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[プチ鹿島]G1クライマックス反省会「馬券予想に自分の願望が入るとだいたいハズれる」



新日本プロレスの真夏の祭典「G1クライマックス」が大盛況のなか終わった。

そもそも「G1」とは競馬の最高峰レースの格「G1」からきている。競馬好きの坂口征二社長(当時)が名付け親だという。第1回(1991年)のときに「週刊プロレス」がその由来を報じていた。
なら、今回は競馬的な予想の視点から今年の「G1予想反省会」をしてみよう。

私は開幕前にこの「日刊大衆」のコラムで『予想の醍醐味を別にして言うなら、私はG1クライマックスはオカダ・カズチカが五連覇ぐらいしてほしいと思っている。』(http://battle.report/16574.php)と書いた。理由は、子どものファンは今後しばらくオカダを見続ける可能性があるので、それならG1はしばらくオカダがビシッと決めてほしいと思ったのだ。つまり予想というより願望である。

ここで反省ポイント。「馬券予想」に自分の願望が入るとだいたいハズれる。勝手なロマンは自滅するのだ。ロマンよりも冷静に状況を把握したほうが当たる。

では出走馬の「近走」の成績から振り返ってみる。優勝した棚橋弘至は今年の上半期は「1・4」では存在感を見せつけたものの、その後は話題の中心にいたわけではなかった。逆にいえば、G1で一気に爆発させるタメがあった。こういう立場の「実力馬」はやっぱり来る。

オカダ・カズチカはG1直前の大阪城ホールでIWGPのベルトを奪取した。勢いのままG1も、と予想するか、「連勝」は難しいとみるか、馬券予想は人それぞれ。私は勢いにノッたのだがあと一歩だった。しかし決勝進出をかけた中邑真輔戦は名勝負だった。
競馬予想欄には本命・対抗の次に「黒三角」印の馬がいる。すべて蹴散らして勝ってもおかしくない馬のことだ。本命と同等の高評価の馬。これは今回は中邑真輔だろう。インターコンチ戦で連敗していた状況だったが、G1であっさり巻き返す姿は予想できた。実際、準優勝。さすがだ。

今回「穴馬」の気配を漂わせていたのは内藤哲也だったと思う。

「近走」を分析すると内藤はヒールに転向してノビノビやっていた。G1との相性も高い。2年ぶりに気分よくゴール前に突っ込んでくる雰囲気があった。リーグ戦ではAJスタイルズや棚橋を撃破。「次走」が期待できる。下半期から来年の「1・4」に向けてどう展開していくのか楽しみだ。

私の「応援馬券」は柴田勝頼だった。いま、柴田の人気はますます上がっている。最終日の両国も柴田のテーマが鳴っただけで館内の空気が変わった。柴田は確実に観客に「欲されて」いる。

いつか柴田の優勝戦進出を見てみたい。


プチ鹿島
PROFILE
1970年5月23日生まれ。お笑い芸人。オフィス北野所属。時事ネタを得意とする芸風で、新聞、雑誌などにコラムを多数寄稿。ラジオ番組「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「荒川強啓のデイキャッチ」(TBSラジオ)、「キックス」(YBS山梨放送)ほか、TVや映画など多方面で活躍中。





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2014年8月7日発売 新書判304ページ





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