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安倍政権にモノ申す!古舘伊知郎、報道ステーションで「反撃の狼煙」

[週刊大衆09月07日号]

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安倍政権にモノ申す!古舘伊知郎、報道ステーションで「反撃の狼煙」

元経産省官僚の電波ジャック事件から4か月。官邸の圧力に膝を屈したかに思われたテレ朝の看板ニュース番組とその顔が静かに反撃の狼煙を上げた!

今国会での成立を急ぐ安全保障関連法案への反発からか、発足以来、初めて不支持率が支持率を上回った第二次安倍内閣。
「このまま強引に法案成立を押し切れば、さらに支持率が低下することは必定、来年の参院選で手痛い結果を招きかねません。安保法制に加え、TPP交渉、エネルギー問題など難題を抱え、安倍首相の政権運営に暗雲がたれ込めています」(夕刊紙記者)

その一方で、高い支持率をキープしているのが、古舘伊知郎がメインキャスターを務めるテレビ朝日『報道ステーション』である。
「連日、14%に迫る視聴率を叩き出しています。これは、民放のニュース番組の中ではダントツの数字です」(テレビ雑誌記者)

古舘といえば、この数年の〈嫌いなキャスター〉アンケートで1位の常連。しかも、今年3月に番組内で発生した"古賀の乱"の影響もあって、さらに支持率を下げていたはず。
「コメンテーターとして出演していた元経済産業省官僚の古賀茂明氏が、突如、"テレビ朝日の早河(洋)会長などの意向で、今日が最後の出演"と切り出し、用意してきた〈I am not ABE〉と書かれたボードを掲げ、官邸の圧力で降板する"と激白した一件です。

古舘は"それは承服できません"と返しましたが、"古舘さんは〈申し訳ない〉とおっしゃった。全部、録音している"と、舞台裏も明かされてしまい、古賀氏の電波ジャックを許したうえに、権力に屈したキャスターという印象を強く視聴者に与える結果となりました」(通信社デスク)

また最近も、こんな発言で世の人々の反感を買っている。7月16日の放送で、お笑いコンビ『ピース』の又吉直樹が芥川賞を受賞したことを報じながら、こんなことを言ったのだ。
「芥川賞と本屋大賞の区分けが、段々なくなってきた感じがするんですけどね」

これに対し、「芥川賞にも又吉にも本屋大賞にも失礼」「又吉を含め、お笑い芸人を色眼鏡で見ている」と、インターネットを中心に批判の声が殺到したのだ。にもかかわらず、番組は大人気。この"ねじれ"は、なぜ起こっているのか?
自民党の二枚舌をチクリ皮肉

「批判の対象になりやすい古舘ですが、規制が厳しくなる一方のテレビ報道にあって、政権のチェック機能を果たそうと、どのキャスターよりも頑張っているんです。安保法制によって、国民の政治への関心が高まり、その姿勢が改めて評価されたのではないでしょうか」(前出のデスク)

では、具体的に『報ステ』では、安保関連法案をどのように伝えているのか?
「6月15日の放送では、安保法制について憲法学者を対象にアンケート調査を敢行。回答した151人のうち、"憲法違反の疑いはない"としたのが、たったの3人であったことを報じ、その違憲性を浮き彫りにしました」(前同)

古賀氏の一件では、官邸に屈したともいわれた古舘と報ステだが、憲法学者を使って、"反安倍"の立場を間接的に表明したのだ。
「安保法案の強行採決が行われた7月15日、他局のニュース番組は、猛威を振るっていた"台風11号"関連のニュースに時間を割く中、古舘は"1ミリでも戦争に近づかないよう、この問題を取り上げるべき"と76分の放送時間の約半分を、法案の強行採決に費やしました」(夕刊紙記者)

また、近い将来の国民生活に多大な影響を及ぼす可能性がありながら、安保法制の話題に隠れ、大きく取り上げられることがないTPP問題に関しても、古舘は国民に"チェックの目を緩めるな"と警告している。7月30日の放送では、こんな場面があった。

番組では、「TPP交渉妥協か頓挫か」として、ハワイ・マウイ島で行われていたTPPの12か国閣僚会合が大詰めを迎えていることを報じたのだが、
「VTR明けに、コメンテーターの中島岳志氏が、12年の衆院選挙時の自民党のポスターを紹介したんです。そこには"ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。日本を耕す!! 自民党"と書かれていたんです。古舘は"TPP断固反対"の部分を指差し、解釈変更で強引に法案成立へと突き進む安保法案と関連づけ、"ここは解釈を変更したということですか?"と皮肉りました」(前同)

また東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の整備計画が白紙撤回された問題への関心が高まる中、7月22日の放送で、東京都の舛添要一知事をスタジオに呼び、
「検証して、どこに問題があったかやらざるをえない。どの役人も"俺の責任じゃない"と言うでしょう。(中略)最悪の無責任体制だ」
との舛添知事の衝撃コメントを引き出したのだ。

「知事の怒りは相当のもので、文部科学省の"全部密室が最大の問題"や、ゼネコンは"国会で参考人招致すべきで、みんなの前で言いなさい。(当初の予算)1300億円じゃできないと説明すべきだった"と、激しく批判したんです。舛添知事は、自民党の推薦で当選したはずですが、部分的には自民党批判とも取れそうなところにまで、踏み込んだことには驚きです」(前出のデスク)

この日の舛添知事には、
「他人事のように批判するのは、どういうことか?」
と、責任逃れにも見える姿勢への批判の声も少なくはないが、それでも、こうした本音を引き出し、見応えあるやり取りを演出したのは、やはり古舘と報ステの手腕と言えるだろう。

そんな古舘が、そのキャスター生命をかけて臨んでいるのが、反原発だ。
「12年3月に放送された、原発問題を取り上げた報道SPの最後、"もし圧力がかかって番組を切られても、私はそれはそれで本望です"とカメラ目線で語っています。パフォーマンスともいわれましたが、以降、その姿勢は崩れることなく、8月11日に再稼働した川内原発についても、NOを言い続けました」(前同)

この姿勢、もっと評価されてもいいような気がするのは本誌だけだろうか?
「キャスターが私的な見解を言ったり、意図的な演出を加えてニュースを報じる手法は、前任者の久米宏が『ニュースステーション』で確立したもの。古舘が嫌われやすいのは、久米と比較されたときに"生ぬるい"という印象を与えていたからでしょう」(同)
世の中は噓八百とお約束だ!

だが、まだ大らかだった久米時代と違い、現在は一つの発言が、番組の存続を揺るがしかねない"クレームの世の中"。さらに自主規制にがんじがらめにされ、自由な番組作りなど許されない時代なのだ。
「実際、古舘は昨年4月、報ステの10周年パーティで、"早河社長から好きなようにやってくれ。何の制約もないからと言われて始めたんですが、いざスタートしてみると制約だらけ。今では原発のゲも言えない"と挨拶したといいます」(前出の夕刊紙記者)

その一方で昨夏、報ステが始まって以来、約10年ぶりに、雑誌『AERA』でインタビュー取材に応じ、このように語っている。
「世の中って噓八百で成り立っているし、ホントのところは新聞も雑誌もテレビも伝えないし、たまに言外に漂わせたり、匂わせたり、スクープで追及したりってことはあっても、ほとんどがお約束で成り立っているわけですね。プロレスですよ、世の中。完全にプロレスです。(中略)裏のことを、ちゃんと報道ステーションの中で言える範囲で伝えなきゃならない」

77年に、テレビ朝日にアナウンサーとして入社した古舘はすぐに頭角を現し、同年の7月には当時、アントニオ猪木全盛時代の新日本プロレス中継『ワールドプロレスリング』の中継アナウンサーに抜擢。"過激なアナウンサー"として新日マットを盛り上げた。

その後、フリーになって活躍の場を広げた古舘に、弟子入りを試みたこともある、お笑い芸人のユリオカ超特Q氏は、「古舘さんは今でも本質は、"過激なアナウンサー"なんだと思います」と、こう続ける。
「古舘さんの中には、プロレスイズム、猪木イズムが色濃く刻み込まれているんでしょう。お約束の中にあっても、怒りや哀しみのエッセンスをチラリと見せて視聴者を引き込む、高度なプロレス流の番組進行で、気づかぬうちに見る者に、世の諸問題を突きつけているような気がします」

我々は、そんな古舘とともに、安倍政権を監視していく必要がありそうだ。

安倍政権にモノ申す!古舘伊知郎、報道ステーションで「反撃の狼煙」

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