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[プチ鹿島コラム]考える人、船木誠勝の次の対戦相手は?

ボートレース戸田
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GⅢ 戸田マスターズリーグ第10戦・週刊大衆杯


「もし、あのとき~だったとしたら……」。いわゆる「歴史のif」。
そのなかで今でもワクワクするのは「もし船木誠勝があのとき新日本プロレスに残っていたら」という想像である。

それほど船木は期待されていた。中学卒業と同時に新日本プロレス入り。「もし人生が二回あるなら、お母さんの言う通りに高校へ行くけど、一回しかないんだから自分の自由にさせてください!」 。

この言葉で母親を説得してプロレス界に入った船木。考えてみれば本人も最初から「もし~だったとしたら……」という選択を意識していたことになる。

もし船木が海外遠征に出たあとUWFに移籍せず、あのまま二十歳で新日本に凱旋していたらプロレス界はどうなっていただろうか。

ジャッキー・チェンと東京ドームで試合をして(猪木が船木を残留させるために提案したカードだった)、一気に注目を集めたはずだ。新日本プロレスには若くて強くてかっこいいスターが一夜にして現れた。
そのあと船木という絶対的なエースを擁した新日本プロレスには複数スター制度も生まれなかった。もしかしたら闘魂三銃士の時代も来なかったかもしれない。

しかし船木は多くの道を歩んだ。

そして先日。6月30日の契約満了をもってW-1からの退団を発表。「勝負するなら50歳まで。もう一回、フリーになって勝負したい」。またしてもその選択が注目されている時の人である。
そんな船木誠勝選手に今週話を聞くことができた。司会を担当している「NIKONOGE」(ニコ生番組)にゲストで来てくれたのだ。

さっそく私が「もし船木さんが新日本に残っていたら、という妄想をよくするんです」と言うと、ニコッと笑って「うーん、(新日本のリングは)もっと格闘技スタイルになっていたでしょうね」と当然のように答えてくれた。私以外からもそんな妄想をよく言われるのだろう。

今だから言えるが「ジャッキー・チェン戦の誘いにはそうとう心がぐらついた」という。

でも、なぜ次々に大きな決断をできるのか。話をしているうちにだんだん理解できた。とにかく「考える人」なのである。今でも「朝起きたら、何のために生きているのだろうってまず考えてしまうときがある」という(朝っぱらから!)。10代20代の頃はもっとすごくて四六時中、人生について考えていたという。で、決断はスパッとする。

「(人生は)一回しかないんだから自分の自由にさせてください!」 という15歳のときの言葉が、あらためて響いてくるではないか。

船木選手は、せっかくプロレス界に生まれてきたからとでもいうように、今後は新鮮な対戦相手を追い求めるにちがいない。

ニコ生で「誰と対戦してほしいか」と視聴者に尋ねると、中邑真輔、飯伏幸太、大仁田厚・・見事なほど瞬時にたくさんの選手の名前があがってきた。船木誠勝絡みは夢のカードが多い。常にフレッシュで濃い人生。

普通の人が考えずに真似するとキケンです。



プチ鹿島
PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。





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2014年8月7日発売 新書判304ページ





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ブログ:http://orenobaka.com/
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