの花粉症についていえば、現時点では根本的な治療方法は見つかっていない。むしろ、患者数は増加傾向にあり、前述したような花粉症マーケットは年々広がりつつあるのが実情なのだ。

そうなると各企業が、こうした巨大マーケットに目をつけるのも当然といえるだろう。

ただし、ここで問題なのは、花粉症に関して根本的な治療方法が見つかっていないだけに、「花粉症対策」とネーミングされているからといって、本当に効くのかどうかわからないという点にあるといっていいだろう。

世の中には、この種の商法が数々あるが、そうした商法にダマされないようにするためには、やはり我々消費者が賢くなる、つまり正しい情報、知識を身につける以外にないだろう。

いずれにしても花粉症治療に本当に効果がある新薬が開発されたならば、このマーケットはすぐに消えてなくなってしまう。

「花粉症対策」で一儲けを狙う企業サイドにとってみれば、治療薬の開発が遅れれば遅れるほど、そのビジネスチャンスは広がっていく。このこと自体、大きな矛盾ではないだろうか。


須田慎一郎(すだ しんいちろう) プロフィール
1961年、東京生まれ
経済ジャーナリスト。日本大学経済学部卒。経済紙の記者を経て、フリー・ジャーナリストに。「夕刊フジ」「週刊ポスト」「週刊新潮」などで執筆活動を続ける傍ら、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」、読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」、テレビ大阪「たかじん NO マネー」、ニッポン放送「あさラジ」他、テレビ、ラジオの報道番組等で活躍中。 また、平成19年から24年まで、内閣府、多重債務者対策本部有識者会議委員を務める。政界、官界、財界での豊富な人脈を基に、数々のスクープを連発している。

第45回 酎ハイが効く!? 花粉症ビジネスの行方は…

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