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実はあなたもかかっている!? 意外に身近な「五月病」とその対処法

春といえば、学生であれば入学式や始業式、社会人なら入社式や人事異動、転職など、新しい生活が始めるシーズン。これまでにない環境を前向きに過ごしている人も多いだろう。

一方、ゴールデンウィーク前後から現れ始めるのが「五月病」――慣れない環境で期待や不安、緊張をため込んだ結果、身体や精神的にバランスを崩してしまう病だ。以前は、新入生や新社会人によく見られ、この時期に遅刻や欠勤が目立つと五月病を疑われたものだが、近年は人事異動や転職が目立つようになったことから、誰もがかかる可能性があるという。

ちなみに五月病という病名は正式にはなく、新たな環境に適応できなかったり、それに起因する身体・精神的な症状をまとめて、そう呼んでいる。病名をあてはめるなら「適応障害」が該当するそうだ。

主な症状を挙げるなら、倦怠感や虚脱感、集中力の低下、肩コリやめまい。食欲低下や不眠も含まれるという。なお、五月病と呼ぶが、ストレスがたまれば似たような症状は出てくるので、必ずしも時期的な病気ではない。いつかかってもおかしくない、ということだ。

五月病は環境に適応するに従い症状がなくなることもあれば、異変が長引いて、本格的な適応障害やうつ病といった精神疾患に進展することもあるので、決して一過性と侮ってはいけない。もし、次のような症状を感じたら五月病を疑い、仮に1カ月以上も長引くようなら、専門医を頼るようにしたい。医療機関やクリニック、地域の保健所や保健センターに相談してみることだ。
【五月病のチェックリスト】

○気分がすぐれない、何をしても楽しくない
○好きな趣味に関心がなくなった
○イライラしたり焦りやすくなった
○ネガティブに陥りやすい
○集中力が低下した
○食欲がなくなった
○身だしなみを整えるのが面倒
○寝つきが悪くなり、朝、目が覚めても布団から出られない
○頭痛やめまい、肩こりが頻繁に起きる
○学校や会社に近付くと体調が悪くなる
○遅刻や欠勤が増えた


もっとも大事なのは、予防と対策を知っておくこと。気の持ちようを少し変えるだけでも、症状の改善や予防は期待できる。なかでも効果的なのは、ストレスをため込まず、疲労回復を心がけること。具体的には、次のような習慣を生活に取り入れるようにしたい。

・身体を動かしてリフレッシュ
ウォーキングや水泳といった有酸素運動をすることで、精神のバランスを整えてくれる脳内伝達物質である「セロトニン」の働きが活性化。憂鬱な気持ちが解消される。

・趣味を楽しむ
読者や映画鑑賞など、好きなことを楽しむとセロトニンが活性化する。カラオケなど、ストレス解消法を身につけておくことも大事だ。

・完璧を目指さない
すべてを完璧にこなそうとすると、それが精神的な負担になることも。「うまくいかなくても大丈夫」と気楽に考えること。

・会話を楽しむ
家族や友人、パートナーとの会話を心がける。時にはグチを吐いてストレス解消するのもありだ。悩みをひとりで抱え込まない。

・新たな目標を持つ
簡単な目標を設定して達成を繰り返すことで、心が前向きになる。

・規則正しい生活を送る
遅寝遅起きはセロトニンを不足させる。長期の休みになると乱れた生活を送りがちなので注意すること。また、太陽光を浴びることでセロトニンの分泌は促される。決まった時間に起きて散歩するなど、心地よい生活のリズムを保つこと。

・セロトニンを含んだ食品を食べる
豆腐や納豆、豆乳といった大豆食品、あるいはバナナや乳製品にはセロトニンが含まれている。こういった食材を積極的に摂ることで、ストレスに負けない身体を作り上げることが大事。


ポイントとなるのは、「セロトニン」。この働きを活性化させることで、心のバランスは保たれるので、日常のライフスタイルや食生活にも気を配りたいところ。

また、先にも伝えた通り、あまりにも症状が長引くようなら、迷わずに専門家に相談すること。ひとりで解決しようとはせず、プロの力を借りればいいのだ。予防と対策、適切なケアで、五月病を乗り切ろう。

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