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「突然死の恐怖」医者が教えるやってはいけない20の生活習慣

[週刊大衆03月30日号]

健康のことを考えて取り組んでいる運動も、摂っている食事も効果ゼロどころか、命を縮めている場合も。名医2人が指摘!

発症から24時間以内の予期されなかった死。世界保健機関(WHO)に、こう定義される突然死。この恐怖が深刻化している。
というのも、突然死の大半は、以前は高齢者だったが、最近は低年齢化が進行し、現在は40~50代の働き盛りどころか、20~30代の若手も例外とは言えなくなっているのだ。その数、年間7万人以上。交通事故死の17倍、自殺者の2・5倍以上にも上る。
この突然死、全体的には季節的に冬が多いが、中高年に限定すると、4月に急増する。そこで本誌では、春の訪れを目前に控え、日常生活に対する少しの気遣いで、突然死のリスクを減らす方法を名医に聞いた。

まず、接待ゴルフは避けたほうがいいと言うのは、新潟大学名誉教授で、予防医療学、長寿科学が専門の岡田正彦氏(医学博士)。
「それほど激しい運動ではありませんが、人と勝ち負けを競うゴルフは、神経が興奮する、体調が悪くてもつい無理をしてしまう、瞬間的に力を集中させなければならない、ときには炎天下で長時間プレーする場合がある、といった状況になりやすい。これらは、どれも体に大きな負担です」
しかも接待ゴルフともなれば、取引先のために、わざとOBを叩くなど、精神的な負担が大きくなる。

ちなみに、ゴルフ場での突然死は、「グリーンに乗せよう」と考え、プレッシャーがかかるのか、セカンドショット直後が多いとか。
「同じく"人と競い合う"スポーツということで、登山、剣道、ゲートボールなども突然死が多く、そうでないスポーツに比べて、突然死の割合は4・5倍というデータもあります」
岡田氏は、入浴やサウナ利用にも注意を促す。
「お風呂で突然死する高齢者が多いのは、急に血圧が下がったり、心臓のリズムが乱れたりするからです。なかでも冬に多いのは、外との気温差が大きいから。入浴と違ってデータはありませんが、冷たい水風呂と100℃近い高温を行き来するサウナも要注意です」
また、4月に中高年の突然死が急増する理由に、人事異動時期で転勤が多く、精神的ストレスが一気に増えるためと考えられる。
酸化LDL検査を受けるべし

一方、突然死の前兆を見逃してはならないと言うのは最近、『いきなり死ぬ人死なない人』(セブン&アイ出版)という、突然死予防の本を上梓した「岡部クリニック」(東京・銀座)の岡部正院長(医学博士)だ。
「胃痛、歯痛、肩こりも、実は突然死の"前触れ"のことがあるんです。ほかにも"何となく疲れやすい""階段を上っただけで息切れする"も要注意です」

そうは言っても、こうした症状は、ほかの不調や病気のときでも出る場合がある。判断しづらい人は「酸化LDL」検査を受けるべきだと、岡部氏は言う。
「酸化LDLは、血管を詰まらせる"主犯"のLDL(悪玉)コレステロールの中でも最悪のもの。文字どおり、LDLが酸化してしまったものです。そして、突然死の6割以上を占める心臓病、2割近くを占める脳卒中は、この酸化LDLが主犯で起きる血管性疾患なんです」
この検査、どこの病院でもやっているわけではないが、動脈硬化の専門医のところなら、数千円でやってくれるという。

表の診断項目に中性脂肪が高い、メタボ気味、糖尿病が挙がっているのは、酸化LDL値が高い場合が多いからだ。
では次に、食生活を見ていこう。主食(ご飯)を減らすことは、最近、流行している糖質制限ダイエットにつながるし、いいことだと思われがちだが、
「糖尿病の人が行うと減量しやすく、血糖値が改善するケースが多いのは事実です。でも、炭水化物さえ控えればいいと考えて、好物の肉を食べ過ぎると、逆に心筋梗塞や脳卒中=突然死が増えるリスクもあるんです」(動脈硬化の専門医)

また、乳製品をよく摂るのも体にいいと思われがちだが、実は「ヨーグルトや牛乳は(前述の)中性脂肪値を上げる」(同専門医)恐れがあるという。
一方、塩は生きるために必須だが、日本人の1日当たりの摂取量は約9グラムと、理想値の6グラムを大きく上回っている。摂り過ぎは血圧を上げて、脳卒中を招くことも。前出の岡部氏は、
「外食は総じて過剰な塩分と油で味付けし、おいしく感じさせています。外食時は野菜類を完食し、ほかは少しずつ、残すようにしましょう。なかでも、揚げ物の衣は外しましょう」
また、砂糖が大量に入った缶ジュース、スポーツドリンク、アルコール(飲酒)は、中性脂肪値を上げるので、できるだけ摂らないほうがいいという。
うんちが硬い=血管が硬い!?

一方、電子レンジを多用するのも危険だという。
「加熱し過ぎると、先ほど述べた酸化LDLが生成される可能性があるんです。チンはなるべく短時間で、止めましょう」(岡部氏)
続けて岡部氏は、タバコを吸うのは極力、避けるべきだと断言する。
「心筋梗塞などの心臓病で死亡するリスクが、非喫煙者の2倍以上。タバコに含まれるニコチンなどは血管を傷つけ、酸化LDLを増やすことがわかってます」

また、大便の硬さにも注意してほしいと言う。
「うんちが硬いということは、腸内細菌のバランスが悪いということです。腸内細菌のバランスが悪い=血管が硬くなる=突然死を意味しているんです」
理想の大便は、黄褐色のバナナのような形状のものがストンと出ることだ。

さらに、歯周病は突然死とは無関係のようだが、歯周病の原因菌は血管壁を傷つけているという。
「歯周病の人は、そうではない人に比べ、脳梗塞が2.8倍も起こりやすいというデータがあります。一方、心筋梗塞は1.24倍。歯周病が悪化すると、糖尿病が悪化することもわかっています」(同)

また、その人の性格も突然死に大きな関係があるという。なんと、攻撃的で挑戦的、責任感が強い人は、のんびり型の人に比べて、心臓病にかかるリスクが2.37倍というデータもあるという。岡部氏は、
「責任感が強いタイプの人は、絶えず時間の切迫感に怯え、自らを強いストレスにさらす傾向があります」
仕事や何かに熱中しやすい、熱中すると気持ちの切り替えができにくい、几帳面、自信家の人もストレスをためやすく、注意が必要だという。ストレス過多の弊害は、冒頭の接待ゴルフで説明したとおりだ。

では最後に、親戚や家族を見回してみよう。冒頭に登場した岡田氏は、
「突然死は原因不明のことも多いんですが、家系に突然死が多いんなら、人一倍注意すべきです。遺伝性の原因もあると見られるからです」
読者の中には、突然死=ぴんぴんころりで願ったり叶ったり、という方もいるかもしれない。だが、働き盛りでの死を望む人はいないだろうし、脳卒中になって一命を取り留めたものの、後遺症で寝たきりといったケースも少なくないのだ。
真の"ぴんぴんころり"を迎えるため、生活習慣を見直してみてはいかが?

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