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快眠外来 第16回 あくびを誘う脱力入浴法


湯船でゆらゆらするだけ。自然と自己評価が上がって安眠できる。



夜、ベッドに入って眠ろうとすると、頭の中をよぎるのは……今日やってしまった仕事のミス、言わなきゃよかったあのひと言、上司に言われた辛らつな言葉……「ああ、もうヤダヤダ」――。朝も爽やかな目覚めとはほど遠く、起き上がる前に早くも仕事のことで急き立てられるような気持ちになり……「もう、このまま休みたい」――。

「そんなとき、心穏やかにぐっすり眠り、翌朝はやる気がみなぎる――。そんな方法がまだまだあるんです」というのは、前回の脳ストレッチ(ホメオストレッチ)でご登場いただいた、ストレスケアのプロフェショナル、鈴木絢士さん。

ストレスケアを研究し、実践・指導して30年余り。脳科学の最新知見も得ながら編み出してきた、さらなるメソッドとは――。

先生
鈴木絢士(けんじ)さん
BTU東京校校長。ストレスケア・カウンセラー。これまでにのべ1万人にカウンセリングを行い、約750人のストレスケア・カウンセラーを養成。企業、学校、公共団体、一般を含め、4000人にレクチャーを行ってきた。著書に『あくびをすれば望みは叶う』。BTU東京校:http://www.btu.co.jp/



「脳は、いつも身体と連絡を取り合っています。感情の脳といわれる快感や不快感や恐怖などに関わっているのは、大脳の深いところにある扁桃体。身体が緊張したりアンバランスになっていると、扁桃体も緊張してアンバランスになる。すると心も後ろ向きになるのです。逆に身体がゆるむと、扁桃体の緊張・興奮も低下して心もゆるみ、前向きな感情が湧いてきます。安心してぐっすり眠るためにも、この身体と脳の脱力は欠かせません」

安眠の極意は、脱力にあり――。鈴木さんが、心身が脱力状態に至りやすい環境として注目したのは、お風呂です。

「1日の終わりにはシャワーではなく、ゆったりと湯船に浸かってください。自然と身体と脳が脱力する入浴法があります。極めて簡単な、だれにでもできる方法ですので、ご紹介しましょう」
安眠を誘い、モチベーションを高める入浴法

1)熱すぎないお湯に身体を沈め、ゆっくりと気持ちよく身体を伸ばす。

2)頭は浴槽の縁にゆだねて軽く目を閉じ、腕や脚や背中や腰などから力を抜いて、お湯の中でゆらゆらする感覚を、4~5分味わう。

3)ゆらゆらと力の抜けた感覚を味わいながら、今日あったこと、体験したことを振り返ってみる。このとき、結果や進捗などを考える、というよりも、どんな具合だったかな~というぐらいの、ぼんやりした感じで振り返ること。

「すると、いつもは悲観的にしか考えられなかったことが、“まあ、いい結果とはいえないけど、視点はよかったと課長もほめてくれたな”とか、“いつもソリの合わないYさんが、話しかけてきてくれた”など、自分を評価できるような前向きなことが思い浮かぶようになります。脳が脱力してゆるんだからです」

湯船に浸かっている時間は、10分くらいはとりたいもの。

「この1日10分の入浴時間が、眠りを充実させるだけでなく、明日のモチベーションをもたらします。一石二鳥の貴重な10分。お風呂なら、ムリなく自然と続けられると思います。ぜひ習慣にしてください」

次回は、ベッドでの入眠脱力メソッドをご紹介します。

(取材・文/眠りの女王ヒサコ)

取材協力:BTU東京校
http://www.btu.co.jp/

ストレスケアのパイオニアとして、創業30年。個人、企業や地方自治体等に対し、ホメオストレッチ、ストレスケアのセミナー、研修、コンサルテーションを行っている。スクールも開校。代表は美野田啓二氏で、『脳の疲れをとるストレッチ』『見えないストレスを克服する1日10分脳ストレッチ』など著書、DVD等多数。
ホメオストレッチ(ストレスケア)が受けられる施設はこちら
http://www.btu.co.jp/experience/

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