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金正恩が恐れる 北朝鮮「軍部暴走クーデター」勃発5秒前!

[週刊大衆09月14日号]

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金正恩が恐れる 北朝鮮「軍部暴走クーデター」勃発5秒前!

恐怖によって支配する者は一夜にしてその力を失うことがある。自らの足元が崩れ去る音は彼に聞こえているか!?

「金正恩第一書記が韓国との準戦時状態を宣言」
この衝撃的なニュースを北朝鮮の朝鮮中央通信が伝えたのは、8月21日夕刻のことだった。

「北朝鮮の潜水艦が次々と出航し、平時は擬装されているロケット砲や装甲車などがその姿を露わにしました。韓国側は潜水艦からのミサイルによる韓国沿岸および都市部への先制攻撃を危惧していました」(国際問題評論家の井野誠一氏)

まさに開戦寸前。軍事的緊張がピークに達した両国は、8月22日、南北最高位級会談を行った。
韓国側からは金寛鎮(キムグァンジン)大統領府国家安保室長、洪容杓(ホンヨンピョ)統一部長官が出席。北朝鮮側からは、黄炳誓(ファンビョンソ)朝鮮人民軍総政治局長、金養建(キムヤンゴン)朝鮮労働党書記兼統一戦線部長が出席したが、対話は難航。延長を重ね、8月25日にかろうじて緊張緩和で合意。一時的に和解した。

8月4日、南北軍事境界線に近い非武装地帯の韓国側で、北朝鮮軍が埋めた地雷が爆発。韓国軍の下士官が重傷を負ったことが発端となった今回の一件。北朝鮮側が神経をとがらせたのが、地雷の報復として11年ぶりに再開された韓国側の拡声器放送だった。
「北朝鮮の若い兵士に向けられたもので、北朝鮮軍幹部の処刑などの報道と、韓国中流層がいかに幸福かを紹介しているようです」(民放テレビ局ソウル特派員)

放送の影響を恐れた金第一書記は、韓国へ向け2回にわたりロケット砲や直射砲を発射し、「48時間以内に拡声器放送を中断・撤去しなければ軍事行動を開始する」と威嚇。しかし、韓国は応じず、報復砲撃を行ったことで「準戦時状態」宣言となったのだ。

これは、ひとまず南北の和解という形で終わったわけだが、関西大学の李英和教授はこう解説する。
「本来、地雷敷設で終わるはずだったのに意外な方向に事態が進展し、例えるなら、風呂敷を広げたのはいいものの、たたみ方が分からなくなってしまった。そこで韓国が、その風呂敷をたたんであげたんです」

軍事的衝突は免れたものの、一部関係者の間では「北朝鮮の内部危機は、この和解で、より加速した」という観測が流れている。
「10月10日には、朝鮮労働党創建70周年記念式典が行われる。その日をXデーとして、金正恩を倒す政変が起きる恐れがあるというんです」(北朝鮮事情通)

いったい、北朝鮮国内で何が起きているのか。
クーデターの噂が広がったのは今年の5月。韓国の複数の報道機関が北朝鮮の玄永哲(ヒョンヨンチョル)人民武力部長が銃殺された、と報じた直後だった。玄氏は軍のナンバー2で、金正恩第一書記の側近でもあった。
「死刑になったかどうかは諸説ありますが、厳罰に処され、党員資格剥奪によって一切の権限を失い、一族も平壌から地方に強制移住させられたのは間違いありません」(前出の井野氏)

これは極めて重い処分で「軍内部のクーデター計画が発覚し、玄は反逆罪で処罰された」(外務省筋)と言われたのだ。
有無を言わせぬ人事が裏目に

「金正恩は軍権を掌握するには、自分が育てた人材が軍の実権を握ることが必要と考えています。しかし、父・金正日総書記が軍の意向を最大限に反映する"先軍政治"を打ちだし、ポストと待遇改善に力を注いだため、軍には有力幹部がひしめき、世代交代が困難でした」(井野氏)

金正日世代からの守旧派は、金正恩を新米の指導者と見なし、さまざまな進言と忠告を行ったが、これが血気盛んな"独裁者"の逆鱗に触れたという。
「金正恩が12年に、叔父で実質的なナンバー2だった張成沢(チャンソンテク)を処刑したのも、自身の権力を確立するためでした。父の妹を妻とする同じ"金ファミリー"の一員の張を"凶悪な陰謀家""犬畜生にも劣る醜悪な人間のゴミ"とまで罵り、国家転覆陰謀行為で死刑に処した衝撃は計り知れません」(外務省関係者)

張が兄弟らを通じ、一大派閥を軍内に築き上げていたことから、金正恩の軍に対する不信感も高まっていったといわれる。
「金正恩は少しでも不信を抱かせる行為があると、すぐ粛清を行います。そうした有無を言わせない人事で軍に威厳を示し、忠誠心を創出しようとしました。しかし、軍内の守旧派は"第一書記が不文律を破り、首脳人事を好き嫌いだけで行っている"と不満を募らせ、軋轢が生まれている。内外で張成沢派の残党狩りが行われている現在、張派と軍内の守旧派が結び、"金正恩打倒"に立ち上がるシナリオは、決して否定できません」(井野氏)

そうした軍部の不満をガス抜きする意図もあった今回の軍事行動だが、金正恩は思わぬ代償を払うことになりそうだ。

8月25日の会談では、韓国が拡声器放送を中止し、北朝鮮は地雷に関して遺憾の意を表明し、和解した。
「(和解で)北朝鮮が失ったものは大きいです。70周年記念行事で、核実験やミサイル発射実験などが今回の合意で、実現できなくなったんです」(前出の李教授)

国威発揚の手段も奪われ、軍部の不満は募るばかり。ガス抜きどころか、逆効果に……。
果たして、10月10日を金正恩第一書記は無事に迎えることができるのか……破滅へのカウントダウンは、すでに始まっている。

金正恩が恐れる 北朝鮮「軍部暴走クーデター」勃発5秒前!

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