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パンチ佐藤 清宮君、オコエ選手ほか…高校野球後記

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パンチ佐藤の「野球が一番!」
第21回 清宮君、オコエ選手ほか…高校野球後記


夏の甲子園が終わり、そのままU-18 のW杯が開催され、日本は米国に1対2で惜敗。準優勝に終わりました。

今夏はゆっくり高校野球をテレビ観戦する時間があり、僕は僕なりの観戦方法を確立。清宮幸太郎君ばかりに目がいくなか、僕は高校野球のレベルアップに着目したんです。

率直に、今の高校生は凄い。僕らの頃は、フォークボールを魔球と呼んでいた。確か、高校生で魔球を駆使したのは、牛島和彦さんが最初だと思います。当時、フォークを打てる高校生など、それほど多くいませんでした。

それが、今年の甲子園を観ていると「カットボール」「ツーシーム」…など、大リーガー並みの投球をするピッチャーばかり。それを打者はしっかり打ち返しているんだから驚きですよ。僕らの時代でしたら、恐らく誰も打てないでしょう。

ピッチャーの配球やバッターの技術だけではありません。守備・走塁にしても、我々の時とは次元が違う。「スゲーな~」と感嘆するしかありません。

ただ、僕は古いタイプの人間なので、「凄い」と思う気持ちが半分。ベンチで水を飲むことや首の後ろを冷やすことができる今の高校生には「いい時代だな~」という嫉妬心が半分でした。
さて、清宮君ですが、そもそも僕らの頃は一年が3番でレギュラー出場ということはあり得なかった。先輩にブッ飛ばされる時代でしたからね。これは、素直にいい方へ向かっている証拠でしょうね。

また、新聞やテレビが連日、彼を大きく取り上げた。野球を知らない人もこれで興味を持ったことでしょう。

そういった意味では、清宮君は高校野球の救世主。彼がいたから、オコエ瑠偉選手など、質の高い選手もフューチャーされるようになりましたしね。

ここからはマスコミへのお願いですが、前向きな記事はいいですが、「猫も杓子も清宮君」というスタンスは勘弁して欲しい。誇張はよくありません。彼が勘違いをしてしまう。彼の人格を変えるほど、ペンや報道の力は大きいのです。
現代風で颯爽としている清宮君に対し、僕が心を打たれたのは東北地方の有名校でサードを守っていた選手。「昭和臭い」のですよ、彼が。

ある試合で満塁の場面、彼は泥臭くファール、ファールで粘り続け、最後に走者一掃の長打を放ち、得意満面でガッツポーズを決めたんです。

スマートな選手が多いなか、これ以上ないガッツポーズ。そればかりか、彼は帽子を斜めに被っており、仕草は正に昭和の高校野球。ショートの選手は格好良い現代風なので、三遊間で時代の変遷を楽しめるのが何とも言えず面白かったですね。

みんな爽やかで格好良くなった現代の高校野球で、彼みたいな選手がまだ存在していたことが、僕にとって今大会を観戦していたなかで大きな収穫でした。

やっぱり「野球が一番!」ですね。


パンチ佐藤(ぱんち・さとう)プロフィール

1964年12月3日生まれ
亜細亜大学から熊谷組を経て、オリックスにドラフト1位で入団。プロ野球時代、トレードマークのパンチパーマと独特な発言で人気者に。引退後はタレントとしても活躍し、2015年シーズンからBCリーグ『武蔵ヒートベアーズ』の宣伝本部長に就任した。

パンチ佐藤 清宮君、オコエ選手ほか…高校野球後記

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