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ゲリラ豪雨がヤバい!?日本全国「大雨で水没する街」ハザードMAP

[ヴィーナス8月4日号]

ゲリラ豪雨がヤバい!?日本全国「大雨で水没する街」ハザードMAP

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この列島のどこにでも起こりうる雨がもたらす最悪の事態。その警戒箇所を本誌が暴き出す!

梅雨も明けて、ついに夏が到来。熱中症対策や猛暑日情報など暑さばかりに気が向きがちだが、昨今の夏で気をつけなければいけないのは、むしろ雨なのだ。
「ここ数年、各地で大雨や巨大台風が相次いでいることで、"雨量100ミリ以下なら大丈夫" "台風なんて問題ない"などと、ズレた意識が一般的にできてしまっているようです。しかし実際には、都市部の排水機能は1時間に50ミリ程度。それを上回ると水が溢れて地下施設が水没したり、河川が決壊する恐れがあるなど、命に関わるリスクが高まるんです」(防災ジャーナリスト)

たしかに、「1時間に100ミリのゲリラ豪雨」とは、ひと夏に何度も聞いたような感覚になり、"異常な天候"という認識は薄れているかもしれない。
「本当は1時間の雨量が30~50ミリの段階で、かなり危険。市街地では道路が川のようになり、山崩れ、崖崩れはいつ発生してもおかしくありませんから、避難の準備が必要です。1時間に10ミリ~20ミリの雨でさえも、降り続くことで、崖崩れなどの災害を引き起こしますから、もう少し雨への危険意識を高めるべきです」(前同)

ゲリラ豪雨には明確な定義が存在しないのだが、「一般的には1時間で50ミリ以上の雨が局地的に降る雨のこと」(同)だという。
次の2つのグラフは、気象庁がまとめたゲリラ豪雨の発生回数をまとめたものなのだが、全国に1000ある観測地点での1時間雨量50ミリの大雨は、2014年で237回。同80ミリ以上というさらに激しいゲリラ豪雨も、16回発生しているのだ。



「しかも、ゲリラ豪雨の発生回数は明らかに増加傾向にありますから、誰もがその意識を持つ必要があります」(同)
こうした大雨によって水没する過程もさまざま。単純に、降ってきた雨の量が多すぎる場合もあれば、河川が決壊して洪水を引き起すこともある。

また、雨で地盤が緩んだ結果、崖崩れや土砂災害が起きる可能性もあれば、水はけの悪い土地ゆえに、わずかな雨量でも洪水が起きてしまう箇所もある。
つまり、ひと言で雨といっても、あらゆる危険が我々の身に降りかかる可能性があるのだ。
そうした水害が起きうる危険地域をまとめたのが、次の地図だ。また、その次の表は、その地図と連動したものである。



これらを見ると、日本中の至る所が危険だと言っても過言ではないのが、一目瞭然だろう。
実は、この危険地域の中で最も警戒されるべき場所が、東京にあるという。全国紙社会部記者が解説する。
「実は、東京北部から東部を通って東京湾に流れ込む荒川が決壊すると、その被害規模は、かつてないほど甚大なものになると想定されているんです」

荒川決壊に関しては、内閣府が10年にまとめた被害想定シミュレーションがある。それによると、死者数は1200人で、孤立者数は49万人に達するというのだ。
さらに驚くべきは、その浸水面積。山手線内の面積の約2倍に達する約110平方キロメートルが浸水するというのだが、同時に、都内を走る地下鉄17路線97駅も浸水してしまうというのだ。

この浸水想定を見やすく表にしたのが次の図だが、荒川から遠く離れた東京駅や三田駅をも飲み込むと想定されているのである。


「海抜の低い地域や、地下鉄を伝って、東京全域に水は広がるとみられているんです。しかも、その速度は驚くほど速く、決壊からわずか10分で南北線の赤羽岩淵駅が浸水するとされています」(前同)
まさに、東京が水没するとしか表現のしようがない事態なのだ。また、増水具合が目に見える河川氾濫と違って、そのわかりにくさゆえに、被害が拡大してしまうのが土砂災害だ。
昨年8月に発生し、74人もの死者を出し、133棟が全壊した広島市の土砂災害は、まさにその典型だ。
「この土砂災害は、1日経たないうちに240ミリ以上の大雨が降ったことで、閑静な住宅地が土石流に飲み込まれてしまったんです。土石流の速度は瞬間的に時速144キロに達していたとされ、特定できた死因の最も多いのが窒息死だったことが、その凄まじさを物語っています」(地元記者)

発生してからでは、到底逃げることは不可能。とはいえ、いつ、どこが崩れるかわからないと思われるが、広島土砂災害の発生直前には、"異音"が確認されていたという。
「山のほうからドスン、ドスンという音が聞こえたとの証言がありますから、大雨が降った際に異音を聞いた場合は、いち早く避難するのがベターかもしれません」(前同)

そして、これは日本中の至る所で起こりうることだと話すのは、冒頭の防災ジャーナリスト。
「土の吸収力が飽和状態に達すると起きるのが、土砂災害。ですから、土砂災害はどこでも発生しますし、ましてや急傾斜地なら、その可能性は高まります」

その「急傾斜地」とは、「傾斜角度が30度以上で5㍍以上の高さの崖」とされ、全国で約33万か所が「急傾斜地崩壊危険箇所」に指定されている。
都道府県別にその数を見ると、最も多く抱えるのは広島(約2万1900か所)。次いで、山口(約1万4400か所)、大分(約1万4200か所)、島根(約1万3900か所)、兵庫(約1万3500か所)、高知(約1万3000か所)の順になっており、意外にも西日本に集中している。

では、東日本が安全なのかというと、そうではない。山が少なく、見渡すばかり平野の関東でも、意外に急傾斜地が多く、神奈川では7100か所に及ぶ。
そして意外や意外にも、ビルや住宅が立ち並ぶ東京23区内にも危険箇所は多く隠れているという。
「中でも港区は、急傾斜地崩壊危険箇所が集中した場所で、都内の危険箇所の2割がここにあります。しかも、六本木、赤坂、高輪、白金など、意外にも"お高い街"に危険箇所が集まっています」(前同)

ゲリラ豪雨や台風という、高頻度で起きる気象条件がもたらしうる、水没という最悪の結果。あなたの街は大丈夫だろうか。

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