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カゼ・がん・認知症にも効く!! 「笑い」には驚異的な免疫力があった!!

[週刊大衆11月09日号]

カゼ・がん・認知症にも効く!! 「笑い」には驚異的な免疫力があった!!

俳優の今井雅之さん(享年54)、漫才コンビ今いくよ・くるよ」の今いくよさん(享年67)、女優の川島なお美さん(享年54)をはじめ、今年も、がんで多くの人が亡くなっている。
日本人の2人に1人がかかり、日本人の人に1人の死因となっている国民病"がん"。現代医学をもってしても特効薬はない。もしかかったら、運が悪かったと諦めるしかないのか?
ところが、誰でも、タダ同然で実行できる特効薬がごく身近にあった。それはなんと――"笑い"。

がんの予防にも、そして治療にも効果があるという"笑い"。ただ笑顔でいるだけで、免疫力が高まり、病気をやっつけてくれる――というのは、デタラメを並べているのではない。
実はこれ、医学界も認めた"ミラクル健康法"なのである。
「私たちの体内には"ナチュラル・キラー細胞"(NK細胞)という、がん細胞を破壊するリンパ球の仲間が約50億個あります。健康な人でも、1日に約3000~5000個のがん細胞が発生しています。それでも、がんにならないのは、皆さんの体の中で、このNK細胞ががん細胞を攻撃し、破壊してくれているからです。生まれつきのキラー細胞、ということですね」

と、語るのは、「すばるクリニック」(岡山県倉敷市)の伊丹仁朗院長(専門は腫瘍内科/米国医学博士)だ。『笑いの健康学-笑いが免疫力を高める』(三省堂)、『絶対あきらめないガン治療・30の可能性』(三五館)など多くの著書があり、今も多くのがん患者が全国から来院する、いわば"お笑いがん療法"の元祖と言える人物である。伊丹院長が続ける。
「人が笑うと、このNK細胞が活性化され、免疫力が強くなる。これがそのまま、がん予防、がん治療に効果があるんです」

笑えば笑うだけ、健康になれる!? 夢のような話だが、夢ではないという。
吉本を観て笑い"がん退治"に

1991年12月、伊丹院長は、吉本興業の演芸場「なんばグランド花月」(大阪市)で、ある実験を行った。
「20~62歳までの男女19人に、約3時間にわたって、中田カウス・ボタン、トミーズ、月亭八方などの舞台を見て、大いに笑ってもらったんです」(前同)

開演直前と終演後に、血液を採取。血液からNK細胞を取り出し、それを、培養したがん細胞の中に入れて、がん細胞がどれほど殺されたのか"攻撃力"を比べた。
「結果、ほぼ全員のNK細胞の、がん細胞に対する攻撃力が、終演後は3~4倍も高まっていたんですね。被験者19名中8名は、乳がん、悪性リンパ腫、糖尿病など、なんらかの病気で通院している方でしたが、健康な方と変わらず、NK細胞は活性化していました」(同)

この実験結果は94年5月、「日本心身医学会」で発表され、伊丹院長は「同学会推薦論文指定」という高い評価を得ている。
「米国ロマリンダ大学のリー・バーク先生が、コメディなどのユーモアビデオを被験者に見せた実験でも、同様の結果が出ています。キラー細胞をはじめ、Bリンパ球、免疫機能を高めるインターフェロンγの増加が確認されたんです」(同)

続けて、伊丹院長の患者の実例を挙げよう。
他の治療も並行しているので"相乗効果"とは思われるが、前立腺がんが骨に転移し、余命1年と大学病院で言われてきた患者の話だ。"お笑い療法"を取り入れ、それから11年後の現在、72歳。今も元気に通院し、がんは見られないほど縮小しているという。

まさに"ミラクル健康法"。それにしても、なぜ"笑い"はNK細胞を活性化させるのか?
「耳や目から入った"面白い情報"が神経系を通じ、大脳辺緑系と視床下部へ伝えられ、"愉快ホルモン"とも呼ばれるβ-エンドルフィンが分泌。脳から血流を通じて全身に運ばれ、NK細胞の受信装置(レセプター)に接着し、活性化させると考えられます」(同)

しかも、この"笑い"の効果は、がんだけにとどまらない。
「96年、吉野槇一・日本医科大学教授(当時/リウマチ科)は、リウマチ患者を対象に、"笑い"の効能を試す実験を行ったところ、がんの場合と同様の結果が出ました。リウマチは"免疫異常"で起きますが、"笑い"は単に免疫力を高めるだけでなく、免疫異常を正常化する作用も持ち合わせているようです」(同)

さらに、中島英雄医師(故人=元中央群馬脳神経外科病院理事長)は、"笑い"が脳の血流を良くし、認知症予防につながり、脳梗塞や心筋梗塞を起きづらくすると発表。また、米国ウェスタン・ニューイングランド大学のディロン博士は、人が笑うと「免疫グロブリンA」という免疫力を高める物質が増え、風邪の予防に役立つと発表。さらには、糖尿病が改善するという報告もある。
作り笑いだけで免疫力が強化

驚異の特効薬、それが"笑い"なのだ。伊丹院長が続ける。
「米国がん研究の最高峰といわれる"スローン・ケタリング・がんセンター"では、"笑い"も含む療法が取り入れられています。また、病室のテレビにコメディ専用のチャンネルを敷いたり、ボランティアがジョークグッズを積んだ手押し車を引いて各病室を回っている病院もあります。ビデオ、本、ゲーム、パズルなどを置いた"ユーモア・ルーム"を設置している所もありますね」

この点では、我が国は米国に比べて遅れており、2005年から社団法人が「笑い療法士」という"笑い"を引き出すサポートをする資格を認定している程度。現在、認定者は約700名。ボランティアで病院を回るというものの、あまり活用されていないようだ。
「"笑い療法"を、がん治療の一環として保険適用にすれば、大きな医療費削減にもつながると思うんですが、そんな動きは聞こえてこないですね」(前同)

近い将来、安倍首相がアベノミクス"第4の矢"に取り入れてくれればいいが、まずは自分でやるしかない。"笑い"を効果的に取り入れる方法を、お伝えしていこう。

●作り笑い
実際に笑わなくても、"笑った顔"をするだけでNK細胞が活性化するという。
「林啓子博士(元筑波大学人間総合科学研究科教授)によれば、表情筋は直接、脳神経につながっているので、面白くて笑ったのと同じ反応が脳内に作り出されているつまり、β-エンドルフィンの分泌が条件反射でなされている、ということです」(同)

●川柳本を読む
伊丹院長のオススメが、こちら。
「"サラリーマン川柳"などがまとめられた本を読む。それで、気に入ったものを周囲の人に聞かせたり、メールで送ったりして、一緒に笑う。そのうち、自分でも自然に川柳が出てくるようになります。自身のオリジナルのもので笑えば、楽しさも増し、さらに効果はアップするでしょう」

●カラオケ、スポーツなど好きなことに打ち込む
結局、ストレスのない"楽しく何かに打ち込む状況"を作り出すことがいいのだ。
カラオケ、スポーツなどの娯楽に打ち込むと、NK細胞が活性化することは各大学の実験結果で出ており、実証されていると言えるだろう。

伊丹院長が言う。
「私は約30年、『生きがい療法』なるものに取り組んでいますが、その基本方針のひとつに、自分ががんと知ったら、"死の恐怖をそのまま横に置いて、今できる最善の行動を取る"ということがあります。現実を前向きに受け入れ、ストレスとは正反対の"笑い"をすることで、免疫機能は高まるんです」

健康のために、さあ、腹を抱えてガハハと笑いましょう!

カゼ・がん・認知症にも効く!! 「笑い」には驚異的な免疫力があった!!

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