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対立激化!! 安倍首相 VS 小泉親子「仁義なき戦い」舞台裏

[週刊大衆11月16日号]

対立激化!! 安倍首相 VS 小泉親子「仁義なき戦い」舞台裏

我が世の春を謳歌する独裁者に、若きプリンスが、父親とともに弓を引く。その日が刻一刻と迫っている!
安倍晋三首相の"独裁体制"が、より強固なものとなっている――。
今年は、秋の臨時国会が開かれないという。例年であれば、新内閣(第3次安倍内閣)発足を受け、所信表明演説を行うべきところだが、安倍首相の外交日程が詰まっていることを理由に、開催は見送られるのだ。
「これは明らかに、弱小化した野党をなめきっている証拠。外交なんて表向きな理由に過ぎず、実際は、いまだに安保法制に根強い国民の反対があることに加え、一部報道で出た高木毅復興相の"下着ドロボー"疑惑に関する野党の追及を、有無を言わさず封じた格好です」(全国紙政治部記者)
もちろん、この安倍政権の横暴に、野党も黙っているわけではない。野党議員は連名で臨時国会召集を要求する文書を提出した。
「しかし、安倍政権は"過去に開かれなかった例もある"と、野党の抵抗もどこ吹く風で、意に介さない状況です」(自民党中堅議員)
さらに、安倍政権は野党のみならず、10月7日に行われた内閣改造では、党内の抵抗勢力となりうるライバルを閣内に封じ込めることにも成功している。その筆頭が最大の敵・石破茂地方創生担当相だ。
「石破氏は反安倍勢力の結集を狙い、新たな自派閥を立ち上げましたが、改造内閣で留任となりました。これは、安倍首相の"留任要請を断れば会派ごと干し上げる"という暗黙のプレッシャーに屈したからだといわれています」(前同)
石破氏のほか、党内第3派閥のトップ・岸田文雄外相も、安倍首相の軍門に下る形となった。
「先の総裁選で岸田派が、野田聖子元総務会長を安倍首相の対立候補に推す動きを見せたことで、責任を問われ、改造前に5人の閣僚を要した岸田派からの入閣は、たったの1人。"俺に歯向かうヤツは容赦しない"と言わんばかりの懲罰人事でした」(同)
まさに安倍一強。唯一のアキレス腱だった支持率も、安保法が成立した直後こそ急落したものの、時事通信社の調査によれば、現在、4割近くまで回復している。
安倍が進次郎へ"報復人事"
しかし、その安倍首相をもってしても一筋縄でいかなかったのが、"政界のプリンス"こと、小泉進次郎氏だった。
「安倍政権は、進次郎氏の国民人気の高さを利用して支持率を底上げすべく、復興大臣もしくは副大臣として入閣させ、陣営内に取り込もうとしていました」(同)
しかし、進次郎氏は9月末、地元紙『神奈川新聞』のインタビューで、〈(安保法案審議で国民の支持が得られなかった)いくつかの原因は自民党自身にある。国民も、党に、緩みや驕りを感じているのではないか〉と、痛烈に安倍政権を批判していたのだ。
「政権批判をすることによって、進次郎氏はやんわりと(入閣要請の)"断り"を入れたんです。これは進次郎氏の絶妙なまでの舞台回しです。つまり、安倍首相に直接断るのではなく、メディアを通じて入閣を断ったことになります。まずは、進次郎氏が首相から一本取ったわけです」(政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏)
確かに、安倍首相に直接、辞退を申し入れたら角が立つところを巧みにかわしてみせたのだが、それで、黙って引き下がる首相ではなかった。
「安倍首相は不愉快な思いを持ったでしょう。だからこそ、"入閣したくないのなら、自分の力を試してみろ!"と突き放し、進次郎氏を党の農林部会長に起用したんです。さすがに進次郎氏も、2回は断れません」(政治評論家の浅川博忠氏)
農林部会長は今後、TPP合意による農産物の関税の引き下げで、高まっている農家の反発を一手に引き受けなければならない過酷なポストだ。
「進次郎氏が自身で"誰よりも農業政策に詳しくない"と語っているように、決して適材適所の人事ではありません。安倍首相による明らかな"報復人事"ですよ」(前出の中堅議員)
前出の浅川氏は今回の一連の攻防を受け、こう語る。
「これで進次郎氏の"安倍離れ"は加速し、安倍首相と"小泉親子"は、ただならぬ関係になったと言えるでしょうね」
このように今、永田町では、"安倍VS 小泉親子の仁義なき戦い"が勃発したと囁(ささや)かれているのだ。そう、安倍政権に政界でノーを突きつけているのは進次郎氏だけでなく、父・小泉純一郎元首相もなのだ。
「小泉元首相は今や、反原発を掲げ、川内原発(鹿児島県)に次いで、伊方原発(愛媛県)などの再稼働を急ぐ安倍政権批判の急先鋒となっています」(前出の政治部記者)
事実、小泉元首相は、9月に06年の首相退任以来初めて新聞社のインタビューに応じ、〈(原発の安全性は)すべてウソ。全然、クリーンじゃない。原発は環境汚染産業なんです〉と、改めて原発再稼働にひた走る安倍政権を批判している。一方の進次郎氏も、原発再稼働に関して、講演会で
「どう原発をやめていけるのかという方向性で考えていくべきだ」
と、安倍政権の再稼働ありきの路線に異を唱えている。
小泉家は来夏に"決起"する!?
ともに反原発の主張をする親子2人が手を結び、安倍政権に弓を引く可能性はあるのか。前出の鈴木氏はこう語る。
「小泉親子は仲が悪いというわけではありあせんが、決してベタベタした関係ではありません。しかし、反原発ということで同じ方向に向いていますし、結果的に主張をともにし、局面如何では元首相が息子の進次郎氏をバックアップすることもありえるでしょう」
その局面とはいったい、いつなのか――。
かねてから囁かれていたのが、"東京五輪後決起説"。進次郎氏は、9月の講演会で「総理になる気は?」との質問に、
「私は五輪、パラリンピックの後こそが一番の正念場だと思う。その正念場を希望を持って、確かな一歩を、じわりじわり前に前に進めることを常に考えている」
と、五輪後に総理を目指すことをほのめかしているのだ。
しかし、それはあくまで"安倍一強体制"が今後、強固なまま維持された場合。
「党内の安倍独裁の空気が少しでも変われば、進次郎氏が動き出す可能性は大いにあるでしょうね。進次郎氏には、自分の信念と違えば、どんな強者にでも立ち向かっていくという小泉家の性分が、DNAにしっかりと組み込まれていますからね」(政治部記者)
そうなってくると、気になるのは、安倍政権の今後。浅川氏はこう語る。
「強固に見える安倍政権も一皮むけば、危うさが同居しています。今回の内閣改造では優秀なエリート官僚出身者の入閣が実現せず、党内には不満が燻っています。年末にかけてアベノミクスの新・三本の矢による景気浮揚が実現しなければ、当然のことながら、内閣支持率も下がってきます」
しかも、来年の夏には参院選が行われる。経済問題のみならず、国民の間では、安保法制で賛成票を投じた自公の議員を落選させようという動きもある。
「党内と国民の不満が重なり、参院選で結果が出せないと、一気に"安倍降ろし"の動きが出てきかねません。これから安倍政権は参院選へ向けて、茨の道を歩むことになるでしょう」(前同)
となれば、小泉家の決起説が来夏にでも実現する可能性は高い。
「反安倍勢力の期待が、小泉親子に集まっているのは事実。永田町の一部では、この2人を"真田父子"になぞらえているんですよ」(永田町事情通)
真田父子というのは、戦国武将・真田昌幸と、その次男・幸村のこと。父子は強大な敵・徳川家康に挑み、大坂夏の陣で"次男・幸村"は一時、家康に切腹を覚悟させたと伝わる。"次男・進次郎"が安倍首相を切腹、つまり、辞任に追い込むかどうか。これから来夏にかけてが、勝負の時のようだ。

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