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安倍政権VS中国韓国「1000日バチバチ外交」壮絶舞台裏

[週刊大衆08月24・31日号]

安倍政権VS中国韓国「1000日バチバチ外交」壮絶舞台裏

世界中で“反日プロパガンダ”を喧伝しまくる韓国に、“力による現状変更”を強行する中国。日本、かく戦えり――!!

「戦後最悪に冷え込んだ」
と言われる中韓両国と日本の関係。思えば、日中韓3か国の首脳は、いずれも"戦後生まれ"である。

「三者とも同時期に国のトップに就任しています。一番早かったのは安倍晋三首相で、2012年12月に首相に返り咲きました。13年2月に韓国で朴槿恵(パククネ)大統領が誕生し、翌3月には中国で習近平(しゅうきんぺい)国家主席が誕生しましたが、彼の場合、実質的にトップに立ったのは12年11月の党総書記就任のタイミングでした」(全国紙外信部記者)

以来、三者は"三つ巴"の関係……とはならず、中韓が強固な反日タッグを組み、日本が孤立する格好となっていった。それから1000日に――。

「同じ"反日"でも、中国のそれと韓国のそれには明確な違いがあります。中国の反日政策は言ってみれば"なんちゃって反日"で、日本から何がしかの譲歩を引き出すためのブラフの部分が大きい。ところが、韓国の場合は"ガチンコの反日"。たとえ、それが国益を損なおうとも、"反日以外なし"を貫きますからね」(外務省関係者)

これまで、こうした中韓両国と渡り合ってきた安倍政権。1国ならまだしも、2国を同時に相手にするとあって、さぞや心身をすり減らしてきただろうと思いきや、そうではないという。
「安倍政権が相手にしているのは中国のみです。およそ国家間の交渉は"清濁併せ呑む"ことが不可欠。"なんちゃって反日"で国益最優先の中国にはこれが通用しますが、"反日原理主義"の韓国には通用しません。日中首脳会談は実現していますが、日韓首脳会談ができないのは、そのせいですよ。乱暴な言い方ですが、安倍政権は韓国を無視しているわけです」(前同)

焦る朴槿恵大統領は8月3日、民主党の岡田克也代表を韓国に招いて会談。早期の日韓首脳会談の実現や慰安婦問題の解決、今夏に安倍首相が発表する戦後70年談話を牽制してみせた。
「これで、ますます安倍政権の韓国冷遇が加速しますよ。首相に近い官邸関係者は"安保国会で打つ手がなくなった民主党と韓国の話題作り。あんな会談はなんら意味をなさない"と、そっけなかったですからね」(全国紙官邸詰め記者)

安倍首相は政権発足直後から、朴槿恵韓国とスッタモンダを繰り返してきた。
「安倍官邸は慰安婦問題を世界中に喧伝し、あまつさえ慰安婦像まで作ってみせた朴大統領に怒り心頭です。さらに、アベノミクスで円安が実現すると、割を喰ってウォン高になったと筋違いの批判を浴びた。世界遺産に認定された"明治日本の産業革命遺産"をめぐっては、朝鮮半島出身者の強制連行をタテに、韓国は日本の足を引っ張り続けました。加えて、あろうことか日韓関係者の事前交渉を裏切る形で声明を準備していたことが判明。安倍政権の"韓国不信"は、もはや行き着くところまできた感があります」(全国紙ソウル特派記者)

自民党内で親韓派と目される議員でさえ、陰では
「あの国のやり方は、いかにも稚拙。もはや、どうすることもできない」
とサジを投げているというから、よっぽどなのだろう。

「安保国会をめぐり政権の支持率が急落していますが、それでも安倍首相に"韓国に譲歩する"意思はまったくありません。なぜなら安倍政権以上に深刻なのは朴政権のほうですからね。安倍政権の支持率が40%を割り、危険水域といわれていますが、今年6月の調査で判明した朴政権の支持率は、29%でしたから」(前同)

国益を度外視して"反日原理主義"を突き進む朴政権に、韓国国民もそっぽを向き始めているという。
「冷え込んだ日韓貿易を回復したいと、韓国財界が動き始めています。政権に圧力をかけ、昨年末には朴大統領と経団連の榊原定征(さかきばらさだゆき)会長の会談を実現させています。一部の新聞も、"対日関係改善"の論陣を張るようになりました」(同)
ことほどさように、安倍政権にとって韓国は痛くも痒くもない存在。ただ、これが"赤い帝国"中国となると話は別のようだ。

事実、安倍、習両政権発足後、日中両国の1000日は、"血で血を洗う"の表現が誇張でないほど、キナ臭いものだった。この間、どういった事件が発生したかは下記表をご覧いただくとして、特に緊迫した事件の裏側を振り返ってみたい。

「日中関係が緊張し始めたのは、12年9月に民主党の野田佳彦政権が、尖閣諸島の国有化を宣言してから。これに、当時の胡錦濤政権は"尖閣は核心的領土"として対抗し、中国国内では日本企業に対する打ち壊しや、反日デモの嵐が吹き荒れたんです」(同)

表

「日中首脳会談」では笑顔なし

そんな中、対中強硬派の安倍首相と、当初は対日穏健派と見られていた習主席が登場。日中関係の行方が注目されたが、その幕開けは衝撃的なものだった。

13年1月30日、尖閣諸島の北西百数十キロの公海上で任務に就いていた海上自衛隊の護衛艦「ゆうだち」に、中国海軍のフリゲート艦が射撃管制レーダーを照射したのだ。レーダー照射は、世界の海軍の常識では「弾丸の入ったライフルの照準を合わせること」(海自幹部)とされ、戦闘準備行為と見なされている。

「第一報を受けた際、安倍首相は気色ばんだといいます。ただ、怒りが爆発したのはそのあと。海上幕僚監部と防衛省のブリーフィング(事情説明)がきっかけです。その席上、防衛省幹部から"過去にもレーダー照射を受けていた"ことを打ち明けられたからです」(前出の官邸詰め記者)

当然、日本政府は厳重な抗議を行った。
「すると、中国は"そんなことはしていない。日本側のねつ造"とゴネたんです。そこで、安倍官邸が完全な証拠資料を公表する姿勢を見せるや、形勢不利と見て以後、沈黙してしまったんです」(前同)

泣き寝入りは、傍若無人な国家をつけあがらせるだけ。安倍官邸は正しい決断を下したと言える。ただし、懲りないのが中国という国。同年11月には突如として、日本の領土である尖閣諸島上空を含むエリアに防空識別圏を設定したのだ。
「防空識別圏は領空ではありませんが、"この空域は自分たちが管理する"という意味を持ちます。ここを飛行する航空機は事前に中国に機種や目的、飛行計画を提出しろというわけです」(軍事記者の黒鉦(くろがね)英夫氏)

これには、同空域を活動エリアとする米軍も激怒。また、韓国や台湾、オーストラリア、EU(欧州連合)も「力による現状変更は許さない」と、世界中で中国への非難が巻き起こった。
現在、南沙諸島で軍用機の発着が可能な滑走路を備えた人工島を建造中の中国。これを受けて、周辺国の対応も加速している。

「ベトナムはロシアからキロ級潜水艦を購入、フィリピンは中国を国連に提訴し、米軍の再駐留を認める法案を通過させました。自衛隊は南西方面に戦力を移動中。島嶼(とうしょ)防衛を担う専門部隊である水陸機動団も、近く新設されます」(前同)

このように、東アジア全域に"対中包囲網"が敷かれる中で開催されたのが、初の日中首脳会談だった(14年11月)。
「北京で開催されたAPECの日程を縫って実現しました。会談はわずか25分で終了し、お互い"腹の探り合い"といったところでした。日中関係の改善に努力することで合意しましたが、会談は実りあるとは言い難いものでしたね」(通信社記者)

同会談はぎこちないものとなり、習主席は会談時、「笑顔はなく、つとめて仏頂面だった」(前同)という。
攻める中国、守る日本。国際法を無視した中国側の動きに、是々非々で対応してきた安倍政権。ただ、こうした"力学バランス"に変化が生じているという。
安倍政権によるAIIB潰し

「習政権は、東アジアが対中脅威でまとまろうとも、チャイナマネーの威力で経済を切り崩せば、どうにでもなるとタカをくくっていたフシがある。その戦略が、経済の失速が目に見え始めたことで瓦解したのではないか」(自民党中堅議員)

中国事情に詳しい評論家の宮崎正弘氏が言う。
「現在の中国は、国家の統治機能が壊れる"二歩手前"といった状況です。12年から不動産バブルが弾け出し、先だっては上海市場が乱高下するなど、景気の失速は明らかです。また、各地で暴動も頻発しています」

それでも習政権が命脈を保てているのは、
「腐敗撲滅の名の下に汚職幹部の粛清を行い、庶民の喝采を浴びていることと、出所不明の巨大マネーで経済をかろうじて下支えできているからです」(前同)

日中攻守が入れ替わったのが、今年4月にインドネシアで行われた2回目の日中首脳会談だった。
「1回目とは打って変わり、習主席は笑顔を見せるなど和やかムードでした。これは経済が失速した中国側に、日本から対中投資を引き出す"下心"があったからです」(前出の通信社記者)

さすがは"なんちゃって反日"の国だけのことはあるが、安倍官邸もこのことはお見通しだったようだ。
「今年に入り、中国側からAIIB(アジアインフラ投資銀行)への参加要請が執拗にありましたが、安倍首相はこれを無視。逆に約13兆円のアジアへのインフラ投資を行うとブチあげ、"AIIB潰し"を宣言したわけです」(前出の自民党中堅議員)

元時事通信社ワシントン支局長で、外交評論家の小関哲哉氏が言う。
「中国は、あらゆる手を尽くして景気の下支えをしていくでしょうが、万策尽きたときは日本やアメリカに泣きつくはずです。安倍首相は、経済失速した中国が覇権主義をどう軌道修正してくるかに留意する必要はありますが、これまでと同様、静観の構えを崩さないのが賢明です」

日本VS中韓のバトルは今夏、転機を迎えようとしている――。

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