日刊大衆TOP 社会

混雑ルートを徹底予測!! 全国高速道路「夏の渋滞マップ」

[週刊大衆08月17日号]

混雑ルートを徹底予測!! 全国高速道路「夏の渋滞マップ」

時の為政者といえども、サイコロの目とお盆渋滞だけはどうにもならないのか!? 最悪の"混雑ルート"を本誌が徹底解剖!!

待ちに待ったお盆休み。
行楽に帰省にと、高速道路を利用して遠出の予定を計画している方も多いだろうが、その前に立ちはだかる"悪魔"がいる。渋滞だ。

長時間のノロノロ運転は、ドライブの爽快感がないどころか疲労は溜まる一方で、トイレに行くこともできない。何より、貴重な休暇に無駄な時間を過ごすというのは耐えがたい。
そこで、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)などの著書があり、渋滞について詳しい清水草一氏に対策を聞いてみると、
「残念ながら、渋滞を外して高速走行できる方法はありません」
と衝撃のひと言。やはり、今年もイライラしながらハンドルを握るしかないのか……と思いきや、次のように続ける。

「最近の渋滞予測は、的中率が8割程度と非常に正確。ですから、それを参考に当該時間を避けて走るのが、最大の渋滞対策なんです」
つまり、最善の策はないが、次善の策として、渋滞する時間を事前に調べて避けるべし、ということだ。

そこで、日本道路交通情報センターが発表しているデータを元に取材情報を加えて作成したのが、「上下線別の渋滞予測回数」と「渋滞危険地帯」の各表で、それを地図に表したのが「日本全国渋滞危険MAP」だ(文末に掲載)。
また、国土交通省が今年5月に初めて公表した、「渋滞ワーストランキング」の20区間も、あわせて掲載した。

今年、最長の渋滞を記録しそうなのは、東北道の白河IC~宇都宮IC間と関越道の花園IC~高坂SA間で、その距離、なんと45キロ。通常27分で通過できる前者の区間が、この渋滞中は1時間48分かかるというから、恐ろしい限り。これはなんとしても避けたいが、今夏の傾向として、「注意すべきは上り線」と話すのは、交通ジャーナリストの村松虎太郎氏だ。
「お盆前後に予測されている10キロ以上の渋滞回数は、下りが174回なのに対し、上りは1.7倍以上の296回。20キロ以上では、下りの45回の2倍以上の94回も予測しているんです。もともと、上りのほうが渋滞回数が多くなるんですが、昨年の事前予測と比較しても、下りはほぼ同じ回数なのに対し、上りは15%多くなっていますからね」

この"上り偏重"の要因として考えられるのが、"日並び"だ。
お盆休みの初日が人によって11~13日と幅があるのに対し、多くの人の連休最終日が16日(日)。そのため、この日の上り線利用者数が多くなってしまうのだ。
結果、上りのピークは、8月15日(土)で10キロ以上の渋滞予測回数が49回、20キロ以上の渋滞が25回も発生するとされている。
下りのピークが8月13日(木)で、10キロ以上= 37回、20キロ以上= 13回と比べても、上りの混雑具合がいかに凄まじいかが分かる。
渋滞時に一番早い車線とは?

また、先に述べた東北道と関越道の2区間に東名・大和トンネル(以下=TN)付近も含めた3区間では、期間中に40キロ以上の渋滞を11回予測しているが、そのうち10回が上りということも頭に入れておきたい。
さらに、区間別で見ると、宇都宮IC、花園IC、大和TN、小仏TN、音羽蒲郡IC、一宮JCT、四日市IC、宝塚西TNなど"ドライバー泣かせの常連"が、名を連ねていることが一目瞭然。

しかし、こうした"名前"や距離だけにとらわれてはいけないと、前出の清水氏は警鐘を鳴らす。
「ひと言で渋滞と言っても、"不快度"はかなり違うんです。ピタッと止まってしまう渋滞よりも、ノロノロでもいいから動いているほうが、ストレスが少ないですよね。実は区間によって、この不快度が大きく変わってくるんです」

渋滞とは、高速道路の場合、時速40キロ以下で走行(都市高速は同20キロ以下、一般道は同10キロ以下)していることを指す。清水氏によると、通常の渋滞では時速20~25キロで進むことが多いと言うのだが、中央道の小仏TN付近では時速10キロ程度しか速度が出ないと言う。
「これは、首都圏から放射状に伸びる高速道路が概ね片側3車線あるのに対し、中央道だけは片側2車線しかないうえ、この付近に車線の増減があるからです。そのため、他の区間と渋滞距離が同じでも、通過時間が余計にかかり、ストレスも溜まるんです」

このような"不快区間"は実際の道路事情に大きく影響されるため、一概には言えないが、なるべく可視化できるようにと表したのが、文末の表組の「通常時との所要時間の比較」だ。
この数字が大きくなるほど、通常よりも余計に時間がかかることになる。

清水氏が話す小仏TN付近は、中国道の宝塚西TN付近と並んで5.3倍と最多タイ。ぜひ参考にしていただきたいのだが、こうした予測や分析が通用しないのが、「交通集中渋滞」とは異なる「事故渋滞」。事故はいつ、どこで起きるかが分からないのは言うまでもないが、
「事故が発生すると、規模や現場検証によって通行できない車線が出ます。すべての車線が通行不可になれば、事態が解決するまで後続車両は先に進めませんから、"地獄の渋滞"と化します」(前出の村松氏)

これには清水氏も同意見で、「事故渋滞の情報に遭遇したら、直前のSAなどで寝るしかない」と言うのだ。
こうした最悪の事態を避けるためにも知っておきたいのが、迂回路線の存在。
「東京と大阪・神戸間の移動では、"東名・新東名→名神"が一般的ですが、東名の途中から"伊勢湾岸道→新名神"と抜けたほうが渋滞は格段に少なくて、しかも道も走りやすいうえに、距離も約35キロ短くなるんです」(村松氏)

お盆期間中の新名神での渋滞予測は最大10キロで、しかも2回しかないから、確かに有効だろう。
「他にも、東京・仙台間の移動では、これまでは東北道しかありませんでしたが、今年3月に常磐道が全線開通。東京・仙台間が2本の高速で結ばれたんです。SAやPAの充実度は下がりますが、常磐道を利用したほうが約20キロ短縮できます」(前同)

仙台では、仙台南部道路と仙台北部道路を利用することで、東北道と常磐道から伸びる仙台東部道路、三陸道と連絡できるため、青森や岩手、秋田などの仙台以北を出発・目的地とする人にとっても朗報だ。
「さらに、舞鶴若狭道が昨年7月に全線開通したことで、北陸・中国地方間を移動する際に、大阪や京都といった交通量が多い地域を通らずに済むことが可能になりました。こちらも30キロ以上距離を短くできますが、舞鶴若狭道の60%以上が片側1車線しかない点には注意してください」(同)

最後に、「渋滞時はどの車線を走るべきか?」と清水氏に尋ねたところ、「一番左の車線」との答えが。その理由は、高速から降りていく車両台数に対し、乗ってくる車が渋滞を嫌がって少なくなるからだそうだが、「せいぜい10キロで1分程度の差しかないので、いずれかの車線で、じっとするのが一番」(清水氏)

また、「渋滞でのノロノロ運転時に起きる事故件数のほうが、軽微とはいえ渋滞の最後尾車両に突っ込む件数より圧倒的に多い」(同)というから、気をつけてほしい。

ドライバーが絶対に避けたい道路渋滞。これらの情報を活用して、有意義なお盆休みを過ごしていただきたい!

out198-201_1

out198-201_2

out198-201_3

out198-201_4

混雑ルートを徹底予測!! 全国高速道路「夏の渋滞マップ」

この記事が気に入ったら
をしよう

いいね!

@taishujpさんをフォロー

大衆のオススメ


オススメタグ


人気記事ベスト10


日刊大衆公式チャンネル


Copyright(C) 日刊大衆 Futabasha Publishers Ltd. All rights Reserved.