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【武豊】 僕自身の単勝最高配当を記録しました

[週刊大衆07月20日号]

人生に役立つ勝負師の作法 武豊
僕自身の単勝最高配当を記録しました


春の阪神開催最終週は、記録と記憶に残る(?)二日間になりました。

ひとつ目は、土曜日のメインレース「グリーンS」(芝2400メートル)です。
僕が騎乗した松永昌博厩舎のプランスペスカは15頭立ての12番人気。気持ち的に楽だったことに加え、重馬場が得意な彼にとって、この日の稍重(ややおも)という馬場状態はプラス。「一発、狙ってやろう!」と密かに闘志を燃やしての騎乗でした。

こんなとき、ジョッキーは何を考えて乗っているのか?
人それぞれだし、その日の馬の体調や馬場状態などによっても違いますから、答えはひとつではありません。

――流れによってはチャンスがありそう。
という場合もあれば、

――次に向けて少しでもいいレースをしよう。
ということもあるし、

――ひょっとするとひょっとするかも!?
と、ほくそ笑んでいることもあります。

ひとつだけ言えるのは、言葉には出さなくても、レースに出る以上、常に勝利を目指しているということです。それがたとえ1%の可能性でも。

単勝4210円、馬単3万5120円、三連単65万9200円。記者の方に教えていただいたところによると、これまで僕が記録した単勝の最高払い戻しは09年10月3日にタニノエポレットで記録した3500円で、今回、それを大きく更新。12番人気での優勝も初めてということで、記録ずくめの勝利となりました(笑)。

武豊は、これまで穴党の方にとって信頼できる騎手ではなかったと思いますが、これを機に、見なおしていただけるとうれしいですね。
新馬戦を快勝した来春が楽しみな馬

そして、もうひとつ。最終日には、みなさんの記憶にとどめておいていただきたい馬が強烈なデビューを飾りました。
彼の名前は、ポルトフォイユ。お父さんはディープインパクト、お母さんはクロフネとエアグルーヴの間に生まれたポルトフィーノ。全兄ポルトドートウィユに負けない素晴らしい素質を持つサラブレッドです。

はじめて調教で乗ったとき、その乗り味の良さとバランスの良い走りに驚き、素直な性格に確かな手応えをつかんでいましたが、レースではさらに! という感じで。彼を管理する高野友和先生も、無事、勝てたことに安堵の笑顔を見せ、来年のダービーに向けてコメントを求められると、束の間、緩めていた表情を引き締めていました。

先頭に立った瞬間、大きな歓声に驚いたり、彼自身はまだ幼い部分を残しています。でも、それは間違いなく克服できるもの。2戦目、3戦目……この先どこまで強くなり、まだ見せていない力を見せつけてくれるのか。本当に強くなったとき、一体どんな馬に成長しているのか。クラシックはもちろん、さらにその先へと夢は膨らみます。

ポルトフォイユ――。
みなさん、忘れずに、この名前を覚えておいてください。


■武豊 プロフィール
1969年3月15日、京都生まれ。1987年の騎手デビュー以後、通算3500勝、日本人騎手初の海外GI制覇、年間200勝突破など数々の金字塔を打ち立て、現在も活躍中。

【武豊】 僕自身の単勝最高配当を記録しました

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